朝ドラ「ばけばけ」全話あらすじ・ネタバレ・感想まとめ

連続テレビ小説ばけばけ

2025年後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ばけばけ』は、明治時代の島根・松江を舞台にした物語です。主人公は、怪談が大好きな松野トキ。武士の時代が終わり、急速に変わる社会の中で、自分の居場所を探し続けます。

本作は、日本人女性と外国人教師との出会いと絆を描きつつ、異文化交流や家族の姿を温かく表現しています。ここでは、あらすじや登場人物、実在モデルとなった小泉節子とラフカディオ・ハーンの生涯、さらにキャスト情報や放送予定、感想などをまとめました。

目次

朝ドラ「ばけばけ」全話あらすじ・ネタバレ・感想・放送日

松江城周辺


朝ドラ『ばけばけ』全話あらすじ一覧

第1週 あらすじ
(1~5話)
第2週 あらすじ
(6~10話)
第3週 あらすじ
(11~15話)
第4週 あらすじ
(16~20話)
第5週 あらすじ
(21~25話)
第6週 あらすじ
(26~30話)
第7週 あらすじ
(31~35話)
第8週 あらすじ
(36~40話)
第9週 あらすじ
(41~45話)
第10週 あらすじ
(46~50話)
第11週 あらすじ
(51~55話)
第12週 あらすじ
(56~60話
第13週 あらすじ
(61~65話)
第14週 あらすじ
(66~70話)
第15週 あらすじ
(71~75話)
第16週 あらすじ
(76~80話)
第17週 あらすじ
(81~85話)
第18週 あらすじ
(86~90話)
第19週 あらすじ
(91~95話)
第20週 あらすじ
(96~100話)
第21週 あらすじ
(101~105話)
第22週 あらすじ
(106~110話)
第23週 あらすじ
(111~115話)
第24週 あらすじ
(116~120話)
第25週 あらすじ
(121~125話)

第1週「ブシムスメ、ウラメシ。」

1: 9/29(月)
2: 9/30(火)
3: 10/1(水)
4: 10/2(木)
5: 10/3(金)

あらすじ・ネタバレ
物語は、明治30年代の東京で夫・ヘブンに怪談を語るトキの姿から始まります。彼女の語りは、彼女自身の生い立ちへと遡っていきます。

舞台は明治初期の松江。松野家の娘・トキは、士族の家に生まれ、両親や祖父に愛されて育ちました。親戚筋の雨清水家からも可愛がられ、茶の湯や三味線を習う日々を送っていましたが、父・司之介が始めた商売に失敗し、家は借金を背負うことになります。

やがて10年が経ち、18歳になったトキは借金返済のため雨清水家の織物工場で働くようになります。仲間の女工たちと共に、縁結びの八重垣神社を訪れ恋占いを楽しむものの、彼女の恋の行方はまだ遠い先のことと告げられてしまうのでした。

感想
ついに朝ドラ「ばけばけ」が始まりましたね。主人公のトキ(高石あかり)と夫のヘブン(トミー・バストウ)のシーンから始まり、冒頭からドキドキしました。高石あかりさんの演技力はさすがで、これからの活躍にも大いに注目しています。

今週はトキの生い立ちを振り返る週でしたが、子役の福地美晴ちゃんのかわいらしさに心を奪われました。セリフのタイミングも絶妙で、自然な演技に「本当に子役?」と驚きながら観ていました。

物語では、明治維新後の武士の家族が貧しい日常を送り、父の商売が失敗していく様子が描かれていました。本当に“うらめしい”と感じるシーンが多かったですね。私は、商売に使う「うさぎ」が登場した時点――いえ、商売を勧める男が出てきた瞬間から「お父さん、やめておいた方が…」と心の中で叫んでいました。

それでも、商売が失敗した後にも家族の絆は残っており、特に母(池脇千鶴)の強さが印象的でした。没落した一家が、これからどのように幸せの道を見つけていくのか、とても楽しみです。

▼より詳しいあらすじ・ネタバレ・感想はこちら

朝ドラ「ばけばけ」第1週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

NHK朝ドラ「ばけばけ」第1週(第1話〜第5話)のあらすじと感想をわかりやすく紹介。テーマは「ブシムスメ、ウラメシ。」忙しい方も内容を簡潔にチェックできます。


第2週「ムコ、モラウ、ムズカシ。」

6: 10/6(月)
7: 10/7(火)
8: 10/8(水)
9: 10/9(木)
10: 10/10(金)

あらすじ・ネタバレ
恋占いで思うような結果が出ず落ち込むトキを見かねて、母・フミは「良い縁を探してあげる」と約束します。一方で、トキの縁談に関心を寄せる雨清水家のタエも、同じように見合い相手を探し始めていました。

やがて半年後、トキの初めての見合いが雨清水家で行われます。相手は中村守道という青年で、二人はお互いに穏やかな印象を持ち、和やかな時間を過ごします。しかし、見合いの後に中村家から断りの返事が届き、トキの初めての縁談は残念ながら実を結びませんでした。

最初の縁談が流れてから間もなく、トキに再び見合いの話が舞い込みます。今度の相手は旧鳥取藩士・山根家の次男、銀二郎。父の鉄作とともに、親子そろって昔ながらのまげ姿という、いかにも武家らしい家庭でした。

見合いの席で、トキと銀二郎は思いがけず“怪談好き”という共通点で意気投合します。笑顔が絶えない楽しい出会いとなり、両家の話し合いも順調に進みました。最終的に縁談は成立し、銀二郎はまげを切って松野家の婿として迎え入れられることになります。

一方その頃のレフカダ・ヘブン。アメリカ・ニューオーリンズで新聞社で文芸部長を務めるレフカダ・ヘブンが新しい特集記事の企画を募っていました。部下の記者たちが次々と提案する中、女性記者のイライザ・ベルズランドが「日本をテーマにしてはどうでしょう」と進言します。彼女は、日本という国の神秘的な文化や物語性に強く惹かれており、その提案はヘブンの興味を大いに刺激しました。

