朝ドラ「ばけばけ」第8週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

ばけばけ第8週

朝ドラ「ばけばけ」第8週(第36話・第37話・第38話・第39話・第40話)のテーマは「クビノ、カワ、イチマイ。」です。本記事では、第36話から第40話までのあらすじ(ネタバレ)と感想を、わかりやすくまとめました。

「ドラマをもっと深く味わいたい方」
「忙しくて見逃してしまった方」
「短時間で内容を知りたい方」

――そんな皆さまに向けて、第7週の見どころや注目の展開をわかりやすく紹介します。

朝ドラ「ばけばけ」全話あらすじ・ネタバレ・感想まとめ

2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』は、明治の松江を舞台に、怪談好きの少女・松野トキと外国人教師ヘブンの出会いを描く物語。実在の小泉セツと小泉八雲をモデルに、異文化…

朝ドラ「ばけばけ」あらすじ一覧

全話あらすじ
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朝ドラ「ばけばけ」第8週(36〜40話)放送日

放送期間は 2025年11月17日(月)〜11月21日(金)。第8週のテーマは「クビノ、カワ、イチマイ。」でした。


「ばけばけ」第36話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

松野家の了承を得て、正式にヘブンの女中となったトキ。しかし町では“ヘブンが妾を囲っている”という誤解が広がり、当の本人は終始不機嫌。魚の骨や糸こんにゃくにまで怒りをぶつけるほど苛立ちが募り、ついには

ヘブン:「ヤリニクイ! シジミサン、クビ」

とトキを解雇すると言い出します。錦織はこの誤解の原因を作ってしまった負い目から深く謝罪し、自分が誤解を解くと約束。トキもまた松野家と雨清水家を支える身であるため、解雇だけは避けたいと必死に願い出ます。

その結果、ヘブンは渋々ながら解雇を撤回。そんな折、ヘブンはトキにお使いを頼みます。

ヘブン:「あ……Beerを買っておいてほしい」

しかしトキには“ビア”が何なのか分かりません。周囲に相談しても答えは出ず、助言を頼りに「琵琶」「稗」「胡麻」「こま」など思いつくものを並べて帰宅を待つものの、どれもヘブンの求める「ビア」ではありませんでした。

感想

第36話は、ヘブンの苛立ちとトキの必死さが交差する、テンポの良い回でした。妾騒動の誤解によりヘブンが苛立つ気持ちも理解できる一方、トキが「解雇されれば家族も救えない」と焦りながら頭を下げる姿には胸が締めつけられます。

“ビア”をめぐるドタバタは、言葉が通じない時代のギャップがユーモラス。琵琶や稗を並べて真剣に備えるトキの姿が健気で、笑いながらも切なさが混じる名シーンでした。

また、錦織が責任を感じてヘブンに直談判する姿には、彼なりの誠実さが光ります。誤解、異文化、生活苦――さまざまな問題が重なりながらも、誰もが懸命に生きていることを感じさせる回でした。次回、この“ビア騒動”がどんな展開を見せるのか期待が高まります。

「ばけばけ」第37話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

トキはヘブンに解雇されまいと必死に働くものの、経験不足から失敗続き。「ビア」を探すという重要なお使いも一向に正解にたどり着けず、家族に相談しても答えは得られません。

困り果てたトキは翌朝、身振り手振りで「絵を描いてほしい」と頼みました。ヘブンがビール瓶とグラスを描くと、ようやく理解します。

トキ:「これがビア。飲み物なんだ……」

絵で通じ合えたことを喜ぶトキ。しかしヘブンは錦織に「英語ができる女中がほしい」とぼやき、どこか寂しげな表情を浮かべるのでした。そんな様子を見た錦織が、「山橋薬舗に置いてあるはずだ」と助言。

トキは英語を理解できない自分をもどかしく思いながらも、なんとかヘブンの役に立ちたいと山橋薬舗へ向かいました。トキは店主・山橋才路と出会い、ついに瓶ビールを購入し、たらいの水で冷やして準備を整えます。

トキ:「あの……ビア、あります」

ヘブン:「Beer!! ビア、ネガイマス」

ようやく言葉が通じた喜びに、トキはウキウキしながら瓶を手に取りました。

トキ:「いきますよ〜。ひの、ふの、みー」

勢いよく栓を抜くと、泡が噴き出して部屋中にビールが降り注ぎます。慌てたヘブンは机の上のイライザの写真を抱えて守り、必死に叫びました。

ヘブン:「【英語】拭いて!早く拭いて!」

ビールが噴き出す中、ヘブンは大切な女性の写真を慌てて抱えて守ります。失敗を取り返そうと、トキは再び山橋薬舗へ。そこで山橋とヘブンとともにビールで乾杯し、ようやく騒動は落ち着きました。

