朝ドラ「ばけばけ」第2週各話あらすじ・感想【超わかりやすく】

朝ドラ「ばけばけ」第2週(第6話・第7話・第8話・第9話・第10話)のテーマは「ムコ、モラウ、ムズカシ。」です。本記事では、第6話から第10話までのあらすじと感想を、わかりやすくまとめました。
「ドラマをもっと深く味わいたい方」
「毎朝見る時間がないけれど、内容を知りたい方」
「話の流れを簡単に把握したい方」
――そんな皆さまに向けて、「ばけばけ」第2週の見どころをお伝えします。
目次
朝ドラ「ばけばけ」あらすじ一覧
全話あらすじ | ||||
第1週 あらすじ | 第2週 あらすじ | 第3週 あらすじ | 第4週 あらすじ | 第5週 あらすじ |
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朝ドラ「ばけばけ」第3週(6〜10話)放送日
放送期間は 2025年10月6日(月)〜10月10日(金)。第1週のテーマは「ムコ、モラウ、ムズカシ。」でした。
「ばけばけ」第6話 あらすじと感想
あらすじ
八重垣神社の鏡の池で行った恋占い。チヨとせんの舟はすぐに沈み、近くの良縁を示しましたが、トキの舟はなかなか沈まず、ゆっくりと向こう岸へ流れていきました。ようやく沈んだのは、数十分後。遠くの誰かとの縁を暗示する結果に、トキは肩を落とします。
その夜もトキは夕飯も取らずにしょんぼり。そんな娘を見かねて、祖父・勘右衛門が古事記の歌を詠みます。
勘右衛門:「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を。」
八重垣神社の占いは必ず当たると語る勘右衛門に対し、母・フミは「そんな占いより、良い相手を見つけよう」と励まします。
トキが望む相手の条件は二つ。「よく働いてお金を稼ぐこと」そして「怪談が好きな人」。「河童でも天狗でも、小豆洗いでもいい」と笑うトキに、家族は苦笑いを浮かべます。
翌日、司之介は牛乳配達の途中、知事のもとで縁談の話を持ちかけるほど本気に。一方、フミも雨清水家を訪れ、タエに見合いの相談をしますが、タエはすでに傳から話を聞いていて、縁談探しを始めていました。フミは安心しながらも、どこか複雑な気持ちを抱きます。
そのころ、織物工場では、恋占い通りに近くの人と縁が決まったせんが、雨清水家の三男・三之丞との婚約を喜んでいました。チヨや仲間たちが祝福する中、トキは笑顔で「おめでとう」と言いながらも、沈まなかった舟のことを思い出し、胸の奥が少しだけ痛むのでした。
感想
第6話は、恋占いという可愛らしい出来事を通して、トキの純粋さと切なさが描かれた回でした。遠くへ流れ沈まなかった舟は、彼女の運命が“すぐそば”ではなく“遠い場所”にあることを象徴しています。
せんの幸せを笑顔で祝福するトキの姿は健気で、心の奥の孤独を感じさせました。また、フミと司之介が娘のために奔走する姿からも、松野家の温かい家族愛が伝わります。静かな日常の中で、運命の糸が少しずつ動き始める――そんな予感を残す、繊細な一話でしたね。
「ばけばけ」第7話 あらすじと感想
あらすじ
工場で働く仲間のせんに続き、チヨの結婚も恋占いの結果どおりに決まります。自分だけが取り残されたように感じたトキは、「私だけ、きっと一生ご縁がないんじゃ…」と落ち込みます。
そんなトキを見かねた傳が声をかけました。
傳:「おトキ、わしと“ランデブー”しないか?」
傳が連れて行ったのは、怪談「松風」の舞台として知られる清光院。松江大橋のたもとにあるこの場所で、傳は遊女・松風の悲しい伝説を語ります。血の跡が残る井戸を見て青ざめながらも、トキは笑顔で言いました。
トキ:「こ、怖いけど…最高に楽しいです!」
恐怖の中にも憧れを感じるトキの目は輝いていました。
夜、帰宅したトキはふと尋ねます。「どうして傳おじ様とタエおば様は、親戚にすぎない私をあんなに可愛がってくださるの?」。家族はその問いに一瞬言葉を失いますが、司之介が笑いながら答えます。
司之介:「無類の親戚好きだけん。」
半月後、タエから縁談が舞い込みました。相手は元士族・中村家の守道。見合いの場では、洋装の中村家の父子と、まだ髷を結った松野家の対比が印象的でした。トキはお茶を運びながら、時代の変化を肌で感じていました。