この出来事が、のちにトキとヘブンの運命をつなぐ、静かな序章となっていきます。

感想
第2週の物語では、トキの“ご縁”をめぐる出来事が中心に描かれました。恋占いの結果に落ち込みながらも、母・フミや周囲の温かい支えを受けて前を向くトキの姿に、思わず胸を打たれます。

最初の見合いでは、慎ましくも真剣なトキの人柄が伝わり、彼女の優しさや誠実さが際立ちました。それだけに、縁談がうまくいかなかったときの切なさがひとしおです。しかし、トキは決して諦めません。二度目の見合いでは、相手の銀二郎と“怪談好き”という意外な共通点から心を通わせ、笑顔を取り戻します。この場面はまさに、トキの明るさと純粋さが輝く印象的なシーンでした。

銀二郎がまげを切って婿入りするという展開も、時代の変化を象徴しています。古いしきたりや家柄に縛られながらも、少しずつ新しい価値観が芽生えていく――そんな時代の息づかいを感じました。“武家の娘”として育ったトキが、人生の転機をどう受け入れていくのか、今後の成長がますます楽しみです。

一方その頃、舞台は遠くアメリカ・ニューオーリンズへ。レフカダ・ヘブンと女性記者イライザのやり取りが描かれ、イライザの「日本をテーマにしたらどうか」という提案が、のちにトキとヘブンの運命をつなぐきっかけとなる――その“序章”としての描き方が非常に印象的です。

日本の松江と、海の向こうの異国。まったく違う場所で生きる二人の物語が、少しずつ同じ線上に近づいていく。そんな静かな期待を抱かせる、美しくも切ない週でした。次週、二人がどのように出会い、どんな心の交流を見せてくれるのか――『ばけばけ』がますます楽しみになる展開です。

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朝ドラ「ばけばけ」第2週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

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第3週「ヨーコソ、マツノケヘ。」

11: 10/13(月)
12: 10/14(火)
13: 10/15(水)
14: 10/16(木)
15: 10/17(金)

あらすじ・ネタバレ
松野家の婿となった銀二郎は、武士の面子を捨てて荷運びの仕事を始めました。一方のトキも、これまで通り傳が営む織物工場で働き続けています。夫婦のささやかな幸せは、夜に交わす他愛のない会話と、銀二郎が語る鳥取の怪談話。質素ながらも、穏やかな新婚生活が続いていました。

そんな折、借金取りの森山が松野家を訪ねてきます。司之介とのやり取りから、銀二郎は家の借金が想像以上に深刻であることを知ってしまいます。さらに、偶然のきっかけからトキが實は雨清水傳とタエの娘であるという秘密を知ることに。しかし、勘右衛門に「決して口外するな」と厳しく釘を刺され、胸の内に秘めるのでした。

その頃、傳の工場は不況のあおりで経営が悪化。病を抱えた傳は工場の指揮を三之丞に任せますが、状況はさらに悪化していきます。そしてある日、三之丞がトキの前で“出生の真実”を口にしてしまいます。動揺の中、トキの献身的な看病もむなしく、傳は静かに息を引き取りました。

感想
第3週は、穏やかな新婚生活から一転し、運命の歯車が静かに狂い始める重厚な展開でした。銀二郎が知ってしまう“トキの秘密”は、物語に深い哀しみを添えます。

血のつながりよりも“想い”で結ばれた家族の絆――それが少しずつ崩れていく過程は痛ましく、まさに「うらめしさ」の真意を感じさせました。

また、傳の死と工場の崩壊は、時代の変化に翻弄される人々の無力さを象徴しています。それでも前を向こうとするトキの姿に希望の光が見えました。波乱の第3週、次週の展開も見逃せません。

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朝ドラ「ばけばけ」第3週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

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第4週「フタリ、クラス、シマスカ?」

16: 10/20(月)
17: 10/21(火)
18: 10/22(水)
19: 10/23(木)
20: 10/24(金)

あらすじ・ネタバレ
傳の工場が閉鎖され、トキは職を失いました。仕事を失ったことで松野家の暮らしは一気に苦しくなり、銀二郎は家計を支えるため荷運びに加え、彩色の内職や夜の遊郭での客引きまで手を広げます。

しかし、遊郭で働く銀二郎の姿を見かけた司之介と勘右衛門は激怒。「松野家の恥さらし」と責められた銀二郎は、翌朝、家を出て行ってしまいました。

その後、勘右衛門は鎧や刀を売って得た金をトキに渡し、「銀二郎を連れ戻せ」と命じます。手がかりをたどったトキは、銀二郎が東京で暮らしていると聞き、一人で上京。一週間の旅の末、本郷の下宿で、松江出身の青年・錦織友一と出会います。錦織は「帝大の前で倒れていた銀二郎を助けた」とトキに語り、居場所を教えてくれました。

ついに再会を果たしたトキでしたが、銀二郎は「東京で二人で暮らそう」と告げ、松江に戻ることを拒みます。トキは家族を捨てられず、一人で松江へ帰る決意をしました。そして再び、松野家の四人の暮らしが静かに始まります。

感想
第4週は、愛と誇り、そして生きる苦しさが交錯する切ない回です。銀二郎が貧しさの中で必死にもがく姿は痛ましく、武士の家としての“面子”が家族の絆を壊していく様子が胸に迫ります。

それでもトキは、どんなに苦しくても家族を見捨てない強さを見せます。銀二郎との別れの場面では、愛する人を想いながらも自分の生きる道を選ぶ姿が印象的で、涙を誘います。

挫折と再生を繰り返す松野家。トキの選択が次にどんな運命を呼び寄せるのか――来週も目が離せません。

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第5週「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」

21: 10/27(月)
22: 10/28(火)
23: 10/29(水)
24: 10/30(木)
25: 10/31(金)