機嫌を取り戻したヘブンは帰り道でスキップを披露し、そのままトキにも伝授。トキはぎこちなく挑戦しつつも楽しげに過ごし、その夜はほろ酔いで帰宅して家族を驚かせました。

感想

第37話は、“ビア騒動”が本格的に解決へ向かう、温かくユーモラスな回でした。トキの必死さが空回りしながらも、その健気さが微笑ましく、応援したくなる気持ちが高まります。ビールを振ってしまうお約束の失敗も、彼女らしさが出ていて愛らしいシーンでした。

さらに、噴き出す泡の中でヘブンが真っ先に写真を守る場面は、彼の心の奥にある“誰かへの深い想い”を感じさせ、静かな余韻を残します。その後の乾杯で一気に距離が縮まり、スキップを教えるヘブンと、それを不器用に真似するトキの姿はまさに異文化交流そのもの。

笑いと温度感がほどよく混ざり合い、ヘブンとトキの関係が少しずつ変化していく様子を軽やかに描いた、魅力的なエピソードでした。

「ばけばけ」第38話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

ビア騒動をきっかけにスキップを教わったトキは、その楽しさが忘れられず、翌朝フミとサワに得意げに披露します。二人も笑いながら挑戦し、家の中に明るい空気が広がりました。さらにトキは出勤に来た錦織にも「やってごしなさい」とすすめますが、錦織はぎこちなく失敗。続いて司之介も挑みますがうまく跳ねられません。

ところが勘右衛門だけは見事な軽やかさでスキップを成功させ、ヘブンも感心するほど。気分をよくした勘右衛門は、近所の久作・新作兄弟にも教え、迎えに来た祖母・タツの笑顔にひそかに心をときめかせます。

その夜、執筆に没頭するヘブンは、トキが雨戸を動かしたときの物音に激怒し、

ヘブン:「【英語】シャラップ!!」

と怒鳴ってトキを「アバヨ、アバヨ、アバヨ」と言い放ち帰らせてしまいます。戸惑いと不安の中、トキはフミに物語を読んでもらい眠りにつきました。一方ヘブンが寝室に戻ると、蚊帳が丁寧に吊られ、使い方を絵で示したトキの心遣いが添えられていました。その優しさに触れたヘブンは、

ヘブン:「just like a tent. スバラシ」

とつぶやき、心を和らげていきました。

感想

第38話は、笑いと温かさ、そして少しの切なさが綺麗に混ざり合った回でした。スキップを通して広がっていく明るい連鎖が非常に微笑ましく、家族や近所まで巻き込んでいく描写は“松江の日々”の愛おしさを感じさせます。特に勘右衛門の意外な軽やかさと、タツへの淡いときめきは、人情味があって心が和みました。

一方、夜のシーンではヘブンの繊細さと苛立ちが炸裂し、トキの不安が強く描かれます。怒声に怯えながらも、翌朝のために蚊帳を吊って気遣いを残すトキの優しさは胸に迫り、ヘブンがその心遣いに触れて静かにほぐれていく流れには温かな余韻がありました。

“すれ違いながらも少しずつ近づく”二人の関係性が深まる回として印象的でした。

「ばけばけ」第39話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

女中としての仕事にまだ不慣れなトキに、ヘブンは相変わらず不満を抱えていました。しかし、ある日トキが生けた花を目にした瞬間、ヘブンの表情が一変します。

ヘブン:「ハナ、スバラシ。ブシムスメ、スバラシ。モア、モア、ブシムスメ、ネガイマス」

と絶賛し、武家の娘らしい所作をさらに見せてほしいと頼みました。

ヘブンの求めるものを理解したトキは、武家の娘としてのたしなみを改めて磨こうと決意。借家暮らしをしているタエのもとを訪ね、生け花と茶の湯の手習いを再開させてほしいと願い出ます。タエは理由を尋ねますが、

トキ:「それは、松江の女として、士族の娘として、それに恥じぬたしなみを改めてきちんと身につけていかなくてはと。」

と素直に語り、タエも快く受け入れました。二人は台所でパイナップルの切り方に悩むなど、穏やかな時間を過ごします。

帰り道、錦織とヘブンに出会い、初めてのパイナップルに喜ぶトキを見たヘブンは人力車に乗せてくれました。その温かさに触れたトキは、なお一層頑張ろうと心に誓います。

しかしその夜、トキはアイロンがけの最中にウメを迎えたため、シャツを焦がしてしまいました。クビを覚悟して謝るトキに、ヘブンはただひと言、

ヘブン:「ケガ、ナイ?」

とトキの身を案じ、怒るどころか優しさを見せるのでした。

感想

第39話は、ヘブンとトキの距離がまた一歩近づいていく、温かい余韻の残る回でした。特に、生け花を前にして突然トキを称えるヘブンの姿からは、異文化の中で“日本の美しさ”に心から感動する純粋さが伝わってきます。トキが武家の娘としてのたしなみを学び直そうとタエのもとを訪れるくだりは、自分を磨きたいという前向きさが胸を打ちました。また、パイナップルを前にした母娘のようなやり取りは可笑しくも温かいひととき。

