朝ドラ「ばけばけ」第3週あらすじ・ネタバレ【超わかりやすく】
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朝ドラ「ばけばけ」第3週（第11話・第12話・第13話・第14話・第15話）のテーマは「ヨーコソ、マツノケヘ。」です。本記事では、第11話から第15話までのあらすじ（ネタバレ）と感想を、わかりやすくまとめました。
「ドラマをもっと深く味わいたい方」
「毎朝見る時間がないけれど、内容を知りたい方」
「話の流れを簡単に把握したい方」
――そんな皆さまに向けて、「ばけばけ」第3週の見どころをお伝えします。
朝ドラ「ばけばけ」全話あらすじ・ネタバレ・感想まとめ
2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』は、明治の松江を舞台に、怪談好きの少女・松野トキと外国人教師ヘブンの出会いを描く物語。実在の小泉セツと小泉八雲をモデルに、異文化…
日日是好日 
目次
朝ドラ「ばけばけ」あらすじ一覧
| 全話あらすじ | ||||
| 第１週 あらすじ | 第２週 あらすじ | 第３週 あらすじ | 第４週 あらすじ | 第５週 あらすじ |
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| 第11週 あらすじ | 第12週 あらすじ | 第13週 あらすじ | 第14週 あらすじ | 第15週 あらすじ |
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朝ドラ「ばけばけ」第3週（11〜15話）放送日
放送期間は 2025年10月13日（月）〜10月17日（金）。第3週のテーマは「ヨーコソ、マツノケヘ。」でした。
「ばけばけ」第11話 あらすじと感想
あらすじ（ネタバレ）
朝日が昇る大橋川のほとりで、トキと銀二郎は出雲の大社の方角に向かって柏手を打ち、新しい日々の始まりを祈りました。
松野家に婿として迎え入れられた銀二郎は真面目で働き者。荷運びの仕事に精を出し、トキも機織りの仕事へ。二人は支え合いながら穏やかな新婚生活を送ります。夜になると、銀二郎が鳥取の怪談を語り、トキが夢中で聞き入る――そんな温かな時間が続いていました。
しかし、幸せな日々は長くは続きません。ひと月後、借金取りの森山が現れ、松野家の収入の大半を持ち去っていきます。そのやり取りで、銀二郎は初めて松野家が想像を超える借金を抱えていることを知りました。
一方その頃、雨清水家では深刻な出来事が起こります。傳が銀行に融資を頼みに出かけていた間に、長男・氏松が「工場の窮状は私の責任」と書き置きを残し、姿を消したのです。突然の出来事に傳は言葉を失い、タエは「氏松に背負わせすぎた」と涙をこぼしました。
感想
第11話は、穏やかな新婚の朝から始まり、一転して不穏な空気へと変わる緩急の美しい回でした。銀二郎とトキの夫婦のやり取りは微笑ましく、日常の中に小さな幸福が息づいています。
しかし、借金という現実がその幸福を脅かし、銀二郎が初めて松野家の“闇”を知る展開に息を呑みました。同時に、雨清水家での氏松の失踪も描かれ、時代の不況がすべての登場人物に重くのしかかっていることが伝わります。
愛と責任、希望と絶望――その狭間で生きる人々の姿が切なく、次回への不安と期待が高まる回でした。
「ばけばけ」第12話 あらすじと感想
あらすじ（ネタバレ）
不景気の波が押し寄せ、トキの働く機織り工場は深刻な資金難に陥っていました。社長の傳は経営を立て直すため奔走する決意をし、雨清水家の三男・三之丞に工場の経営を託します。
傳：お前にわしの代わりを頼みたい。経営が厳しい今、金策に走らねばならぬ。わしの代わりにここに座る人間が必要じゃ。
突然の抜擢に戸惑う三之丞は、現場の実情を知らぬまま職人の平井の提案に従い、「一人一日一反」を目標に掲げてしまいます。女工たちの負担が増す中、工場の雰囲気は少しずつぎこちなくなっていきました。
一方その頃、松野家では勘右衛門が銀二郎の“後継者教育”に熱を上げていました。
勘右衛門：格の低さが染み付いちょる。そげな腕では、松野の跡取りは務まらんぞ。
銀次郎：申し訳ございません。私の山根家は…こちらほど格が高くはありませんゆえ。
勘右衛門：それは承知しちょる。じゃがお主は松野の当主になる男。全てにおいて格の高い武士としての振る舞いをせい。よいな？
厳しい指導に耐えながらも、銀二郎は「松野家の格」を守ろうと懸命に努力します。しかし、祖父の教えに従い、トキとの距離を取るようになった銀二郎の姿に、わずかな寂しさが漂いました。