あらすじ・ネタバレ
明治23年(1890年)。22歳になったトキは、天秤棒を担いでしじみを売り歩きながら、家族の生活を支えていました。貧しいながらも懸命に生きるトキのもとに、ある日、島根県知事・江藤安宗が英語教育の充実を目的に、西洋人教師を松江中学校に招くというニュースが届きます。

同年8月30日、アメリカからレフカダ・ヘブンが松江に到着。彼の通訳を務めることになったのは、東京でトキが出会った青年・錦織友一でした。到着早々、地元の人々に熱烈な歓迎を受けたヘブンでしたが、本人は日本滞在記をまとめたらすぐに帰国するつもりでいました。一方で、江藤はできるだけ長く彼を松江に留めたいと考えています。

教師としての経験がないヘブンは授業を前に緊張し、錦織が迎えに来るたびに姿をくらませてしまいます。その様子を見たトキは、ヘブンの不安を気づかい、錦織にそっと伝えます。トキの心遣いに助けられた錦織がヘブンを励ますと、ようやく彼の顔にも穏やかな笑みが戻るのでした。

感想
第5週は、物語が新たな段階へと進み、松江に「西洋の風」が吹き始めた印象的な回です。レフカダ・ヘブンの登場によって、これまでの和の世界に異文化の色が差し込まれ、トキの人生も静かに変化を見せます。

特に、緊張に震えるヘブンを思いやるトキの優しさが胸を打ちます。東京で出会った錦織との再会も、運命の糸を感じさせる展開です。貧しさの中でも懸命に生きるトキに、西洋との出会いがどんな未来をもたらすのか――物語はいよいよ大きく動き出します。次週の展開がますます楽しみです。

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朝ドラ「ばけばけ」第5週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

NHK朝ドラ『ばけばけ』第5週(第21話〜第25話)のテーマは「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」。本記事では各話のあらすじと感想を簡潔に紹介。忙しい方も見どころ…


第6週「」

26: 11/3(月)
27: 11/4(火)
28: 11/5(水)
29: 11/6(木)
30: 11/7(金)

あらすじ・ネタバレ
レフカダ・ヘブンは滞在していた花田旅館を出て、松江で家を借りて暮らしたいと錦織に相談しました。さらに「女中を雇いたい」と希望を伝え、士族の娘が理想だと話します。そこで錦織はトキを候補に挙げましたが、トキは顔をこわばらせて拒絶。当時、異人の家で働く女性は“ラシャメン(洋妾)”と蔑まれており、誇り高いトキにとって受け入れがたい話だったのです。

その頃、松野家には新たな苦難が押し寄せていました。借金取りの森山が亡くなり、後を継いだ善太郎がさらに厳しい取り立てを始めたのです。
生活はますます困窮し、トキとフミは朝から晩まで働き詰めでした。

一方、雨清水家では屋敷を手放したタエと三之丞が苦しい暮らしを続けていました。三之丞は職を見つけられず、ついにタエは道端で物乞いをするほどに。その姿を見かけたトキは胸を締めつけられ、「自分がなんとかしなければ」と決意します。そしてついに、ヘブンの女中として働くことを自ら申し出るのでした。

感想
第6週は、時代の価値観と生活の苦しさが交錯する重い展開が繰り広げられます。“ラシャメン”という差別的な言葉に象徴されるように、明治の女性たちが背負っていた社会的な偏見が丁寧に描かれています。

トキは貧しさに耐えながらも、誰かのために生きることを選ぶ芯の強い女性。タエの落ちぶれた姿を目にして「支えたい」と覚悟する姿には、血のつながりを超えた深い愛情が感じられますね。貧しさの中でも決して心を失わないトキの勇気に、静かな感動が広がる回になります。

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朝ドラ「ばけばけ」第6週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

朝ドラ『ばけばけ』第6週(第26話〜第30話)のあらすじと感想をわかりやすく紹介。見逃した方や短時間で内容を知りたい方に向けて、ストーリーの流れや見どころをやさしく…


第7週「」

31: 11/10(月)
32: 11/11(火)
33: 11/12(水)
34: 11/13(木)
35: 11/14(金)

あらすじ・ネタバレ
トキはヘブンの女中として働くことを決めましたが、そのことを松野家には打ち明けられませんでした。家族には「花田旅館で働く」と嘘をつき、密かにヘブンの家へ通っていたのです。

ところが、トキの不審な様子に気づいたフミが、司之介と勘右衛門を連れて後をつけます。そして3人は、トキが西洋人の家へ入っていく姿を目撃。驚いた彼らはそのままヘブンの家に乗り込み、大騒ぎとなりました。

なぜ怒られているのか分からず困惑するヘブンに、通訳の錦織が説明します。「トキが妾になったと思われている」と。その言葉に、今度はヘブンが憤ります。自分は妾などを持つ人間ではない。また、彼にとってトキは尊敬すべき勤勉な女性であり、妾扱いされることは侮辱に等しかったのです。

一方その頃、松野家の面々は、タエが破れ寺の軒下で身を寄せていることを知ります。トキは真実を打ち明けました。――自分がヘブンの家で働くのは、タエを救うためなのだと。トキの覚悟を知ったフミと三之丞は心を動かされ、こうしてトキは松野家と雨清水家、両方を支える柱となっていきました。

感想
第7週は、時代の偏見と誤解を背景に、トキの揺るがぬ誠実さが光る物語です。異人の家で働くことが“恥”とされた時代にあっても、トキは世間の目よりも人を助けることを選びます。彼女の勇気と優しさが、家族や周囲の心を少しずつ変えていく様子が印象的です。

ヘブンの誤解から生まれる騒動もどこか温かく、異文化の壁を越えて理解が深まる瞬間に希望を感じます。トキが真の“家族の支え”として成長する姿に胸が熱くなる回になります。

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朝ドラ「ばけばけ」第7週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

朝ドラ『ばけばけ』第7週(第31話〜第35話)のあらすじと感想をわかりやすくまとめました。見逃した方や短時間で内容を知りたい方に向けて、第7週のストーリーと見どころ…


