朝ドラ「ばけばけ」第4週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】

ばけばけ第4週

朝ドラ「ばけばけ」第4週(第16話・第17話・第18話・第19話・第20話)のテーマは「フタリ、クラス、シマスカ?」です。本記事では、第16話から第20話までのあらすじ(ネタバレ)と感想を、わかりやすくまとめました。

「ドラマをもっと深く味わいたい方」
「忙しくて見逃してしまった方」
「物語の流れを短時間で知りたい方」

――そんな皆さまに向けて、第4週の注目ポイントと見どころを丁寧にご紹介します。

朝ドラ「ばけばけ」全話あらすじ・ネタバレ・感想まとめ

2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』は、明治の松江を舞台に、怪談好きの少女・松野トキと外国人教師ヘブンの出会いを描く物語。実在の小泉セツと小泉八雲をモデルに、異文化…

朝ドラ「ばけばけ」あらすじ一覧

全話あらすじ
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朝ドラ「ばけばけ」第4週(16〜20話)放送日

放送期間は 2025年10月20日(月)〜10月24日(金)。第4週のテーマは「フタリ、クラス、シマスカ?」でした。


「ばけばけ」第16話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

傳の死によって機織り工場が閉鎖され、トキたち女工は仕事を失ってしまいました。松野家の暮らしはさらに苦しくなり、数日後、借金取りの森山が家を訪れます。森山は返済を厳しく迫り、トキに向かって冷たく言い放ちました。

森山:「いよいよ遊女になる日か来そうじゃのう。おトキちゃん、次来た時は織子で鍛えたその太い腕引っ張って遊郭連れていくけんのう!」

その言葉に銀二郎は激しく動揺し、トキを守るため自ら働く道を選びます。荷運びや彩色の内職に加え、森山の紹介で遊郭の客引きまで始め、昼夜を問わず働き続けました。

ある夜、客引きをしている銀二郎の姿を勘右衛門と司之介が目撃します。

勘右衛門:「我が家の格が下がる。帰るぞ。」
銀二郎:「格を気にしとる暇はございません!」
勘右衛門:「お主が恥をさらして得た金など松野家にはいらん!」

家の誇りを守ろうとする勘右衛門と、家族を支えようとする銀二郎の思いは平行線のままでした。失意の銀二郎は、ある晩トキに「遠い町で二人で暮らさないか」と語りますが、トキは何も言えません。翌朝、銀二郎は書き置きを残して姿を消しました。

銀次郎からの書置き:「おトキちゃん。辛抱が足りず申し訳ございません。一家の皆様、立派な当主になれなかったことお許しください。」

自分を責めるトキに、勘右衛門は静かに告げます。

勘右衛門:「跡継ぎを連れ戻してまいれ」

鎧や刀を売って得た金と、銀二郎の居場所の手がかりを渡し、トキを東京へ送り出しました。

感想

第16話は、松野家の誇りと生活の狭間で揺れる家族の姿が胸に迫る回でした。工場の閉鎖によって仕事を失い、追い詰められるトキと銀二郎。借金取りに「遊女になれ」と迫られる場面は緊張感に満ち、銀二郎の決意の強さが際立ちます。

誇りを守りたい勘右衛門と、家族を守りたい銀二郎――二人の対立は、時代の価値観の違いを象徴していました。銀二郎の出奔の手紙に滲む無念と、跡継ぎを信じて送り出す勘右衛門の覚悟。家族の絆の痛みと愛情が交錯する、静かで力強い一話でした。

「ばけばけ」第17話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

銀二郎の出奔から一週間と二日。トキは父・勘右衛門が刀を売って工面した旅費を手に、東京・本郷の下宿「荻野屋」をようやく探し当てました。部屋を訪ねると、そこにいたのは見知らぬ男。背中を見て銀二郎と勘違いしたトキは声をかけます。

トキ:「銀二郎さん、トキです。突然すんません、来てしまいました。お会いできませんでしょうか」

男:「誰だ君は。銀二郎は仕事でいない、帰ってくれ」

なおも食い下がるトキに、男はトキの疲れ切った足元を見てため息をつき、部屋に入れるよう促しました。

安堵したトキはそのまま眠り込み、目を覚ますと見知らぬ二人の青年――根岸と若宮――がいました。彼らは帝大に通う学生で、先ほどの男が「松江の神童」と呼ばれる錦織友一であること、そして帝大の前で倒れていた銀二郎を助け、いま三人と共に暮らしていることを教えます。

一方その頃、松江ではフミや勘右衛門、司之介たちが、トキが東京で銀二郎と暮らし始め、このまま帰らないのではないかと不安を募らせていました。

そして東京では、仕事を終えた銀二郎が、トキの待つ下宿へと帰路を急いでいました。

感想

第17話は、トキの強い意志と行動力が光る回でした。銀二郎を追って東京へ旅立ち、慣れない土地で道に迷いながらもようやくたどり着く姿には、彼女の一途な愛情と覚悟がにじみます。疲労と不安の中で見知らぬ男に声をかけ、思わず眠り込んでしまうトキの無防備さは、彼女の純粋さそのもの。

