朝ドラ「ばけばけ」第5週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

ばけばけ第5週

朝ドラ「ばけばけ」第5週(第21話・第22話・第23話・第24話・第25話)のテーマは「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」です。本記事では、第21話から第25話までのあらすじ(ネタバレ)と感想を、わかりやすくまとめました。

「ドラマをもっと深く味わいたい方」
「忙しくて見逃してしまった方」
「短時間で内容を知りたい方」

――そんな皆さまに向けて、第5週の見どころや注目の展開をわかりやすく紹介します。

朝ドラ「ばけばけ」全話あらすじ・ネタバレ・感想まとめ

2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』は、明治の松江を舞台に、怪談好きの少女・松野トキと外国人教師ヘブンの出会いを描く物語。実在の小泉セツと小泉八雲をモデルに、異文化…

朝ドラ「ばけばけ」あらすじ一覧

全話あらすじ
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朝ドラ「ばけばけ」第5週(21〜25話)放送日

放送期間は 2025年10月27日(月)〜10月31日(金)。第5週のテーマは「ワタシ、ヘブン。マツエ、モ、ヘブン。」でした。

「ばけばけ」第21話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

明治23年(1890年)。銀二郎との別れから4年が経ち、22歳になったトキは天秤棒を担ぎながら、しじみ売りで生計を立てていました。借金の返済に追われ、貧しいながらも懸命に働く毎日です。得意先の花田旅館で女将のツルと話すトキ。

トキ:「働けど働けど借金は減らんし、離婚しちょるけん、次の縁談も期待できんし、もうにっちもさっちも…」

そんな話をしていると、花田旅館の主人の花田平太が新聞を片手にトキのもとへ。

花田平太:「明日、松江に異人が来るんだわ」

ツル:「松江中学の英語教師なんだって」

その話題で町中が持ちきりになる中、遊女のなみも高給取りの「ラシャメン(異人の妾)」になる夢を抱き、英語を学び始めていました。

そして8月30日。松江の港には、初めて見る西洋人を一目見ようと大勢の人々が押し寄せました。トキは友人のサワを誘い、群衆の中で胸を高鳴らせながら船の到着を待ちます。やがて船が着き、通訳として姿を見せたのは、東京で出会ったあの錦織友一でした。言葉を交わすトキ。

人々の歓声の中、ついに英語教師・レフカダ・ヘブンが松江の地を船から見つめます。西洋の香りをまとった彼の姿に、トキは息を呑み、思わず叫びました。

トキ:「天狗だーー!」

船に向かって手を振るおトキ。おトキの運命が動き始めました。

感想

第21話は、新しい時代の幕開けを感じさせる印象的な回でした。4年の時を経て、しじみ売りとして懸命に生きるトキの姿には、彼女のたくましさと誠実さがにじみます。貧しさの中でも笑顔を絶やさず働くトキの姿は、見る人の胸を打ちました。

一方で、松江の町に“西洋”という未知の風が吹き込みます。ラシャメンを夢見るなみ、そして港に押し寄せる群衆――この地に変化の波が押し寄せていることが感じられます。

そして、再登場した錦織、そして西洋人・ヘブンの登場が物語を大きく動かしていく予感を残します。日本と西洋、過去と未来が交差する、まさに新章の始まりを告げる一話でした。

「ばけばけ」第22話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

ついにアメリカ人の英語教師レフカダ・ヘブンが松江の地に上陸しました。船着き場には大勢の松江市民が押し寄せ、初めて見る西洋人に興奮の声を上げます。島根県知事の江藤と通訳の錦織友一が出迎える中、ヘブンは日本語で挨拶しました。

ヘブン:「カミガミノクニ、マツエ、キテ、ウレシイ、ケン!」

出雲ことばで挨拶したヘブンに、群衆は大歓声を上げ、握手の列ができました。群衆に押されたトキも前に出て、ヘブンと手を握ります。

トキ:「がんばってごしなさい」

握手を交わしたその瞬間、彼の手に奇妙な震えを感じました。

錦織が歓迎式典の説明をしている最中、ヘブンは対岸の天国遊郭から聞こえてくる三味線の音に興味を引かれます。

ヘブン:「シャミセン、イッツワンダフル」

錦織が止める間もなく、ヘブンは橋を渡って遊郭へ。慌てて追いかけた錦織は、通りかかったトキとサワに助けを求めます。

錦織:「すまんが、ヘブン先生を連れてきてくれないか」

トキとサワが声をかけても、ヘブンは路地の奥へと進み、松野家の前にたどり着きました。そこで木刀を構えた勘右衛門と遭遇します。

ヘブン:「…サムライ…」

勘右衛門:「ペリー! 覚悟ぉ!!」

武士の姿に感動するヘブンでしたが、錦織たちが必死に止め、事なきを得ました。その後、ヘブンは宿泊予定の一流旅館を断り、松江大橋近くの花田旅館を気に入り、勝手に滞在先を変更してしまいます。

