サードが3ndは間違い!正解は3rd|誤用の理由と序数詞一覧

数字の3

「3nd」という表記を見たことはありますか?

SNSやブログ、さらにはデザインされた記念グッズなどでも時折目にするこの「3nd」ですが、実は完全な間違いです。

英語には「1st(ファースト)」「2nd(セカンド)」「3rd(サード)」といった序数詞(ordinal numbers)というものがあり、それぞれ「第1」「第2」「第3」といった順番を表します。正しいルールに従えば、「3nd」ではなく「3rd」が正解となります。

ではなぜ、「3nd」のような誤用が広まってしまったのでしょうか?
本記事では、以下のような疑問を一つずつ解き明かしていきます:

  • 「3nd」の正体と間違いの理由
  • 正しい「3rd」の使い方と例文
  • 誤用が広がった背景とその影響
  • 正しい序数詞の使い方(一覧付き)
  • 他にもありがちな間違い例(4nd、5ndなど)

英語を使う場面で間違った表現を使ってしまうと、信頼性や印象を損なう可能性もあります。この記事を読めば、正しい表現をしっかりと身につけることができるはずです。それでは、まずは「3nd」の意味から詳しく見ていきましょう!

目次

「3nd」の意味

数字の3

まず結論からお伝えすると、「3nd」という表現は英語として存在しません。この表記は、「3(スリー)」に「nd(セカンド)」という語尾を誤って組み合わせてしまったもので、完全な誤用です。

「3nd」はどうして間違いなのか?

英語では「順番(順位)」を表すために「序数詞(ordinal number)」を使います。
通常、数字の末尾に以下のような略語(サフィックス)をつけます:

  • 1 → 1st(first)
  • 2 → 2nd(second)
  • 3 → 3rd(third)
  • 4以降 → 数字 + th(例:4th, 5th, 6th…)

つまり、「3」の場合、正しい序数は「3rd」= third(サード)

それに対して「nd」というのは、「2nd」= second(セカンド) にだけ使われる専用のサフィックスです。
よって、「3nd」は「スリー・セカンド」といった、矛盾した誤った組み合わせになってしまいます。

なぜこんな間違いが生まれるのか?

この章では詳しく触れませんが、「nd」や「rd」といった記号が似ているため、見た目や響きでなんとなくつけてしまう人が多いようです。

特にパソコンやスマホの入力で「3rd」とすべきところを誤って「3nd」とタイピングしてしまうケースが多く、またそれがそのまま拡散されてしまうことで誤用が定着してしまうこともあります。

「3nd」の読み方は?発音は?

ハテナマークの外国人

「3nd」という表記は誤りですが、SNSや口頭の会話の中では、これをそのまま使ってしまう人がいるため、読み方や発音についても混乱が生じがちです。

読み方:読みようがない?

そもそも「3nd」という表記は文法的に正しくないため、正式な読み方というものは存在しません
ただし、実際には次のような混乱が見られます:

  • 「サード」ではなく「セカンド」と読んでしまう
  • 数字の「3」に引っ張られて「スリー・エヌディー」などと読んでしまう
  • 「3rd」と「2nd」を混ぜて覚えているケースも

このように、誤った表記に引きずられて、本来の正しい発音や使い方を誤解してしまうことがよくあります。

正しい発音は「third(サード)」

英語における「第3」の正しい表現は「3rd(third)」であり、発音は:

/θɜːrd/(サード)

日本語表記では「サード」と書かれますが、英語の発音では最初の音が少し特殊で、「θ(シータ)」という舌を前歯に軽く当てて出す音です。日本人には少し難しい音ですが、無理に真似せず「サード」で十分通じます。

「3nd anniversary」は誤用?正解は?

3周年

記念日や創業日、交際〇周年など、さまざまなシーンでよく見かける英語表現のひとつが「◯nd anniversary」。しかし、「3nd anniversary」という表記は間違いです。この章では、なぜ誤用なのか、そして正しい表現についてわかりやすく解説します。


「3nd anniversary」はなぜ誤り?

先ほども触れたように、英語の「序数詞」は数字の最後の一桁に応じて語尾(サフィックス)が変わります。

数字正しい序数詞発音意味
11st (first)ファースト第1
22nd (second)セカンド第2
33rd (third)サード第3
44th (fourth)フォース第4

「3nd」は「3」なのに「second(2番目)」の語尾「nd」がついてしまっているため、文法的にも意味的にも矛盾しており、英語としては通用しません。


正解は「3rd anniversary」

「3周年記念」と言いたい場合は、必ず以下のように書きます:

✅ 3rd anniversary

この表現は、ビジネスシーンでも日常英会話でも広く使われています。
たとえば:

  • We are celebrating our 3rd anniversary today.
    (今日は私たちの3周年記念です。)
  • Happy 3rd anniversary to our amazing team!
    (素晴らしいチームの3周年記念おめでとう!)