そこで出会うのがのちの運命を変える人物・錦織友一(吉沢亮)であるという展開も見どころです。松江で待つ家族の不安と、東京で新しい人々との出会いが対照的に描かれ、物語が大きく動き出す気配を感じさせます。遠く離れた夫婦の再会が、どんな形で訪れるのか——次回への期待が高まる一話でした。

「ばけばけ」第18話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

東京・本郷の下宿で、トキは錦織、根岸、若宮の3人にこれまでの経緯を話していました。銀二郎が自分のことを一切話していなかったと知り、胸に痛みが走ります。

トキ:「皆さんに私の事を言ってなかったということは、銀次郎さんもう松江につもりはないんですかね」

その時、襖が開き、銀二郎が帰ってきました。

トキ:「おかえりなさいませ」

笑顔で迎えるトキを見た銀二郎は、すぐに部屋の外へ連れ出し、土下座をしました。

銀二郎:「おトキちゃんには本当に申し訳なくて…このとおりだが!本当に、本当に…ただ、ただ、もう…もうあの家には帰れんけえ。」

銀二郎はトキを愛していながらも、松野家の重圧に耐えきれず出奔したことを詫びます。しかし、彼はもう松江には戻れないことを静かに告げました。トキも自分の未熟さを認め、素直に気持ちを伝えます。

トキ:「私は銀二郎さんとまた一緒に暮らしたい。毎朝しじみ汁を作って…」

けれど銀二郎は「二人じゃダメだろうか」と東京での新生活を願いました。

翌朝、トキはお礼にあさり汁を振る舞います。根岸が思わず言いました。

根岸:「銀さん、こんな朝餉を作ってくれるお嫁さんから逃げちゃいけんですよ」

銀二郎は小さくつぶやきます。

銀二郎:「でももう、ずっと一緒だと思います」

複雑な表情を浮かべるトキ。

一方、松江では司之介が東京へ行くと訴え、フミが止めていました。勘右衛門は静かに「養子をもらい、あとは自分が鍛える」と語り、家を守る決意をにじませました。

感想

第18話は、離れ離れだったトキと銀二郎の再会が描かれた、切なくも温かな一話でした。互いに謝罪し合う二人の姿には、愛情と後悔、そして小さな希望が入り混じっています。「一緒に暮らしたい」というトキの素直な言葉と、「二人だけで生きたい」と願う銀二郎の思い――その対比が胸を打ちました。

また、あさり汁を囲む静かな朝の場面は、束の間の幸せを象徴するようで印象的です。松江で跡継ぎ問題に揺れる勘右衛門たちの姿も重なり、家族と個人の間で揺れるそれぞれの選択が丁寧に描かれました。別れの予感を漂わせながらも、互いを想う気持ちがやさしく響く回でした。

「ばけばけ」第19話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

東京で再会した翌朝。錦織は中学校教師の資格試験を受けるため出発しました。松江から上京してきた庄田、そして見送りに来た銀二郎、トキ、若宮、根岸が声をかけます。見送った後、銀二郎はトキに錦織の過去を語りました。

銀二郎:「錦織さんは帝大生ではございません。下等小学校しか出とらんそうです。家が貧しく、幼いころから体も弱かったそうで。中学は中退、無資格で教師をやっていたそうなんですが、きちんと、中学校教師の資格を取りに上京してきたそうです。」

その言葉を聞いたトキは、錦織の努力と誠実さに心を打たれます。

トキ:「だけん人生がかかっちょると…」

一方、松江では勘右衛門が雨清水家を訪ねていました。銀二郎の出奔と、トキが東京に行ったまま帰らないかもしれないことをタエに伝えます。
勘右衛門の話を静かに聞いたタエは、深く感謝しました。

タエ:「私はおトキを手放す時、あの子の幸せだけを願いました。そなたは今、あの時の私たちと同じことを願っている。おトキを授けたのが、そなたたちでよかった。」

そして、タエは松江を離れる決意を告げました。

そのころ東京では、仕事に出た銀二郎が道に迷うトキを見つけ、人力車で迎えに来ます。二人は街を走り抜け、久しぶりの穏やかな時間であるランデブーを過ごしました。

銀二郎:「おトキちゃん、給料が入ったら一緒に『牡丹燈籠』を聞きに行こう。」

約束の言葉を交わしながら、トキは静かに微笑みました。

感想

第19話は、別々の場所で生きる人々の“決意”が静かに交差する回でした。東京では、錦織の過去が明かされ、貧しさや病を抱えながらも夢を追う姿が力強く描かれます。その誠実さに触れたトキの表情が印象的で、彼女自身もまた新しい価値観に触れていくようでした。