そんな中、金策に奔走していた傳が帰宅。疲労と不安の中で倒れ込み、そのまま意識を失ってしまいます。襖一つ自分で開けたことのないお嬢様育ちのタエは、どう看病すべきか分からず粥すら焦がしてしまうありさまでした。
感想
第12話は、それぞれの家で「責任」と「立場」が試される回でした。三之丞は突然の社長代理という重圧に押しつぶされそうになり、銀二郎は武家の誇りを守るために妻と距離を置くという苦渋の決断を迫られます。
誰もが正しいと思うことを選んでいるのに、結果的に心がすれ違っていく――その皮肉が胸に刺さりました。また、倒れる傳と、何もできず立ち尽くすタエの姿は、時代の変化と女性の立場の難しさを象徴しているよう。家の誇りと人の想いが交錯する重厚な一話でした。
「ばけばけ」第13話 あらすじと感想
あらすじ（ネタバレ）
傳が病に倒れたという知らせが届き、トキは深く心を痛めました。これまで何かと気にかけてくれた傳への恩を返したいと、彼女は自ら看病を申し出ます。家族と話し合った末、司之介とフミはトキの気持ちを尊重し、看病を許しました。
その日から、トキの忙しい日々が始まります。昼は機織り工場で働き、朝と夜は雨清水家へ通って食事の支度や看病を続ける二重生活。無理を押して働く娘の姿に、司之介とフミは「身体を壊すのではないか」と気をもみます。
けれど、その不安の裏には別の思いもありました。もし傳が、トキの出生の秘密を口にしてしまったら――。
夜、松野家の居間で、司之介とフミはその秘密について話し合います。内職をしていた銀二郎は、偶然その会話を耳にしてしまいました。彼が戸惑う中、勘右衛門が静かに告げます。
勘右衛門：「おじょはおタエ様が産んだ、元は雨清水家の子じゃ。んじゃが、おじょは何も知らん。だけん、寝言でも言うなよ、よいな。」
こうして、銀二郎だけが真実を知ることになった夜。松野家には、誰にも言えぬ秘密が静かに広がっていきました。
感想
第13話は、愛と秘密が交錯する緊張感あふれる回でした。トキの献身的な看病には、恩義と優しさがあふれ、彼女の真っすぐな人柄が際立ちます。一方で、家族が抱える“隠された真実”が物語に深みを与えました。
トキが知らぬまま、銀二郎だけが真実を知ってしまう構図は切なく、今後の展開に不穏な影を落とします。勘右衛門の「寝言でも言うな」という一言には、長年抱え続けた葛藤と覚悟がにじみ、胸を締めつけられました。
静かな夜に漂う秘密の重み――それが、次回への大きな伏線となる印象的な一話でした。
「ばけばけ」第14話 あらすじと感想
あらすじ（ネタバレ）
トキが傳の看病を始めてから三週間。懸命な看病にもかかわらず、傳の病状は一向に回復の兆しを見せませんでした。それでもトキは、恩ある傳のために笑顔を絶やさず世話を続け、傳もまた彼女の存在に癒されていました。トキが傳の口にかゆを運ぶと、
傳：「・・・うまいのう・・・。」
傳が感慨深くかみしめました。
一方で、傳の不在が続く機織り工場では、女工たちが必死に働き詰めの日々を送っていました。傳が戻る日を信じながらも、現場は疲弊し、トキも限界に近づいていました。
ある日、傳の夕食の支度をしていたトキが包丁で手を傷つけてしまいます。駆けつけたタエは心配しながらも、静かにこう提案しました。
タエ：「それで？どうすればいいの？わたくしが作ります。作り方を教えなさい。その手じゃ無理でしょう。」
トキは戸惑いながらも丁寧に教え、タエが作ったしじみ汁がその夜、雨清水家の食卓を温めました。
トキが帰ったあと、傳とタエは静かに向き合います。ふたりは、実の娘であるトキへの想いを初めて口にしました。
傳：「親子として振る舞える、そんな日がいつか来ることをわしは願っておる…。」
タエ：「傳…長生きするんですよ。」
廊下の影では、三之丞がその会話を聞いていました。父と母の秘めた想いを知ってしまった彼の胸には、言葉にできぬ複雑な感情が渦巻いていました。
感想
第14話は、親と子の絆をめぐる静かな感動が心に残る回でした。トキの献身は、もはや看病というよりも“愛情そのもの”。そして、そんな彼女を見守るタエがついに母としての気持ちを行動で示す場面には胸を打たれます。
不器用ながらも夕食を作る姿には、娘への想いと後悔がにじんでいました。さらに、三之丞がその真実を知ってしまう展開が今後の波乱を予感させます。静寂の中で描かれる親子の情が深く沁みる、美しくも切ない一話でした。
「ばけばけ」第15話 あらすじと感想
あらすじ（ネタバレ）
トキの懸命な看病が実を結び、傳の病状は少しずつ回復の兆しを見せていました。その報告を受けた三之丞でしたが、どこか心ここにあらずで、兄への複雑な思いを抱えていました。