第8週「」

36: 11/17(月)
37: 11/18(火)
38: 11/19(水)
39: 11/20(木)
40: 11/21(金)

あらすじ・ネタバレ
ヘブンはトキを女中として迎え入れたものの、英語が通じないことや周囲から誤解を受けることに少なからず戸惑いを感じていました。しかし、トキはそんな中でも常にヘブンを気遣い、心を尽くして仕えます。その温かさに触れたヘブンは、次第にトキに心を開いていきました。

一方、トキはヘブンの日本文化への関心に応えるため、再びタエに茶道や生け花を教えてもらうよう頼みます。トキの丁寧な所作や美しい花のしつらえはヘブンを感動させ、タエ自身も久しぶりに前向きな気持ちを取り戻していきました。

そんなある日、錦織が生徒たちを連れてヘブンを訪問します。クイズ大会で盛り上がる中、錦織がヘブンの「大切な女性」について尋ねようとした瞬間、トキはその質問を制止。ヘブンの心を思いやるその行動に、ヘブンは深く感謝するのでした。

感想
第8週は、トキの優しさと誠実さが静かに輝く回です。言葉の壁や誤解といった隔たりがある中で、トキが示す細やかな気遣いは、単なる奉公以上の温かい絆を生み出しています。

特に、ヘブンの日本文化への理解を深めようとするトキの行動は、彼女自身の成長とタエの再生を同時に描いていて印象的です。ラストでトキがヘブンの心情を守る場面では、彼女の深い思いやりと人としての品格が際立ちます。

静かな交流の中に確かな信頼が芽生える様子が丁寧に描かれ、心温まる一週になります。

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朝ドラ「ばけばけ」第8週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

朝ドラ『ばけばけ』第8週(第36話〜第40話)のあらすじと感想をわかりやすく紹介。見逃した方や短時間で内容を知りたい方に向けて、第8週の見どころと注目シーンを丁寧に…


第9週「」

41: 11/24(月)
42: 11/25(火)
43: 11/26(水)
44: 11/27(木)
45: 11/28(金)

あらすじ・ネタバレ
ある日、島根県知事の江頭が、由緒ある松平家の菩提寺・月照寺にヘブンを招きました。江頭の娘・リヨも同行し、東京の女学校で英語を学んだ彼女は、流暢な英語で積極的にヘブンと会話を楽しみます。

そんな中、リヨは次第にヘブンに惹かれ、恋心を抱くようになりました。リヨはトキに、ヘブンとの仲を取り持ってほしいと頼みます。ところが父・江頭からは正反対の願い――二人の関係を阻んでほしい――と頼まれ、トキは板挟みの思いに苦しみます。

一方で、ヘブンは日本文化の奥深さにますます魅せられながらも、遠く離れたイライザへの想いを忘れられずにいました。月照寺の静寂の中で、ヘブンはイライザの写真に語りかけ、彼女といつか松江を歩きたいと切なく願うのでした。

感想
第9週は、登場人物たちの心の揺れが繊細に描かれた回です。特にリヨの恋心は若々しくも真っ直ぐで、見る者の胸を打ちます。しかし、父・江頭の思惑とトキの葛藤が交錯することで、物語は単なる恋模様を超えた深みを帯びていきます。

異文化の中でヘブンが日本への理解を深める一方、心の奥ではイライザへの愛を手放せないという二重の感情が切なく響きます。静かな寺の情景と、人々の想いが交差する人間ドラマが美しく調和した、余韻の残る一週になります。

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朝ドラ「ばけばけ」第9週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

朝ドラ『ばけばけ』第9週(第41話〜第45話)のあらすじと感想をわかりやすく紹介。見逃した方や短時間で内容を知りたい方に向けて、見どころを丁寧にまとめました。


第10週「」

46: 12/1(月)
47: 12/2(火)
48: 12/3(水)
49: 12/4(木)
50: 12/5(金)

あらすじ・ネタバレ
松江で初めての冬を迎えたヘブンは、厳しい寒さに体が追いつかず風邪をこじらせてしまいます。寒さが苦手なヘブンは自宅で療養することとなり、教え子の小谷が見舞いに訪れました。小谷は密かにトキへ想いを寄せており、松野家の人々も彼を将来の婿候補として見ていました。

その頃、トキはタエのもとで茶道や生け花の稽古に励み、以前よりも凛とした美しさを身につけていきます。しかし、トキと比べられることに不満を募らせたリヨは、彼女に稽古をやめるよう告げてしまいました。一方、遊郭で働くなみは、幸せそうに微笑むトキの変化に気づきます。

やがてヘブンが回復すると、トキと小谷を連れて清光院を訪れます。怪談の舞台となった井戸に興奮するトキの姿を見て、小谷は驚き、彼の中の恋心は静かに消えていきました。

感想
第10週は、登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれた印象的な回です。風邪で倒れるヘブンを中心に、トキ、小谷、リヨ、それぞれの想いがすれ違いながらも確かに動いていきます。

特に、トキの内面の変化が際立っており、かつての控えめな彼女が自らの世界を持ちはじめていることが伝わってきますね。怪談に夢中になる姿は可笑しさの中に人間味があり、見る者を惹きつけます。

一方で、小谷の淡い恋の終わりは切なくも穏やかで、成長の瞬間でもあります。静けさの中に温もりと余韻が残る、美しい一週です。

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朝ドラ「ばけばけ」第10週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

朝ドラ『ばけばけ』第10週(第46話〜第50話)のあらすじと感想をわかりやすく紹介。短時間で内容を知りたい方に向けて、ストーリーと見どころを丁寧にまとめました。


第11週「」

51: 12/8(月)
52: 12/9(火)
53: 12/10(水)
54: 12/11(木)
55: 12/12(金)

あらすじ・ネタバレ
明治24年の新春。ヘブンは日本で迎える初めての正月を穏やかに過ごしていました。新年の抱負として、自らの日本滞在記を完成させることを語り、その執筆が終われば帰国するつもりだと宣言します。来年の正月は日本にいないだろうというその言葉に、周囲は少なからず動揺しました。