デザインで「3nd」が使われる場合もあるが…

実は、間違っていると知りつつも、「見た目がいいから」という理由でデザインに「3nd」を使ってしまうケースもあります。ですが、正しい知識を持つ人から見ると一目で「間違い」と分かってしまい、信頼を損なう可能性も。特に企業の公式発表や販促物では、正しい表現「3rd」を使うことがマストです。

3ndと3rdの違い

飽きれる外国人

「3nd」と「3rd」は、一見すると似たような形に見えるかもしれませんが、英語の文法的にはまったく別物です。この章では、その違いを「語尾(サフィックス)」「対応する語」「使用シーン」の3つの視点から比較しながら解説していきます。


① 語尾(サフィックス)の違い

英語の序数詞には、数字の末尾に応じた特定の語尾(サフィックス)が付けられます。以下のルールが基本です:

数字語尾完成形発音
1st1stファースト
2nd2ndセカンド
3rd3rdサード
4以降th4th〜フォース、フィフスなど

つまり、

  • 「nd」2(second) にだけ使われる
  • 「rd」3(third) にだけ使われる

このルールに従えば、「3nd」は構造的に絶対にありえない組み合わせだということが分かります。


② 対応する語の違い

表記正式な英単語日本語訳
3nd✖ 存在しない✖ 間違い
3rdthird第3、3番目

「3rd」は正式に「third(サード)」の略記であり、英語話者にも認識される正しい表現です。一方で、「3nd」は英語ネイティブから見ると意味が通じないか、見た瞬間に間違いだと気づかれる表記です。


③ 使用シーンでの違い

表記使用される場面信頼性
3ndSNS・個人ブログなど✖ 誤用。避けるべき
3rdビジネス・教育現場・メディア◎ 正しい表現

「3nd」は一部の個人SNSなどで冗談交じりに使われることもありますが、公式な文書・ビジネス・教育の場では絶対にNGです。「3rd」はどのような場面でも安心して使える、標準的で正しい表現です。

なぜ「3nd」が広まった?

数字の3

英語をある程度勉強してきた人なら、「3rd」が正しいことは知っているはず。それでも、「3nd」という表記をSNSやブログ、さらにはデザインされたTシャツやグッズなどでも見かけたことがあるのではないでしょうか?この章では、なぜ誤った表記である「3nd」がここまで広まってしまったのか、その理由を5つに分けて紹介します。


① タイプミス・入力ミスが発端

「3rd」と打とうとして、誤って「3nd」と打ってしまう――これは非常によくある入力ミスです。

特に英語に不慣れな人やスマホでの入力中に、rdとndの位置を間違えてしまうことが多く、それがそのまま投稿・公開されてしまうケースがよくあります。


② 見た目のバランス・フォントの問題

実は「3nd」という表記、視覚的にバランスが良く見える場合があります。たとえば、特定のフォントでは「nd」の曲線が数字の「3」と調和して見えることがあり、デザイナーが意図的に使ってしまうことも

しかし、デザイン上の理由で文法を崩すと、意味が破綻し、ネイティブにはすぐに間違いと分かってしまいます


③ 他人の誤用をそのまま真似してしまう

SNSやブログで「3nd」という表現を見て、「ああ、これが正しいんだ」と思い込んでしまう人が多いのも事実。
誤用が1回だけなら問題になりませんが、それを何人もの人がコピーして使うことで、間違いが“常識”のように広がってしまうのです。

これは、いわゆる「ミーム化」とも言える現象です。


④ 日本の英語教育では序数の細かい部分があまり教えられない

学校では「first」「second」「third」などの基本は学びますが、「3rd」「4th」「22nd」など細かい序数のサフィックス(語尾)まで深く教えられることは少ないです。

その結果、見た目の印象で「3nd」でも良さそうに思えてしまうというケースが多発します。


⑤ 翻訳アプリや自動翻訳の誤変換

一部の翻訳アプリや自動変換ソフトでも、かつて「3nd」が誤って出力されたことがありました。こうしたツールを信頼しすぎて、そのまま使ってしまうと間違いを拡散する一因になります

序数詞の基本ルール

ルール

「3nd」が間違いで、「3rd」が正しい理由を理解するには、英語の序数詞(ordinal numbers)の基本ルールをしっかり押さえておくことが重要です。この章では、序数詞の作り方や使い方について、初めての人でも分かるように、やさしく丁寧に解説していきます。


序数詞(ordinal numbers)とは?