感想
第7話は、落ち込むトキに再び笑顔が戻る、心温まる回でした。傳が清光院に誘い、怪談を通して彼女の心を励ます場面は、人を思いやる優しさと遊び心が絶妙に混ざっています。
「怖いけど最高に楽しい」と笑うトキの姿には、幼さと芯の強さが同居していて魅力的でした。また、見合いの場で描かれる“髷の松野家”と“洋装の中村家”の対比が時代の変化を象徴していましたね。古い価値観と新しい生き方が交錯する中で、トキがどんな道を選ぶのか――次回への期待が高まる回でした。
「ばけばけ」第8話 あらすじと感想
あらすじ
ついに迎えたトキの初めての見合いの日。席には司之介と勘右衛門、そして仲人を務める傳が同席しました。相手は、かつて松江藩に仕え、今は商売を営む中村守道。緊張の中、トキが茶を運ぶと、ふと目が合います。
守道:「悪くない。」
トキ:「良き。」
互いに好印象を抱いた二人。見合い後の松野家は久しぶりに明るい空気に包まれ、トキも「うまくいったかもしれません」と微笑みます。
しかしその夜、司之介が傳から伝えたのは、思いもよらぬ結果でした。先方の中村家は即答で縁談を断ったのです。理由は――司之介と勘右衛門の髷。洋装の時代に、いまだに武士姿を貫く松野家の古風さが拒まれたのでした。
フミ:「おトキは一つも悪くないの。武士を引きずっちょる一家に婿入りはさせられんってことなんだわ。」
トキは怒りを抑えきれず、父と祖父に叫びます。
トキ:「やるなら人のためになる武士やってよ!
それができんのなら、せめて人に迷惑かけん武士になってよ!」
そう言い残して家を飛び出し、友人サワの胸で涙を流しました。
数日後、松野家は雨清水家へ謝罪に向かいます。傳は「泥を塗られても構わん」と受け流すものの、タエは「私は嫌ですよ」と本音をこぼします。気まずい空気の中、タエはトキだけを座敷に残しました。それが何を意味するのか――フミと司之介は息をのむのでした。
感想
第8話は、時代に取り残された松野家の「誇り」が、娘の幸せを阻むという痛烈な回でした。見合いで見せたトキと守道の初々しい笑顔が、一瞬で崩れる展開が切なく、胸が締めつけられます。
特にトキの「人のためになる武士になって」という叫びは、若いながらも核心を突く言葉で、彼女の成長を感じました。一方、伝統と時代の狭間で揺れる司之介と勘右衛門の姿も人間味があり、笑いと涙のバランスが絶妙。次の縁談を前に、タエがトキを呼び止めるシーンには、新たな展開の予感が漂います。
「ばけばけ」第9話 あらすじと感想
あらすじ
トキの初めての見合いは、司之介と勘右衛門が髷を結っていたことで破談となってしまいました。落ち込むトキのもとを訪れたのは、傳とタエ。二人は優しく語りかけます。
タエ:「婿を取るのはやめにして、あなたが他の家に嫁いでみてはどうかしら。」
傳:「トキちゃんには、楽に生きてほしいんです。」
しかしトキは、まっすぐな目で答えました。
トキ:「嫁入りはいたしません。だって、つまらんですから。私一人が幸せになっても、それは幸せじゃありません。みんなで幸せになって、初めて幸せなので。」
その言葉を、部屋の外で司之介が静かに聞いていました。娘の想いを受け止めた彼は、家族のためにある決意を固めます。
そして迎えた二度目の見合いの日。司之介は髷を落とし、ざんぎり頭で席に現れました。
司之介:「父はもう、武士ではない。娘を幸せにしたいだけじゃ。」
その姿に場はざわつき、傳やタエは思わず笑みをこぼします。一方で、見合い相手の山根家の父子は、逆に立派な髷姿。「落ち武者」とからかわれながらも場は和みましたが、トキの胸はなぜかざわついていました。
祝言が決まりそうな雰囲気に、心の準備が追いつかず、トキは思わず部屋の外で立ち止まってしまうのでした。
感想
第9話は、トキの優しさと家族愛が際立つ感動的な回でした。「自分だけ幸せになってもつまらん」という言葉に、彼女のまっすぐな生き方と家族への深い想いが凝縮されています。
その一方で、父・司之介が娘のために髷を落とす姿は涙を誘うほど立派。かつて武士の誇りに縛られていた男が、ようやく家族のために変わろうとする姿に成長を感じました。
笑いと切なさが同居する見合いの場面も印象的で、時代が移りゆく中でも変わらない「人の温かさ」が丁寧に描かれた回でした。