一方、借金に苦しむ松野家では、トキが得る給金をあてにしていたため、ヘブンの帰国を何とか引き留めようと考えます。司之介たちは、ヘブンとリヨの関係が進展すれば滞在が延びるのではと期待し、二人の仲を後押ししました。リヨもまた、父に頼んでストーブを贈るなど、懸命にヘブンの心をつかもうとします。

しかし、リヨの勇気ある告白に対して、ヘブンは自らの孤独な過去と離婚の経験、そして一つの地に縛られぬ生き方を語り、穏やかに拒絶。リヨの想いは叶わず、トキは静かに二人の終わりを悟るのでした。

感想
第11週は、ヘブンの内面がより深く描かれた印象的な章です。日本での暮らしに馴染みながらも、心の奥では「帰る場所」を探し続けるヘブンの孤独が痛いほど伝わります。

リヨの純粋な想いと、ヘブンの人生に刻まれた過去。そのすれ違いが静かに胸を締めつけます。また、松野家が抱える現実的な事情が、物語にささやかな緊張感を与えています。

ヘブンの言葉には自由を愛する者の強さと、過去に縛られた人間の悲しみが同居しており、その複雑さが物語全体を深くしています。切なくも余韻の残る回になります。

▼より詳しいあらすじ・ネタバレ・感想はこちら

朝ドラ「ばけばけ」第11週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

朝ドラ『ばけばけ』第11週(第51話〜第55話)のあらすじと感想をわかりやすく紹介。ストーリーの流れや注目ポイントを丁寧にまとめました。


第12週「」

56: 12/15(月)
57: 12/16(火)
58: 12/17(水)
59: 12/18(木)
60: 12/19(金)

あらすじ・ネタバレ
ある晩から、ヘブンは連日、金縛りに悩まされるようになりました。心配したトキの勧めで、大雄寺へお祓いに向かうことになります。そこで出会った住職は、ヘブンに興味を持ち、日本各地に伝わる怪談を語って聞かせました。その不思議で恐ろしくも美しい物語の数々に、ヘブンはすっかり魅了されます。

帰宅後も怪談への関心が冷めないヘブンに、トキは「自分も怪談が大好きだ」と打ち明け、毎晩のように語り聞かせるようになりました。やがて二人の間には、言葉では表せない深い信頼と淡い情が芽生えていきます。

しかし、ヘブンが怪談を題材に日本滞在記を書き進めるほど、完成と別れの時が近づくことを意味していました。トキは胸の奥でその予感を抱えながら過ごす中、ある日、一通の手紙が届きます。差出人は、かつての知人・銀二郎でした。

感想
第12週は、幻想的でどこか切ない空気に包まれた回。怪談という題材を通して、ヘブンとトキの心が静かに通い合う様子がとても印象的です。恐怖を語る物語の中に、むしろ人の温かさや絆が浮かび上がる構成が秀逸です。

また、怪談を媒介に文化や感性の違いを越えて心が通う姿は、美しい異文化交流の形として描かれていきます。一方で、滞在記の完成が「別れ」を意味するという構図が物語に深みを与え、トキの切ない心情が胸に迫ります。

銀二郎からの手紙がもたらす新たな展開への予感もあり、次回への期待が高まる回になります。

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朝ドラ「ばけばけ」第12週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

朝ドラ『ばけばけ』第12週(第56話〜第60話)のあらすじと感想をわかりやすく紹介。見逃した方でもすぐわかるストーリーと見どころをまとめました。

第13週「」

61: 12/22(月)
62: 12/23(火)
63: 12/24(水)
64: 12/25(木)
65: 12/26(金)

あらすじ・ネタバレ
東京で事業を成功させた銀二郎が、トキとのやり直しを望み松江へ戻ってきました。彼は松野家を訪ね、かつて家族を残して家を出たことを深く詫びます。真摯な謝罪により、銀二郎と松野家の人々は和解を果たしました。

ちょうどその頃、ヘブンが日本滞在記を完成させる前に呼び寄せたイライザ・ベルズランドも松江に到着します。再会を果たした二人は、月照寺を訪れ、そこでトキや錦織と出会いました。トキが語り出す月照寺の怪談に、ヘブンは心を奪われます。その息の合った様子を見た銀二郎とイライザは、二人の間に言葉では説明できない絆があることを悟るのでした。

やがてイライザは、ヘブンの心がすでにトキに向いていると感じ、静かに松江を去ります。銀二郎もトキへの未練を断ち、旅立ちました。見送りの後、松江大橋で再び顔を合わせたトキとヘブンは、肩を並べて歩き始めます。二人の間には穏やかで確かな心のつながりが芽生えていました。

感想
第13週は、これまで積み重ねられてきた人間関係が一つの結実を迎える、美しくも切ない回になります。銀二郎と松野家の和解は、過去のしがらみを解くような温かさがあり、長い物語の中でも特に心に残る場面です。

一方で、ヘブンとトキの関係は言葉を超えた心の共鳴として描かれ、静けさの中に深い情感が漂っています。イライザと銀二郎が潔く身を引く姿も、それぞれの愛の形として胸を打ちます。

最後に松江大橋を並んで歩く二人の後ろ姿は、別れと始まりが重なり合うようで、余韻に満ちた美しいシーンになります。

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朝ドラ「ばけばけ」第13週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

朝ドラ「ばけばけ」第13週(第61話・第62話・第63話・第64話・第65話)のテーマは「(未定)」です。本記事では、第61話から第65話までのあらすじ(ネタバレ)と感想を、…


第14週「」

66: 1/5(月)
67: 1/6(火)
68: 1/7(水)
69: 1/8(木)
70: 1/9(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第15週「」

71: 1/12(月)
72: 1/13(火)
73: 1/14(水)
74: 1/15(木)
75: 1/16(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第16週「」