一方、松江では、タエがトキの幸せを願いながら松江を去るという選択をし、母としての愛と覚悟を見せます。そしてラストの人力車の場面。銀二郎とトキが“いつか”を約束する穏やかな時間は、これまでの苦難をやさしく包み込むようでした。別れと希望が同居する、美しく余韻の残る一話です。


「ばけばけ」第20話 あらすじと感想

あらすじ(ネタバレ)

東京の下宿では、教師資格試験を終えた錦織の慰労会が開かれていました。和やかな雰囲気の中、トキはお祝いに何か出し物をと求められます。そこで、得意の怪談を披露しようと提案しますが、錦織や庄田は難色を示しました。

庄田:「怪談は正直、古臭くて好かんのだ。幽霊に神に魂、目には見えないものの時代はもう終わりだけんね。」

錦織:「日本は過去を振り返っとる場合ではない。これからを、そして海の向こう、西洋を見ていかなくちゃならん。」

その言葉に、トキは寂しさを隠せませんでした。

一方、松江では、トキが帰らないことを覚悟した勘右衛門と司之介が、フミの内職を手伝っていました。

翌朝、若宮と根岸がトキに西洋の素晴らしさを伝えるためにパンと牛乳の朝食を用意します。トキは生まれて初めての洋食に戸惑いながらも、牛乳で乾杯しました。牛乳のひげをつけて笑い合う光景に、松江の家族の姿が重なり、トキの頬に涙がこぼれます。

トキ:「私、松江に帰ります……ごめんなさい、銀二郎さん、ごめんなさい…ごめんなさい。」

トキ:「正直な気持ちを言うと、銀次郎さんと東京で暮らしたいです。二人でやり直したいです。だけど、あの人たちを放っておくことはできません。銀次郎さんのことは大好きだけど…。」

銀次郎:「でも、でも、ハァでも松…はぁいや何でもない。」

トキ:「もしかして私が松野の娘だないっていう?本当の親です。あの人たちが私の親で私は松野家の…本当の娘です。」

銀次郎:「おトキちゃん、一緒に帰れなくて、ごめん…。」

松野家を見捨てられないと語るトキに、銀二郎は何も言えませんでした。そして数日後、トキは一人で松江へ戻ります。

トキ:「連れて帰れませんでした。ひとりで帰ってきました。」

謝るトキに、勘右衛門とフミ、司之介が駆け寄ります。

勘右衛門:「おじょーー!十分じゃ、ひとりで十分じゃ!」

フミ:「おトキーーー!!」

司之介:「よう帰った、よう帰ったぞ」

抱きしめ合う家族の姿に、久しぶりの笑顔がこぼれました。松野家に、婿もいない、借金しかない、うらめしくも明るい日々が戻ってきたのです。

感想

第20話は、トキが“家族”という原点に立ち返る感動的な回でした。時代の流れが西洋化へと向かう中で、怪談を「古臭い」と言われる場面は、古き良き日本の情緒が失われていく象徴のように感じられます。

それでもトキは、自分を育ててくれた松野家への想いを貫き、帰郷を決意します。牛乳のひげをつけて笑い合う朝の食卓シーンは、東京と松江をつなぐ優しい演出でした。

そして、涙ながらに帰ってきたトキを抱きしめる家族の姿に、言葉にならない温かさが広がります。別れと再会を経て、トキが見つけた“本当の居場所”――それが松野家であると、静かに確信させてくれる回でした。

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朝ドラ「ばけばけ」に登場した場所

東京・本郷

東京本郷通り

物語の後半は、トキが銀二郎を探して上京することで東京へと移ります。東京の本郷は、明治期に多くの知識人や学生が集まる文教の街として描かれ、帝大生の錦織・根岸・若宮が暮らす下宿が主な舞台です。トキが初めて「ナイフとフォークで食事をする」「牛乳を飲む」など、文明開化の象徴的な場面が展開され、松江との対比が鮮やかに表現されています。

まとめ

第4週の「ばけばけ」は、傳の死という大きな喪失から始まり、登場人物たちがそれぞれの人生の岐路に立つ回でした。工場の閉鎖で職を失ったトキは、家族を支えようと必死に生きる銀二郎の姿を見て、愛と現実の狭間で揺れ動きます。

出奔した銀次郎を連れ戻しに東京へ向かう決意は、彼女にとって“生きる場所”を探す旅の始まりでした。下宿で出会った錦織や若宮との交流を通して、トキの世界は広がり、故郷とは異なる価値観にも触れていきます。

一方、松江では家族が「もう戻らないかもしれない娘」を案じながらも、それぞれが覚悟を固めていく――。牛乳とパンの朝食シーンは、明治という新しい時代の象徴であり、トキが“過去と未来の間”で選択を迫られる印象的なラストでした。

次週は、トキが出した答えによりどんな未来が待っているのかが見どころになりそうです。