「ばけばけ」第10話 あらすじと感想
あらすじ
松野家と山根家の見合いは、終始穏やかな雰囲気に包まれていました。父同士も話が弾み、縁談は順調に進むかに見えましたが、いざ結婚が現実味を帯びると、トキの胸には小さな不安が芽生えます。そんな彼女に、銀二郎が声をかけました。
銀二郎:「少し散歩でもしませんか?」
銀二郎が連れて行ったのは、怪談『松風』の舞台として知られる清光院。彼自身も怪談が大好きだと打ち明け、静かな境内で語り始めます。
銀二郎:「怪談って、不気味なようで、どれもどこか寂しいんですよね。」
トキ:「そうですね…そこが、私も好きです。」
風が吹き抜け、トキは思わず銀二郎の袖をつかみます。見つめ合う二人――その瞬間、心の距離が一気に縮まりました。
こうして縁談はまとまり、松野家では久しぶりの尾頭付きのごちそうが並びました。フミと司之介は、幼いトキを迎えた日のことを思い出しながら、娘の成長を噛みしめます。
祝言の日、銀二郎は髷を落とし、すっきりとした姿で松野家にやって来ました。
タエ:「ここまでよく育て上げましたね。」
フミ:「ええ、おトキは私の娘でございますけん。」
穏やかに微笑み合う二人の母。家族の新しい門出を祝うように、温かな光が差し込みます。
そのころ、遠くアメリカ・ニューオーリンズでは、新聞社の文芸部長レフカダ・ヘブンが部下に特集テーマを募っていました。女性記者イライザの一言が会議室に響きます。
イライザ:「“日本”なんてどう? 神秘的で、どこか不思議な国よ。」
ヘブン:「日本…日本ね。」
まだ見ぬ国の名を口にしたその瞬間、トキとヘブン、二人の運命の糸が静かに結ばれ始めました。
感想
第10話は、トキと銀二郎の心が通い合う、優しくて少し切ない回でした。清光院での怪談談義は、恐ろしさよりも“寂しさと共感”を通じて二人の心が重なる名場面。強風に袖をつかむトキの仕草や、互いに照れながら笑う表情に、初恋のような瑞々しさがありました。
また、司之介とフミが娘の成長を見守る姿も温かく、家族の再生を感じさせます。そして物語の最後、異国の地で“日本”という言葉を口にするヘブン。この瞬間から、松江とニューオーリンズ、二つの世界がひとつの物語へとつながっていく――そんな運命の始まりを予感させる、美しい最終回でした。
前週/第1週の各話あらすじ・感想はこちら
朝ドラ「ばけばけ」に登場した場所(ロケ地)
滋賀県大津市の日吉大社「走井橋」

トキと山根銀二郎のお見合いのシーンは、滋賀県大津市の日吉神社の「走井橋」です。静かな風が吹き抜ける中、トキと銀二郎の距離が少しずつ近づいていく様子が丁寧に描かれていました。

滋賀県大津市の「安楽律院」
トキが雨清水傳との“ランデブー”や、二度目の見合いで銀二郎と訪れた怪談「松風」の舞台・清光院のロケ地は、滋賀県大津市にある「安楽律院」です。
静かな山あいに佇むこの寺院は、苔むした石段と木々に囲まれた幻想的な雰囲気が印象的で、物語の幽玄な世界観を見事に再現していました。風に揺れる木漏れ日の中で語られる怪談の場面は、まるで現実と夢の境を歩いているような美しさに包まれています。
まとめ
第6話から第10話では、トキの“縁”と“成長”が丁寧に描かれました。恋占いの結果に落ち込みながらも、家族のために良縁を願うトキの姿には健気さと強さがありました。見合いを経て、彼女が「自分だけ幸せになってもつまらん」と語る場面は、トキの人柄を象徴する名シーン。家族を思いやる優しさと、時代に流されない芯の強さが印象的でした。
第8話では、武士の誇りに固執する父・司之介が娘のために髷を落とす決意をし、親子の絆が新たな形で結ばれます。古い価値観と新しい時代のはざまで揺れる松野家の姿は、どこか切なくも温かいものでした。そして第10話、怪談「松風」をきっかけに銀二郎と心を通わせるトキの姿には、静かな恋のはじまりを感じます。恐ろしさの中にある“寂しさ”を語り合う二人の場面は、まるで魂が共鳴するような美しさがありました。
家族の絆、時代の変化、そして新たな出会い――トキの物語は少しずつ次の章へ進んでいます。遠い国・アメリカでは、ヘブンが「日本」に心を寄せ始め、運命の歯車が静かに動き出しました。来週も楽しみですね。