感想

第22話は、松江に吹き込む“異国の風”が鮮やかに描かれた回でした。初めて見る西洋人に沸き立つ人々の好奇心と戸惑い、その中に立つヘブンの明るい、どこかから元気な人柄が印象的です。出雲ことばで挨拶する場面は、言葉を越えた温かい交流の象徴のようで、思わず笑みがこぼれます。

一方で、遊郭の三味線に惹かれ踊り出す無邪気さや、侍・勘右衛門との対面など、異文化の衝突と興味がコミカルに描かれ、まさに“日本と西洋の出会い”そのもの。トキが握手の瞬間に感じた違和感も物語の伏線を感じさせ、今後の展開への期待が高まります。

ユーモアと好奇心、そして時代の息づかいが共鳴する、にぎやかで楽しい一話でした。

「ばけばけ」第23話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

翌朝、ヘブンは土間で米をつく音で目を覚まし、鶏の鳴き声や、にんじん売り、大根売り、かぶ売りのやさしい声、かしわ手で神々へ祈りを捧げる人々など松江の町の音や風景に心を奪われながら、机に向かって恋人イライザに手紙を書きます。

ヘブン:「【英語】この街は想像以上だ。きっとすばらしい日本滞在記が書けるだろう。日本滞在記が書けたらすぐにアメリカに帰る。そして、君に一番に読んでもらう。そう長くはかからないだろう」

一方、県知事の江藤は、島根を一流の県にするために英語教育を推進しようとしており、ヘブンを何とか松江に留めたいと考えていました。

錦織:「私が東京で出会った西洋人に比べると、ずば抜けて風変りでして…」

江藤:「ミスターヘブンは、島根の命運を握っちょる。その彼が島根に根付くかどうかは……錦織くん。君にかかっちょるからね、頼むよ」

錦織は授業方針を相談しようとヘブンの部屋を訪ねますが、返事がなく、中からはひたすらペンを走らせる音だけが聞こえてきました。

感想

第23話は、異国の地・松江で新たな朝を迎えたヘブンの“心の目覚め”が描かれた回でした。土間で米をつく音、野菜売りの声、神々への祈り――そんな日本の素朴な暮らしの音が、彼の感性を静かに刺激します。ヘブンがイライザに宛てた手紙の中で語る「想像以上の街」という言葉には、異文化への驚きと温かな敬意が滲んでいました。

一方で、県知事・江藤の「英語教育で島根を一流県に」という野心と、ヘブンを説得する錦織の奮闘が対照的に描かれ、時代のうねりを感じさせます。ペンを走らせ続けるヘブンの姿には、文化の違いを超えて“何かを伝えたい”という情熱があふれ、静かながらも胸を打つ回でした。松江という小さな町で、世界が動き始めている――そんな予感に満ちています。

「ばけばけ」第24話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

トキや花田旅館の主人・平太、女将のツルらは、少しずつヘブンとの距離を縮めていきました。朝は自ら目玉焼きを作って「eggsフーフー」と微笑むヘブンに、旅館の人々も次第に親しみを感じ始めます。

ある朝、トキが花田旅館にしじみを売りに行くと、女中のウメの目に違和感があり、それに気づいたヘブンが心配して声をかけます。「ちょっと昨日の夜から…」と目の不調を話すウメを見て、ヘブンが大声で叫びます。

ヘブン:「イシャ!イシャ!イシャ!」

ヘブンは大騒ぎして医者に見せるように言いますが、平太は「そのうち医者に連れて行く」と取り合いません。その冷たい態度にヘブンは激しく怒ります。実は彼は16歳のときに事故で左目を失明しており、目のことには人一倍敏感だったのです。

一方、ヘブンはなぜか通訳の錦織を避け続けていました。授業方針の相談すらできず困る錦織を見かねたトキが、行方をくらましたヘブン探しに協力。ヘブンは遊郭の中で芸者・なみと楽しげに話していました。

ヘブン:「スバラシ、テンゴク」

障子や生け花、着物の美しさに感動するヘブン。しかし、授業の話を持ちかけられると、またしても逃げてしまいます。錦織が「出て来て話をしてください」と必死に説得するそのとき――

勘右衛門:「覚悟ぉ〜!!」

木刀を振りかざして現れた勘右衛門に驚いたヘブンは逃亡。

トキ:「なして逃げるかね……」

トキは、そんなヘブンの行動が不思議でならないのでした。そして翌朝、ウメが声をかけても、ヘブンは部屋から一歩も出てきませんでした。

感想

第24話は、ヘブンという人物の“人間らしさ”が深く掘り下げられた回でした。異国の客人としての奇抜さだけでなく、片目を失った過去を持つ一人の人間としての痛みや優しさが丁寧に描かれます。ウメの目を気遣う姿には、彼自身の経験からくる真の思いやりがあり、文化や言葉を超えた共感を感じさせました。