序数詞とは、ものの順番や順位を表す言葉です。
例えば:

  • 1st(first)= 1番目
  • 2nd(second)= 2番目
  • 3rd(third)= 3番目

これらは、日付・順位・順序など、あらゆる場面で使われます。


序数詞の作り方:基本ルール

英語の数字に対応する序数詞は、以下のような決まった語尾(サフィックス)をつけることで表現します。

数字の末尾語尾(サフィックス)
1st1st(first)
2nd2nd(second)
3rd3rd(third)
4〜9, 0th4th(fourth)、10th(tenth)など

これが基本中の基本のルールです。


11〜13だけは例外に注意!

英語の序数詞には例外パターンもあります。
特に注意すべきは、11, 12, 13 の3つです。

普通なら、「1 → st」「2 → nd」「3 → rd」となりますが、

11th, 12th, 13th“th” を使うのが正解。

なぜかというと、11, 12, 13はそれぞれ eleventh, twelfth, thirteenth と語源的に特別な形を持っているため、通常の「語尾ルール」ではなく “th” が使われます。


数字が2桁以上のときのルールは?

基本的には、最後の数字の桁だけを見て語尾を判断します。

例:

  • 21 → 21st(twenty-first) → 末尾は1 → st
  • 22 → 22nd(twenty-second) → 末尾は2 → nd
  • 23 → 23rd(twenty-third) → 末尾は3 → rd
  • 24 → 24th(twenty-fourth) → 末尾は4 → th

ただし、先ほど説明したように、11〜13だけは例外的にthを使うことを忘れないでください。

正しい序数詞一覧(1〜30)

数字

この章では、英語の序数詞(ordinal numbers)を1から30まで一覧表にまとめました。
どの数字にどの語尾(サフィックス)がつくのか、そして英語でどう読むのかを確認しておきましょう。


序数詞一覧表:1〜30

数字序数詞英語の読み方(カナ)
11stファースト (first)
22ndセカンド (second)
33rdサード (third)
44thフォース (fourth)
55thフィフス (fifth)
66thシックスス (sixth)
77thセブンス (seventh)
88thエイス (eighth)
99thナインス (ninth)
1010thテンス (tenth)
1111thイレブンス (eleventh)
1212thトゥエルフス (twelfth)
1313thサーティーンス (thirteenth)
1414thフォーティーンス (fourteenth)
1515thフィフティーンス (fifteenth)
1616thシックスティーンス (sixteenth)
1717thセブンティーンス (seventeenth)
1818thエイティーンス (eighteenth)
1919thナインティーンス (nineteenth)
2020thトゥエンティース (twentieth)
2121stトゥエンティ・ファースト
2222ndトゥエンティ・セカンド
2323rdトゥエンティ・サード
2424thトゥエンティ・フォース
2525thトゥエンティ・フィフス
2626thトゥエンティ・シックスス
2727thトゥエンティ・セブンス
2828thトゥエンティ・エイス
2929thトゥエンティ・ナインス
3030thサーティース (thirtieth)

よくある間違いに注意!

  • 3 → 3rd×3nd ではない!)
  • 11〜13 → すべて "th"×11st, ×12nd, ×13rd は誤り)

特に20番台や30番台になると、末尾の数字に引きずられて語尾を間違えるケースが増えます。21〜23では特に注意が必要です。

「3rd(サード)」の意味

外国人の子ども

これまでの章で「3nd」が誤りで、「3rd」が正しいということをお伝えしてきましたが、そもそも「3rd」や「third」にはどんな意味があるのでしょうか?この章では、「3rd(サード)」の正確な意味、語源、使用される文脈について詳しく解説していきます。


「3rd」=「third(サード)」の略

「3rd」は、「third」の省略形・記号表現です。
正式な英語表現では「third」が使われますが、文章中や日付表記などでは「3rd」と略されるのが一般的です。