76: 1/19(月)
77: 1/20(火)
78: 1/21(水)
79: 1/22(木)
80: 1/23(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第17週「」

81: 1/26(月)
82: 1/27(火)
83: 1/28(水)
84: 1/29(木)
85: 1/30(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第18週「」

86: 2/2(月)
87: 2/3(火)
88: 2/4(水)
89: 2/5(木)
90: 2/6(金)

あらすじ・感想

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第19週「」

91: 2/9(月)
92: 2/10(火)
93: 2/11(水)
94: 2/12(木)
95: 2/13(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第20週「」

96: 2/16(月)
97: 2/17(火)
98: 2/18(水)
99: 2/19(木)
100: 2/20(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第21週「」

101: 2/23(月)
102: 2/24(火)
103: 2/25(水)
104: 2/26(木)
105: 2/27(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第22週「」

106: 3/2(月)
107: 3/3(火)
108: 3/4(水)
109: 3/5(木)
110: 3/6(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第23週「」

111: 3/9(月)
112: 3/10(火)
113: 3/11(水)
114: 3/12(木)
115: 3/13(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第24週「」

116: 3/16(月)
117: 3/17(火)
118: 3/18(水)
119: 3/19(木)
120: 3/20(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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第25週「」

121: 3/23(月)
122: 3/24(火)
123: 3/25(水)
124: 3/26(木)
125: 3/27(金)

あらすじ・ネタバレ・感想

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朝ドラ「ばけばけ」はどんな話?

小泉八雲の旧居

物語の舞台は明治時代の松江。主人公の松野トキは、怪談が大好きな少し変わった少女です。かつて松野家は士族の名門でしたが、父が事業に失敗し、家族は一転して貧しい暮らしを余儀なくされます。急速に変化する時代の中で、取り残された人々に囲まれて育ったトキは、世の中を生きづらく感じながら日々を送っていました。

やがて極度の貧困に追い詰められたトキに、思いがけない仕事の話が持ち込まれます。それは、松江に赴任してきた外国人英語教師のもとで住み込みの女中を務めるというものでした。当時は外国人と接すること自体が珍しく、世間の偏見も避けられませんでしたが、トキは覚悟を決めてその仕事を引き受けます。

この外国人教師はギリシャに生まれ、アイルランドにルーツを持つ人物。幼い頃に家族から見放され、親戚の家を転々としたのちアメリカへ渡り、居場所を求めて最後に日本へ流れ着いたという複雑な過去を背負っていました。最初は言葉も通じず、文化の違いに戸惑うトキでしたが、次第に彼の孤独な人生に自分を重ねるようになり、心を通わせていきます。

さらに二人には共通の趣味がありました。それは怪談を語り合うこと。やがて奇妙な人々に囲まれながら、風変わりな二人が夜な夜な怪談を楽しむ、不思議で賑やかな日々が始まっていきます。

※実在の人物・小泉セツをモデルにしていますが、登場人物や設定はフィクションとして再構成されています。

朝ドラ「ばけばけ」実在モデル・小泉セツの生涯

『ばけばけ』の主人公・松野トキと外国人教師ヘブンには、それぞれ実在のモデルが存在します。彼らはのちに夫婦となった小泉セツラフカディオ・ハーン(小泉八雲)です。ここではふたりの生涯を紹介します。ドラマのネタバレにもなりますので、ご注意の上ご覧くださいね。


小泉セツの生涯

小泉セツは1868年(慶応4年)、名家の家に生まれました。しかし幕末から明治への移行期は士族没落の時代であり、実家や養家も生活に苦しむようになります。

1891年、松江に赴任していた英語教師ラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)の家に住み込みで働き始めたことが、二人の出会いでした。やがて夫婦となり、熊本・神戸・東京と移り住み、三男一女に恵まれます。1896年にはハーンが帰化し、セツの戸籍に入り「小泉八雲」として正式に結婚しました。

セツは物語好きの特性を生かし、夫の執筆を支える語り部・助手となります。彼女の話から多くの怪談や昔話が作品に取り入れられ、八雲文学を形づくる重要な役割を果たしました。二人は独特な「ヘルン言葉」で会話し、強い信頼関係を築いていきます。

1904年、夫の急死により一家の大黒柱を失いますが、友人や知人の支えを受けながら、著作権や出版活動に奔走し、家庭を守り続けました。晩年は趣味の謡曲や茶道に親しみ、1932年、新宿の自宅で64歳の生涯を閉じました。現在は東京都豊島区雑司ヶ谷の小泉八雲の墓の傍らで眠っています。

出来事
1868年(慶應4年)出雲松江藩の家臣の家に生まれ、「セツ」と名付けられる。
生後7日親戚で跡取りのいなかった稲垣家の養女となる。
1886年(明治19年)士族の前田為二と結婚。しかし貧しさに耐えられず夫は家を出る。
1890年(明治23年)前田との縁を解消し、実家の小泉家に戻る。
1891年(明治24年)2月ラフカディオ・ハーンの家で女中として働き始める。
同年8月ハーンと結婚。
同年11月熊本に転居。その後、神戸・東京へと移り住む。
1902年(明治35年)西大久保に転居。この頃から夫の体調が悪化。
1904年(明治37年)ハーンが死去。セツ36歳。
1932年(昭和7年)2月18日、64歳で亡くなる。

朝ドラ「ばけばけ」実在モデル・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生涯

それでは続いて、夫ヘブンの実在モデルであるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生涯を紹介します。


ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生涯

朝ドラ「ばけばけ」なぜヘブンの目が白い?16歳で失明した原因

朝ドラ「ばけばけ」に登場するヘブンの白い目の秘密とは?モデルの小泉八雲が16歳で失明した理由と、その後の人生や作品への影響を解説します。

小泉八雲(本名パトリック・ラフカディオ・ハーン)は、1850年6月27日、ギリシャ西部のレフカダ島に生まれました。父はアイルランド出身の軍医チャールズ、母はギリシャ・キシラ島出身のローザです。当時アイルランドはイギリスに属していたため、ハーンはイギリス国籍を持っていました。