そんな折、工場では検番の平井が、織りの失敗を繰り返したせんを激しく叱責し、ついに手を上げてしまいます。場の空気が凍りつく中、久しぶりに工場を訪れた傳がその光景を目撃。怒りと悲しみの入り混じった声で息子を叱責しました。
傳：「三之丞…なんじゃこの有り様は…。」
しかし、傳の体はもう限界を迎えていました。
倒れた傳に対し、三之丞は胸に溜めていた想いを爆発させます。
三之丞：「無理ですよ。何も教わっていない…、声すらかけてもらったことのない三男坊が、都合よく駆り出されたって。」
そして激情のままに、トキが雨清水家の子であるという秘密を口にしてしまいました。
三之丞：「手放した分いとおしくなるなら、だったら私もよそで育ちたかったです。」
場が静まり返る中、トキは落ち着いた声で答えます。
トキ：「知っちょります…誰かに聞いたわけではございません。ですが、自然と、そうではないかと。」
その言葉を聞いた傳は、力を振り絞り、トキに告げます。
傳：「お前は、わしとおタエの子ではない。松野司之介と、松野フミの子じゃ。産まれたときから、これからもずっと。」
トキ：「そのことも、知っちょります。おじさま、おばさま。」
親子の絆を確かめるように微笑み合ったその直後、傳は静かに息を引き取りました。夜、トキは悲しみに耐えきれず、サワの胸で声を上げて泣き崩れました。
感想
第15話は、家族の愛と喪失が交錯する涙なしでは見られない回でした。三之丞の激しい告白には、愛されたいという切実な思いがにじみ、彼の苦しさが痛いほど伝わってきます。
一方、真実を知りながらも「松野の子として生きる」と言い切るトキの強さは、彼女の成長の証でした。そして、傳が最期に見せた穏やかな微笑みには、娘への深い愛と安堵が込められていました。血ではなく、心で結ばれた家族の絆――その尊さを静かに伝える、感動的な締めくくりでした。
次週／第4週の各話あらすじ・感想はこちら
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朝ドラ「ばけばけ」に登場した場所（ロケ地）
宍道湖／島根県松江市
松江市の象徴ともいえる「宍道湖（しんじこ）」は、日本一のシジミの産地として全国に知られています。
トキが思わず「あ〜っ」と声を漏らしてしまう、あの滋味深いしじみ汁も、この宍道湖で獲れる新鮮なしじみから生まれた松江の味。旅の途中に味わえば、身体の芯からほっとするような優しい味わいです。
また、宍道湖は“日本の夕陽百選”にも選ばれた、夕日の名所としても有名。湖面を黄金色に染めながら沈んでいく夕陽は、息をのむほどの美しさです。かつて作家・小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）とその妻セツも、この湖畔から同じように夕暮れを眺めたと言われています。文学と歴史の香り漂うその風景は、今も変わらず人々を魅了し続けています。静かに水面が染まる瞬間、時代を越えて愛されてきた松江のロマンを感じることでしょう。
松江大橋／島根県松江市
劇中ではオープンセットで再現されていますが、実際の「松江大橋」もロケ地巡りには欠かせない名所のひとつです。
松江の中心部を流れる大橋川に架かるこの橋は、江戸時代から城下町の人々の暮らしを支えてきた歴史ある橋で、現在の橋は昭和初期に再建されたもの。欄干越しに眺める宍道湖や白潟公園の景色は、松江ならではの穏やかな風情を感じさせます。
トキが手を合わせていた“源助柱（げんすけばしら）”の伝説も有名で、今なお語り継がれています。橋のたもとには「源助柱記念碑」が建てられ、静かにその歴史を伝え続けています。
ドラマの世界と重なるような松江の町並みを歩けば、トキが見つめた“うらめしくも美しい”情景を肌で感じることができるでしょう。
まとめ
第3週は、トキと銀二郎のささやかな新婚生活から一転、松野家と傳の工場に次々と不幸が訪れる回でした。武士の誇りを捨てて荷運びをする銀二郎の姿や、質素でも幸せを感じながら暮らす夫婦の様子には、明治という時代の現実と、庶民の強さが感じられます。
そんな穏やかな日々が、借金や秘密の発覚によって少しずつ崩れていく展開は切なく、観ていて胸が締めつけられました。特に、トキが自分の出生の真実を知る場面では、彼女の心の揺れや、家族の複雑な愛情が丁寧に描かれていて印象的です。
父のように慕っていた傳の病は、トキにとって大きな転機であり、これから彼女がどのように立ち上がっていくのかを強く期待させます。全体を通して「運命に翻弄されながらも生き抜く強さ」を静かに伝える週であり、時代の流れに呑まれながらも、自分の道を探すトキの姿が心に残りました。