表記読み方意味
thirdサード第3、3番目

「third」の意味と用法

「third」は、基本的に順番・順位を表す言葉です。

意味1:順序の第3番目

He came in third.
→ 彼は3位でゴールした。

意味2:3番目のもの

The third chapter is the most important.
第3章が最も重要です。

意味3:三分の一(1/3)という意味でも使われる

One third of the population lives in cities.
→ 人口の3分の1は都市に住んでいる。

このように、文脈によっては分数的な意味でも使われる点が特徴です。


語源:古英語「þridda(thritha)」から

「third」の語源は、古英語の「þridda(thritha)」で、「three(3)」に関連した言葉です。これはゲルマン語派全体に共通する構造で、他の数字でも同じように派生した語が使われています。

「3rd」の使用例【例文30選】

文章を書く人

「3rd(サード)」は、日常英会話からビジネス、学術、イベント、スポーツまで、あらゆるシーンで使われる基本語です。この章では、実際の使用例を30個に分類して紹介します。

日付・カレンダーに関する例

  1. My birthday is on April 3rd.
     → 私の誕生日は4月3日です。
  2. The meeting is scheduled for July 3rd.
     → 会議は7月3日に予定されています。
  3. She was born on the 3rd of May.
     → 彼女は5月3日に生まれました。
  4. Today is the 3rd day of the workshop.
     → 今日はワークショップの3日目です。
  5. The deadline is March 3rd.
     → 締め切りは3月3日です。

順番・順位に関する例

  1. He finished in 3rd place.
     → 彼は3位でゴールした。
  2. This is the 3rd time I’ve seen this movie.
     → この映画を観るのは3回目だ。
  3. She is the 3rd child in her family.
     → 彼女は家族の3番目の子です。
  4. The 3rd chapter is very difficult.
     → 第3章はとても難しい。
  5. I got 3rd prize in the contest.
     → コンテストで3位の賞をもらった。
  6. Please read the 3rd paragraph aloud.
     → 第3段落を声に出して読んでください。
  7. He was the 3rd speaker at the seminar.
     → 彼はセミナーの3人目の発表者でした。
  8. You are the 3rd customer today.
     → あなたは今日の3人目のお客様です。
  9. This is my 3rd visit to Japan.
     → これは私の3回目の日本訪問です。
  10. She came in 3rd in the tournament.
     → 彼女はトーナメントで3位でした。

記念・イベント系の例

  1. Today is our 3rd wedding anniversary.
     → 今日は私たちの結婚3周年です。
  2. Happy 3rd birthday to your son!
     → 息子さんの3歳の誕生日おめでとう!
  3. We are celebrating the 3rd annual event.
     → 第3回の年次イベントを祝っています。
  4. This is the 3rd edition of the book.
     → これはその本の第3版です。
  5. It’s our company’s 3rd year in business.
     → 当社は創業から3年目になります。

ビジネス・フォーマルな例

  1. Our office is on the 3rd floor.
     → 私たちのオフィスは3階です。
  2. Please refer to the 3rd attachment.
     → 3番目の添付ファイルを参照してください。
  3. The 3rd quarter results look promising.
     → 第3四半期の業績は好調のようです。
  4. She was promoted on her 3rd year.
     → 彼女は3年目に昇進しました。
  5. The 3rd draft of the proposal is better.
     → 提案書の第3稿のほうが良いです。

日常英会話・その他

  1. I live on the 3rd street.
     → 私は3番通りに住んでいます。
  2. This is the 3rd time you’ve asked that!
     → それを聞くのは3回目だよ!
  3. The 3rd episode is my favorite.
     → 第3話が一番好きです。
  4. He took the 3rd option.
     → 彼は3番目の選択肢を選びました。
  5. That’s the 3rd warning.
     → それが3回目の警告です。

使い方のコツ

  • 「3rd」は名詞の前に置く(例:3rd place, 3rd chapter)
  • 書き言葉では「3rd」、話し言葉では「third」と発音する
  • 誤って「3nd」と書かないよう注意!

「3rd」の類語や関連語

ハテナマーク

「3rd(サード)」という表現は、単独でも使われますが、他の単語やフレーズと組み合わせることでより幅広い意味合いを持つことがあります。
この章では、「3rd」に関連する代表的な表現や、そのニュアンスの違い、使い方のコツを紹介します。


third place(3位)

意味:競技やコンテストなどでの第3位

  • He won third place in the national speech contest.
     → 彼は全国スピーチ大会で3位を獲得した。

ビジネスコンペやスポーツの表彰などで使われる定番の表現です。


third party(第三者)