一方で、潔癖な錦織とのすれ違いや、遊郭に惹かれるヘブンの自由な精神が対照的に描かれ、彼の複雑な人物像が際立ちます。勘右衛門とのドタバタな騒動も笑いを誘いながら、異文化の衝突と人間関係の難しさを浮き彫りにした、ユーモアと温かさが同居する一話でした。


「ばけばけ」第25話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

ヘブンの初授業を翌日に控えた夜。通訳兼世話役の錦織は、いまだヘブンと十分に意思疎通ができず、焦りを募らせていました。島根県知事の江藤も本当に教壇に立てるのかと案じ、誰もが翌日の授業を心配していました。

迎えた当日、平太とツルが豪華な朝食を用意するも、ヘブンは部屋に閉じこもったまま。女中のウメが呼びかけても返事はなく、机の向こうからはペンの音だけが聞こえます。

しびれを切らした錦織がふすまを開けようとしたそのとき、トキが静かに言いました。

トキ:「ヘブン先生は、怖いんだないでしょうか」

彼女は初対面の日、ヘブンと握手したときの手の震えを思い出していました。

トキ:「異国から来て、初めての場所に来て、初めての人たちに会って、その人たちがみんな期待しちょる。きっとあのときから怖くて、日がたてばたつほど怖くなって…イライラして怒ってむちゃ言って…ジゴクジゴクと叫んだりして…ヘブン先生も人間です。私たちと同じ。」

トキの言葉に気づきを得た錦織がふすまを開けると、そこではヘブンが拙いひらがなを並べながら、日本語の勉強に没頭していました。

錦織:「【英語】ミスターヘブン。日本語はいりません……あなたが話す言葉を、いや、あなた自身を、みんなは待っています。それでも困ったら、私がいます。」

ヘブン:「ワタシハダイジョウブ?」

その言葉に、ヘブンはようやく安心したように微笑みます。

ヘブン:「アイムハングリー。ハラ、ヘッタ」

そして静かに、松江での新しい日々が始まっていきました。

感想

第25話は、異国での孤独と不安に揺れるヘブンの心を、丁寧に描いた感動的な一話でした。松江の人々の温かい歓迎を受けながらも、異国で教師として期待される重圧に押しつぶされそうになっていたヘブン。その恐れを言葉にせずとも感じ取るトキの優しさが胸を打ちます。

「怖いんだないでしょうか」という静かな一言は、人を理解しようとするまなざしそのものでした。錦織の「あなた自身を待っています」という励ましも、文化を超えた真の信頼を象徴しています。最後の「ハラ、ヘッタ」は、笑いと安堵をもたらす名シーン。ヘブンの物語がここから本当の始まりを迎えた――そんな希望に満ちた回でした。

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朝ドラ「ばけばけ」に登場した場所

島根県県庁

島根県県庁

「ばけばけ」第5週で登場する島根県庁は、物語の中で島根を“近代化へ導こうとする象徴”として描かれています。県知事・江藤安宗が「島根を一流の県にするためには英語教育が必要だ」と語り、松江中学校に西洋人教師・ヘブンを招く決断を下す場面は、まさに明治の開化を象徴するものです。

県庁は、伝統と西洋文化の狭間で揺れる時代の中心地として機能しており、江藤の志は地方から日本の未来を動かそうとするエネルギーそのもの。ヘブンと錦織の奮闘も、この県庁の方針がきっかけとなって始まります。島根県庁は、「ばけばけ」の中で人と文化が交わる出発点として重要な役割を担っています。

まとめ

明治の松江に西洋人・ヘブンがやって来た第5週。異国から来た彼の戸惑いと、周囲の人々との心の交流が丁寧に描かれました。最初は奇行に見えたヘブンの行動も、異文化への驚きと好奇心、そして孤独の裏返しだったと気づかされます。

特に、トキが「怖いんだないでしょうか」と彼の不安を言い当てる場面は胸に響きました。異国で期待を背負いながら必死に日本語を勉強していたヘブンの姿は、真面目で繊細な一面を浮かび上がらせます。

錦織の「あなた自身を、みんなは待っています」という言葉も、文化や言葉を越えた理解の象徴のようでした。最後の「ハラ、ヘッタ」の笑顔には、ようやく人と心が通じた温かさがあり、見終わった後に優しい余韻を残します。

異文化の出会いと人のぬくもりが交差する、美しい一週間でした。