幼少期にアイルランドへ移り、その後はイギリスやフランスでカトリック教育を受けますが、信仰に疑問を抱くようになります。16歳の時に事故で左目を失明し、19歳の頃には彼を育てた大叔母の破産により、単身アメリカへ渡ることになりました。シンシナティでの貧しい生活を経てジャーナリストとして認められ、ルイジアナ州ニューオーリンズやマルティニーク島で取材・執筆活動を展開。多様な文化に触れ、旺盛な探求心を育んでいきます。この時期に万博で見た日本文化や『古事記』の英訳に出会い、来日を決意しました。

1890年4月、日本に到着。同年8月から松江の島根県尋常中学校で英語を教え、のちに熊本、神戸を経て、1896年から帝国大学で英文学を講じます。1903年には大学を解雇され、後任に夏目漱石が就任。その後は早稲田大学で教鞭を執りました。

私生活では1896年に士族の娘・小泉セツと正式に結婚し、日本に帰化。三男一女に恵まれ、家庭を築きます。著作家としては翻訳や紀行文、再話文学など幅広いジャンルで約30冊の著作を残しました。

1904年9月26日、心臓発作のため54歳で死去。異国から日本へ渡り、その文化や精神性を西洋へ伝えた文学者として、その名は今も語り継がれています。

幼少期(1850〜1868)

年齢出来事
18500歳6月27日、ギリシャ・レフカダ島に生まれる。父はアイルランド人軍医、母はギリシャ人。
18522歳母とともにアイルランド・ダブリンへ移住。大叔母サラ・ブレナンに育てられる。
18577歳両親が離婚。父は再婚しインドへ赴任。
186111歳フランスの教会学校に入学し、フランス語を習得。
186313歳イギリス・セント・カスバート・カレッジに入学。宗教教育に反発。
186616歳学校で事故に遭い左目を失明。父がマラリアで死去。
186717歳後援者が破産し、学業を断念。

アメリカ時代(1869〜1886)

年齢出来事
186919歳単身アメリカへ移住。シンシナティで印刷業を学び、ジャーナリストを志す。
187424歳シンシナティ・エンクワイアラー社に入社。事件記者として活躍。異人種間結婚で退社。
187727歳ニューオーリンズに移住。「デイリー・シティ・アイテム」紙勤務。
188131歳「タイムズ=デモクラット」紙文芸部長に就任。自由に執筆活動を展開。
188232歳翻訳集『クレオパトラの一夜』出版。
188535歳ニューオーリンズ万博で日本文化に強い関心を抱く。

カリブ時代(1887〜1890)

年齢出来事
188737歳マルティニーク島に渡り、約2年間滞在。
188939歳小説『チータ』出版。
189040歳『仏領西インド諸島の二年間』出版。日本行きを決意。

日本時代(1890〜1904)

年齢出来事
1890年40歳4月、日本に到着。松江の英語教師に就任。5月『ユーマ』出版。9月、出雲大社に参拝。
1891年41歳小泉セツと出会い、生活を共にする。熊本へ転任。
1893年43歳長男・一雄が誕生。帰化を考え始める。
1894年44歳9月『知られぬ日本の面影』出版。神戸へ転居。
1895年45歳3月『東の国から』出版。帝国大学から招聘の打診を受ける。
1896年46歳2月、日本に帰化し「小泉八雲」と改名。セツと正式に結婚。3月『心』出版。9月、帝国大学講師に就任。
1897年47歳二男・巌が誕生。9月『仏の畑の落穂』出版。夏は焼津で避暑を始める。
1898年48歳『猫を描いた少年』(お伽噺シリーズ)出版。長男一雄に英語教育を始める。12月『異国情緒と回顧』出版。
1899年49歳三男・清が誕生。9月『霊の日本』出版。『化け蜘蛛』(お伽噺シリーズ)出版。
1900年50歳7月『影』出版。大学内で孤立。
1901年51歳『日本雑記』出版。次男・巌をセツの養母の養子に出す。
1902年52歳新宿・大久保に新居を構える。10月『骨董』出版。
1903年53歳帝国大学を解雇され、後任は夏目漱石。長女・寿々子が誕生。『団子をなくしたお婆さん』出版。体調が悪化。
1904年54歳早稲田大学で講師を務める。4月『怪談』出版。9月26日、心臓発作で死去。同月『日本―ひとつの解明』が死後刊行。

朝ドラ「ばけばけ」原作についてはこちら

朝ドラ「ばけばけ」の原作はある?ドラマを深く楽しむヒント

NHK朝ドラ「ばけばけ」に原作はある? ヒロイン松野トキのモデル・小泉セツや関連本、小泉八雲の著書まで徹底解説します。

朝ドラ「ばけばけ」の主要キャスト

松江の城下町

主人公と家族

  • 松野トキ(髙石あかり)幼少期のトキ(福地美晴)
     物語の主人公。武家の家に生まれ、怪談を愛する少女。貧困に苦しみながらも強く生きる。実在の小泉節子がモデル。
  • ヘブン(トミー・バストウ)
     トキの夫となる外国人教師。実在のラフカディオ・ハーンがモデル。
  • 松野司之介(岡部たかし)
     トキの父。かつては松江藩の上級武士だったが、明治維新後に収入を失い事業を試みるも失敗。
  • 松野フミ(池脇千鶴)
     トキの母。出雲大社の上官の出自で、出雲の神話や生霊・死霊の話にとても詳しい。家計を内職で支える。
  • 松野勘右衛門(小日向文世)
     祖父。時代が変わっても武士の心を忘れず剣の稽古を続けるが、孫には甘い。いつまでも髷(まげ)を結っている。

