朝ドラ「ばけばけ」第3週各話あらすじ・感想【超わかりやすく】

朝ドラ「ばけばけ」第3週(第11話・第12話・第13話・第14話・第15話)のテーマは「ヨーコソ、マツノケヘ。」です。本記事では、第11話から第15話までのあらすじと感想を、わかりやすくまとめました。
「ドラマをもっと深く味わいたい方」
「毎朝見る時間がないけれど、内容を知りたい方」
「話の流れを簡単に把握したい方」
――そんな皆さまに向けて、「ばけばけ」第3週の見どころをお伝えします。
目次
朝ドラ「ばけばけ」あらすじ一覧
全話あらすじ | ||||
第1週 あらすじ | 第2週 あらすじ | 第3週 あらすじ | 第4週 あらすじ | 第5週 あらすじ |
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朝ドラ「ばけばけ」第3週(11〜15話)放送日
放送期間は 2025年10月11日(月)〜10月15日(金)。第3週のテーマは「ヨーコソ、マツノケヘ。」でした。
「ばけばけ」第11話 あらすじと感想
あらすじ
朝日が昇る大橋川のほとりで、トキと銀二郎は出雲の大社の方角に向かって柏手を打ち、新しい日々の始まりを祈りました。
松野家に婿として迎え入れられた銀二郎は真面目で働き者。荷運びの仕事に精を出し、トキも機織りの仕事へ。二人は支え合いながら穏やかな新婚生活を送ります。夜になると、銀二郎が鳥取の怪談を語り、トキが夢中で聞き入る――そんな温かな時間が続いていました。
しかし、幸せな日々は長くは続きません。ひと月後、借金取りの森山が現れ、松野家の収入の大半を持ち去っていきます。そのやり取りで、銀二郎は初めて松野家が想像を超える借金を抱えていることを知りました。
一方その頃、雨清水家では深刻な出来事が起こります。傳が銀行に融資を頼みに出かけていた間に、長男・氏松が「工場の窮状は私の責任」と書き置きを残し、姿を消したのです。突然の出来事に傳は言葉を失い、タエは「氏松に背負わせすぎた」と涙をこぼしました。
感想
第11話は、穏やかな新婚の朝から始まり、一転して不穏な空気へと変わる緩急の美しい回でした。銀二郎とトキの夫婦のやり取りは微笑ましく、日常の中に小さな幸福が息づいています。
しかし、借金という現実がその幸福を脅かし、銀二郎が初めて松野家の“闇”を知る展開に息を呑みました。同時に、雨清水家での氏松の失踪も描かれ、時代の不況がすべての登場人物に重くのしかかっていることが伝わります。
愛と責任、希望と絶望――その狭間で生きる人々の姿が切なく、次回への不安と期待が高まる回でした。
「ばけばけ」第12話 あらすじと感想
あらすじ
トキ(髙石あかり)が働く機織り工場は、景気の悪化によって資金繰りが厳しくなっていました。社長でありトキの親戚でもある雨清水傳(堤真一)は、資金を集めるため奔走します。その間、雨清水家の三男・三之丞(板垣李光人)が社長代理として工場を任されることになりました。工場内では、トキやチヨ(倉沢杏菜)、せん(安達木乃)をはじめ、女工たちの間にも不安が広がっていきます。
一方、松野家では勘右衛門(小日向文世)が銀二郎(寛一郎)に対し、跡取りとしての心得を厳しく教え込んでいました。そんな中、金策に奔走していた傳が体調を崩し、倒れてしまいます。
参考:Yahoo!ニュース
感想
「ばけばけ」第13話 あらすじと感想
あらすじ
傳が体調を崩して倒れたという知らせが松野家に届きました。日頃から傳にお世話になっていたトキは、「今度は自分が支えたい」と考え、自ら看病を申し出ます。
その日から、トキの忙しい日々が始まりました。昼は機織り工場で働き、朝と夜は雨清水家へ通って傳の世話をする――まさに二重生活です。無理を押して通い続けるトキの姿に、司之介やフミ、そして銀二郎は不安を募らせます。
特に司之介とフミは、娘の帰りが遅いこと以上に、別の理由で心を乱しているようにも見えました。そんな中、ふとした出来事をきっかけに、銀二郎は“トキにまつわる松野家の秘密”を知ってしまいます。それは、彼の心を大きく揺さぶる真実でした。
参考:Yahoo!ニュース
感想
「ばけばけ」第14話 あらすじと感想
あらすじ
トキが傳の看病を始めてから、すでに三週間が経過しました。しかし、傳の体調はなかなか良くならず、回復の兆しも見えません。病床の傳は工場の様子を気にかけますが、トキはいつも笑顔で「工場は順調です」と安心させていました。
けれども実際には、工場の経営は厳しい状況にありました。傳の不在を補うため、トキをはじめ女工たちはこれまで以上に仕事量を増やされ、休む間もなく働いていたのです。
そんなある夕方、傳の食事を用意していたトキが誤って手をケガしてしまいます。その知らせを受け、心配したタエが急いで雨清水家に駆けつけました。そしてトキの手当てをしながら、彼女にひとつの提案を持ちかけます。その言葉は、トキにとって思いもよらないもので、深い衝撃を与えるものでした。
参考:Yahoo!ニュース
感想
「ばけばけ」第15話 あらすじと感想
あらすじ
トキの懸命な看病が続いた結果、傳の体調には少しずつ回復の兆しが見え始めました。その知らせを喜んだトキは、社長代理として工場を任されている三之丞に回復の様子を伝えます。しかし三之丞は、どこか上の空で、トキの報告にもほとんど反応を示しません。
数日後、久しぶりに傳が工場へ顔を出しました。現場の様子を見守っていたそのとき、傳の目に飛び込んできたのは衝撃的な光景でした。検番の平井が、仕事のミスを重ねていたせんを激しく叱りつけ、ついに手を上げようとしたのです。
傳はすぐに間に入り、平井を制止。そして険しい表情のまま、社長代理の三之丞に向き直り、事の経緯を厳しく問いただしました。工場を守るはずの三之丞に、何が起きていたのか――その場の空気が一気に張り詰めました。
参考:Yahoo!ニュース
感想
前週/第2週の各話あらすじ・感想はこちら
朝ドラ「ばけばけ」に登場した場所(ロケ地)
宍道湖/島根県松江市