意味:当事者ではない第三の存在、外部の人物や組織

  • The data was shared with a third party.
     → データは第三者に共有されました。

契約書やプライバシーポリシーなどの法的文書で頻出。特にIT業界では「サードパーティ製ソフトウェア(third-party software)」という形でよく使われます。


third wheel(お邪魔虫、場違いな人)

意味:恋人同士やペアの場に1人だけ混ざってしまっている状態

  • I felt like a third wheel on their date.
     → 彼らのデートに私は邪魔者のように感じた。

少しカジュアルでユーモラスな表現。友達同士の会話でよく使われます。


third world(第三世界)

意味:開発途上国(現在はやや時代遅れの表現とされる)

  • Efforts are being made to support third world countries.
     → 発展途上国を支援する努力がなされています。

※注意:「third world」は現在では「developing countries(開発途上国)」がより適切・中立的な表現とされています。


third base(比喩表現/恋愛の段階)

意味:恋愛関係の進行段階を野球になぞらえた表現の一部

  • In American slang, reaching third base implies heavy physical intimacy.
     → アメリカの俗語で「サードベースに到達する」とは、深いスキンシップを意味します。

あくまでスラング表現で、カジュアルな会話に限って使われます。


third quarter(第3四半期)

意味:ビジネスや会計年度における7〜9月期(通常)

  • Sales grew significantly in the third quarter.
     → 第3四半期に売上が大幅に伸びた。

ビジネス文書、報告書、IR資料などでよく出てくる表現です。


類語や関連語まとめ表

表現意味使用シーン
third place3位スポーツ・競技
third party第三者、外部者契約・IT・法律
third wheel邪魔者(比喩)カジュアルな会話
third world発展途上国(※やや古い)国際支援・経済
third base恋愛の進行段階(スラング)俗語・カジュアルトーク
third quarter第3四半期ビジネス・会計

他の誤用「4nd」「5nd」など

NG

「3nd」が誤りであることはここまででしっかり理解できたと思いますが、実は「3nd」だけが間違いではありません。似たような誤用は他にも存在し、特に「4nd」「5nd」「6rd」などは、SNSや非公式のデザインで見かけることがある代表的な例です。

この章では、そうしたありがちな誤用と、その正しい表記を見比べながら、間違いを回避するポイントを解説します。


よくある誤用一覧

誤った表記誤用の理由正しい表記正しい読み方
3nd3に「nd」(2番目)を誤って付けた3rdthird(サード)
4nd4なのに「nd」(2nd)を付けてしまう4thfourth(フォース)
5nd5にも「nd」を付けてしまう5thfifth(フィフス)
6rd6に「rd」(3rd)をつけてしまう6thsixth(シックスス)
23nd23の末尾が「3」なのに「nd」をつける23rdtwenty-third(トゥエンティ・サード)

間違いの原因は?

1. 数字の末尾を見ずに「nd」「rd」を使ってしまう

序数詞のルールでは、「数字の末尾1桁」によって語尾を決める必要があります。たとえば、「23」は「3」で終わっているので、「rd」が正解 → 23rd。これを「2ndの延長」と誤解すると「23nd」と書いてしまいがちです。

2. サフィックスのパターンをうろ覚えで使う

  • 1 → st(first)
  • 2 → nd(second)
  • 3 → rd(third)
  • その他 → th

この基本パターンをしっかり覚えていないと、視覚的・印象的に「nd」「rd」を乱用してしまう人が多いです。


誤用によるデメリットとは?

  • 英語ネイティブにはすぐバレる
  • SNSやブログで信頼性を失う可能性
  • ビジネスや教育現場では信用問題に直結

特に公式な文書や製品デザインでは、細かいミスが「質の低さ」と捉えられる可能性もあります。

まとめ

「3nd」は、一見正しく見えるものの、英語としては完全に誤った表記です。正しい表現は「3rd」であり、これは「third(第3)」を意味する正式な序数詞です。英語では数字の末尾に応じて「st」「nd」「rd」「th」などを使い分ける必要があり、「3」に「nd」をつけるのは文法的にも意味的にも成り立ちません。

「3nd」などの誤用が広がってしまった背景には、入力ミスやSNSでの誤情報、見た目の印象などが影響していますが、正確な知識を身につければ回避できます。とくにビジネスや教育現場では正しい英語表記が求められるため、注意が必要です。

本記事では、序数詞の基本ルールや正しい使い方、よくある間違い、具体的な例文まで詳しく紹介しました。英語表現は細部が信頼性を左右します。正しく「3rd」を使って、恥ずかしくない英語力を身につけましょう!