寺と神社の違いを徹底解説!参拝方法にも違いがあった

日本には「寺」と「神社」という2つの宗教施設があります。どちらも歴史的な建築物として観光名所になっているため、多くの人が訪れますが、その違いを正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?
「鳥居があるのは神社? それとも寺?」
「お守りやお札はどちらでも買える?」
「参拝の仕方に違いはあるの?」
こうした疑問を持ったことがある人も多いでしょう。
本記事では、寺と神社の違いを分かりやすく解説し、次回の参拝時に迷わないようにするためのポイントをお伝えします。
宗教の違い
寺は「仏教」、神社は「神道」
項目 | 神社 | 寺 |
---|---|---|
宗教 | 神道 | 仏教 |
寺と神社の最も大きな違いは、どの宗教に属しているかという点です。
寺(お寺) は「仏教」に属しており、お釈迦様の教えを広めるための施設です。僧侶(住職)が修行を行い、人々の供養や祈りの場となっています。
神社 は「神道」の施設で、日本古来の神々を祀る場所です。神道は、日本に昔から存在する宗教であり、自然や祖先を神として崇めるのが特徴です。
建築の違い

項目 | 神社 | 寺 |
---|---|---|
建築の特徴 | 鳥居、狛犬、本殿 | 山門、本堂、鐘楼、墓地 |
神社 には「鳥居」と呼ばれる門があり、これが神社であることの目印になります。鳥居をくぐることで、俗世と神聖な領域の境界を超えるとされています。神社の入り口には、神様を守る「狛犬(こまいぬ)」が設置されていることが多いです。神様を祀る建物は「本殿(ほんでん)」と呼ばれ、一般の人は「拝殿(はいでん)」で参拝します。
寺 には「山門(さんもん)」と呼ばれる門があり、本堂に続いています。本堂には仏像が安置され、僧侶が読経を行う場所となっています。また、寺には「鐘楼(しょうろう)」と呼ばれる鐘があり、大晦日などに鳴らされます。さらに、寺には墓地が併設されていることが多く、供養の場としての役割も果たしています。
参拝方法の違い

項目 | 神社 | 寺 |
---|---|---|
参拝方法 | 二礼二拍手一礼 | 静かに合掌 |
神社 の参拝方法は「二礼二拍手一礼」が基本です。賽銭を入れた後、鈴を鳴らし、2回お辞儀をして2回手を叩き、最後にもう1回お辞儀をします。手を叩くのは、神様に自分の存在を知らせる意味があります。
寺 の参拝方法は、手を合わせて静かにお祈りするのが基本です。神社とは異なり、拍手を打つことはしません。これは、仏教では静かに祈ることが重要視されるためです。
祭りや行事の違い

項目 | 神社 | 寺 |
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行事の特徴 | 初詣、七五三、結婚式 | お盆、法事、葬儀 |
神社 では、人生の節目を祝う行事が多く行われます。代表的なのが初詣(年始に神社にお参りする行事)や七五三(子供の成長を祝う儀式)です。また、結婚式を神社で行う「神前結婚式」もあります。
寺 では、主に亡くなった人の供養に関する行事が行われます。お盆にはご先祖様の霊を迎え、法事では故人の供養が行われます。また、日本のお葬式の多くは仏式で行われるため、葬儀も寺で執り行われることが多いです。
お守り・お札の違い

項目 | 神社 | 寺 |
---|---|---|
お守り・お札 | 厄除け、交通安全、縁結び(絵馬あり) | 健康祈願、数珠(御朱印あり) |
神社 では、厄除けや交通安全、縁結びなどの「お守り」が授与されます。さらに、「絵馬」と呼ばれる木の板に願い事を書いて奉納する習慣があります。
寺 では、健康や学業成就のお守りが授与されることが多いです。また、仏教の修行の一環として「数珠(じゅず)」を持つ習慣があり、御朱印を集める人も多くいます。
まとめ
最後に、寺と神社の違いを簡単にまとめます。
項目 | 神社 | 寺 |
---|---|---|
宗教 | 神道 | 仏教 |
建築 | 鳥居、狛犬、本殿 | 山門、本堂、鐘楼、墓地 |
参拝方法 | 二礼二拍手一礼 | 静かに合掌 |
行事 | 初詣、七五三 | お盆、法事、葬儀 |
お守り | 厄除け、縁結び(絵馬あり) | 健康祈願、数珠(御朱印あり) |
覚えておくべきポイント
✅ 神社は「神道」、寺は「仏教」
✅ 鳥居があるのは神社、本堂があるのは寺
✅ 参拝方法の違い → 神社は「二礼二拍手一礼」、寺は「静かに合掌」
✅ 神社はお祝いごと、寺は供養が中心
これで、寺と神社の違いがバッチリ分かりましたね! 次回、神社やお寺を訪れたときには、ぜひ今回学んだポイントを意識してみてください。