松江市の象徴ともいえる「宍道湖(しんじこ)」は、日本一のシジミの産地として全国に知られています。
トキが思わず「あ〜っ」と声を漏らしてしまう、あの滋味深いしじみ汁も、この宍道湖で獲れる新鮮なしじみから生まれた松江の味。旅の途中に味わえば、身体の芯からほっとするような優しい味わいです。
また、宍道湖は“日本の夕陽百選”にも選ばれた、夕日の名所としても有名。湖面を黄金色に染めながら沈んでいく夕陽は、息をのむほどの美しさです。かつて作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻セツも、この湖畔から同じように夕暮れを眺めたと言われています。文学と歴史の香り漂うその風景は、今も変わらず人々を魅了し続けています。静かに水面が染まる瞬間、時代を越えて愛されてきた松江のロマンを感じることでしょう。

松江大橋/島根県松江市

劇中ではオープンセットで再現されていますが、実際の「松江大橋」もロケ地巡りには欠かせない名所のひとつです。
松江の中心部を流れる大橋川に架かるこの橋は、江戸時代から城下町の人々の暮らしを支えてきた歴史ある橋で、現在の橋は昭和初期に再建されたもの。欄干越しに眺める宍道湖や白潟公園の景色は、松江ならではの穏やかな風情を感じさせます。
トキが手を合わせていた“源助柱(げんすけばしら)”の伝説も有名で、今なお語り継がれています。橋のたもとには「源助柱記念碑」が建てられ、静かにその歴史を伝え続けています。
ドラマの世界と重なるような松江の町並みを歩けば、トキが見つめた“うらめしくも美しい”情景を肌で感じることができるでしょう。
まとめ
第3週は、トキと銀二郎のささやかな新婚生活から一転、松野家と傳の工場に次々と不幸が訪れる回でした。武士の誇りを捨てて荷運びをする銀二郎の姿や、質素でも幸せを感じながら暮らす夫婦の様子には、明治という時代の現実と、庶民の強さが感じられます。
そんな穏やかな日々が、借金や秘密の発覚によって少しずつ崩れていく展開は切なく、観ていて胸が締めつけられました。特に、トキが自分の出生の真実を知る場面では、彼女の心の揺れや、家族の複雑な愛情が丁寧に描かれていて印象的です。
父のように慕っていた傳の病は、トキにとって大きな転機であり、これから彼女がどのように立ち上がっていくのかを強く期待させます。全体を通して「運命に翻弄されながらも生き抜く強さ」を静かに伝える週であり、時代の流れに呑まれながらも、自分の道を探すトキの姿が心に残りました。