一方、シャツを焦がしてしまったトキの必死の謝罪に対し、ヘブンがまず怪我を心配する場面は実に印象的で、二人の信頼が静かに育っていることがよく伝わります。異文化の衝突と理解が、優しいかたちで描かれた回でした。


「ばけばけ」第40話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

スキップを習得しようと、錦織は生徒に見つからないよう廊下で必死に練習していました。しかし、その姿を小谷・正木・弟の丈、そしてヘブンに見られてしまいます。スキップ談義の流れで、ヘブンがアメリカ生まれではないことが判明し、皆でヘブンをもっと知ろうという話に。こうして、ヘブンの家で「ヘブンクイズ」が開かれることになりました。

その日、トキがアイロンがけをしていると、錦織や生徒たちを連れたヘブンが帰宅。さっそくクイズ大会が始まります。

ヘブン:「Question One, HEEVIN!!」

第一問・出身国は小谷が正解。
第二問・嫌いな食べ物では、トキが「糸こんにゃく」を当て、ヘブンに褒められます。

しかし錦織だけは一問も正解できず、焦った彼は思わず、部屋に飾られた女性の写真の人物について出題してほしいと言い出します。その瞬間、トキが慌てて制止します。

トキ:「お待ちください。あのお写真のことはあまり伺わない方が良いかと…きっとですが、先生の大切な方だからです。」

ビール騒動のとき、ヘブンが真っ先に写真を守った姿を知っていたからでした。その気遣いにヘブンは心から感謝し、

ヘブン:「セイカイ、アリガトウ。シジミサン、チャンピオン、コングラチュレーション!」

とトキに優勝を宣言。賞品として“ヴードゥー人形”を手渡すのでした。針を刺して、願いをかけたり、呪うこともあるという。怪しい物が大好きなトキは大喜び。

トキ:「えー、丑の刻参りのわら人形みたい」

と無邪気に喜ぶトキを見て、生徒たちは首をかしげます。

トキ:「あー、早く呪いたいなぁ」

その明るさに、場の空気がふっと和むのでした。

感想

第40話は、ヘブンとトキの心の距離がまた一段と近づく、微笑ましくも温かな回でした。スキップ練習を見られた錦織の気まずさから始まり、まさかの“ヘブンクイズ”という展開に、笑いと和気あいあいとした空気が満ちています。その中で光ったのは、トキのさりげない思いやり。ヘブンの大切な写真に触れようとした錦織を止める場面は、トキが相手の心根を深く尊重していることが伝わり、とても胸を打ちました。

また、ヘブンが「ありがとう」と素直に感謝を示し、チャンピオンとしてトキを称える姿にも、彼の誠実さと温かい人柄があらわれています。ヴードゥー人形に喜ぶトキと戸惑う生徒たちの対比も愉快で、『ばけばけ』らしいユーモアに溢れた回でした。

次週/第9週の各話あらすじ・感想はこちら

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朝ドラ「ばけばけ」に登場した場所(ロケ地)

宍道湖のしじみ

宍道湖

朝ドラ「ばけばけ」の舞台・松江の象徴といえば、宍道湖のしじみです。物語の中でも、主人公トキが「シジミサン」と呼ばれているように、しじみは彼女の純朴で小さな存在感と重なります。

小粒ながら滋養たっぷりのしじみのように、トキも周囲に温かさと力を与える存在です。ヘブンの頑なな心を少しずつほぐしていく姿は、まるで宍道湖の静かな水面に広がる波紋のよう。地味だけれど欠かせない「しじみ」と、控えめながら人の心を動かす「トキ」――この重なりが、「ばけばけ」の優しさと強さを象徴しているようです。

宍道湖

まとめ

第8週は、言葉の壁を超えて少しずつ心を通わせていくヘブンとトキの姿が、笑いと涙を交えて丁寧に描かれました。英語も文化も違う二人が、絵や仕草で理解し合おうとする姿はどこか不器用で、けれどまっすぐで美しい。「Beer」騒動の失敗や、蚊帳に込めたトキの気遣い――どの場面にも、人を思いやる温かさが流れていました。

ヘブンの怒りや不機嫌の裏には孤独があり、それを包み込むように寄り添うトキの笑顔が、少しずつ彼の心を溶かしていきます。花を通じてタエの心も救われ、トキは誰かの支えとなる存在へと成長しました。最後のクイズ大会では、トキの思いやりがヘブンの信頼を確かなものに変えます。不器用ながらも真っ直ぐに生きる人々の温もりが胸に残る、優しくて愛おしい一週間でした。