松野家の親戚・雨清水(うしみず)家の人たち

  • 雨清水傳(堤真一)
     松江藩でも名の知れた人格者。親戚のトキを幼いころからかわいがり、松野家を陰ながら支える。
  • 雨清水タエ(北川景子)
     松江でも指折りの名家に生まれ、奉公人に囲まれて育った。厳格で格式を重んじる性格で、トキに礼儀作法や武家の娘としての心得を教える。
  • 雨清水三之丞(板垣李光人)
     雨清水家の三男。家督を継ぐ立場にないため存在感が薄く、居場所を求めてトキたちのもとに足を運ぶ。

松江の人たち

  • 山根銀二郎(寛一郎)
     トキの縁談相手。貧しい足軽の家に生まれるが、武士の誇りを失わずに生きようとする。
  • 野津サワ(円井わん)
     トキの親友で幼なじみ。下級武士の娘として育ち、家族を助けるため教師を目指す。
  • なみ(さとうほなみ)
     遊郭「天国」の遊女。家族の借金を背負い、八人兄弟の長女として一家を支える。
  • 江藤(佐野史郎)
     島根県知事。県を発展させるため、特に英語教育に力を入れ、外国人教師ヘブンを招聘する。
  • 錦織友一(吉沢亮)
     松江一の秀才と呼ばれる英語教師。「大磐石」の異名を持ち、ヘブンの教育活動を支え、トキの人生にも影響を与える。
  • チヨ(倉沢杏菜)
     雨清水家の織物工場で働く女工仲間。
  • せん(安達木乃)
     同じく工場の女工仲間。
  • 森山善太郎(岩谷健司)
     借金取りを営む父。性格は穏やかで、仕事には向かない人物。
  • 森山銭太郎(前原瑞樹)
     善太郎の息子。松野家の借金を取り立てる二代目。

トキとヘブンを見守る動物

  • 蛇の声(渡辺江里子/阿佐ヶ谷姉妹
     二人の家の庭に住む蛇。まるで家族のように温かく見守る存在。
  • 蛙の声(木村美穂/阿佐ヶ谷姉妹
     同じく庭に棲む蛙。ユーモラスに二人を見守る。

ヘブンのアメリカの勤め先の人

  • イライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)
     新聞社の同僚。強く知的で自立した女性として描かれ、若き日のヘブンに影響を与える。

制作陣

  • 脚本:ふじきみつ彦
  • 主題歌:ハンバートハンバート「笑ったり転んだり」
  • 音楽:牛尾憲輔

朝ドラ「ばけばけ」キャスト詳しくはこちら

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朝ドラ「ばけばけ」の放送時間・チャンネル

テレビ
  • 放送開始日:2025年9月29日(月)スタート
  • 総合:月~金 午前8:00~8:15/午後0:45~1:00
  • BSプレミアム:月~金 午前7:30~7:45

詳しい情報はこちら

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朝ドラ「ばけばけ」のヒロインは高石あかり

ヒロイン・松野トキを演じるのは若手女優の高石あかりさん。これまで映画やドラマで存在感を示してきた彼女が、今回初めて朝ドラの主演に抜擢されました。明治の時代を生きる強くも繊細なヒロインをどう表現するのか、放送前から注目を集めています。

高石あかり|プロフィールと経歴

高石あかりさんは、2002年12月19日生まれ、宮崎県出身の女優です。幼い頃から芸能界を目指し、2014年にキッズコンテストで受賞したことをきっかけに活動を始めました。

2016年から2018年までは、ダンスボーカルユニット「α-X's(アクロス)」のメンバーとして音楽活動を行っていましたが、卒業後は俳優の道に専念。2019年から本格的に女優業をスタートさせました。

転機となったのは、舞台『鬼滅の刃』で竈門禰豆子役を演じたこと。原作の世界観を忠実に再現する演技と存在感で注目を集め、以降は映画やドラマに多数出演するようになりました。

特に映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズでの主演は高く評価され、アクションと繊細な心情表現を兼ね備えた演技で話題に。2023年にはTAMA映画賞の最優秀新進女優賞を受賞し、若手女優の中でも実力派として地位を固めました。

舞台、映画、ドラマ、さらには声優としても活動するマルチな才能を持ち、次世代を担う注目の存在として期待されています。


朝ドラ「ばけばけ」吉沢亮は何役?

吉沢亮さんが『ばけばけ』で演じるのは、錦織友一(にしこり・ともかず)

松江随一の秀才と呼ばれる青年で、「大磐石」という異名を持つ英語教師です。異国からやってきた外国人教師ヘブンを支え、彼が松江に根を下ろしていくために大きな役割を果たします。さらにヒロイン・トキにとっても重要な存在となり、彼女の人生観や進む道に影響を与えていきます。

錦織は冷静沈着で頭脳明晰、そして人望も厚い人物。明治という激動の時代にあって、外国人教師と地元の人々をつなぐ架け橋となる姿が描かれます。

朝ドラ「ばけばけ」に出てくる方言(出雲弁)詳しくはこちら

朝ドラ「ばけばけ」出雲弁【100選】あげ、そげ、こげの違いとは

島根県松江を舞台にした「ばけばけ」。出雲弁100選と高石あかりさんの方言への挑戦について、出雲弁がもたらすドラマの魅力を徹底解説します。

まとめ

朝ドラ『ばけばけ』は、明治時代の松江を舞台に、武士の家に生まれながらも居場所を失ったヒロイン・松野トキと、異国から来た英語教師ヘブンとの出会いを描く作品です。物語は、二人が文化や言葉の違いを越えて心を通わせ、互いに支え合いながら生き抜く姿を軸に展開されていきます。

実在の小泉セツとラフカディオ・ハーンをモデルにしつつ、家族や仲間との関わり、社会の変化に翻弄される人々の姿をリアルに映し出す点が大きな魅力です。キャストの演技や音楽、舞台となる松江の風景が重なり合い、観る人の心に深く残る物語となっています。

放送が進むにつれて、ヒロインの成長や人々の葛藤、そして異文化交流の中で生まれるドラマが一層際立っていくでしょう。視聴者が共感し、毎日の楽しみになること間違いなしの朝ドラです。