すだちとかぼすの違い決定版|一発で見抜く方法はコレ!

目次
すだちとかぼすの見分け方
すだちとかぼすを見分けるポイントとして、最も分かりやすいのはその大きさです。すだちはピンポン玉ほどのサイズで直径4cm程度なのに対し、かぼすはテニスボールほどの大きさで直径6cmほどあります。そのため、並べてみると一目瞭然です。
また、果皮の質感にも違いが見られます。すだちは表面が比較的なめらかで、手触りもつるっとしています。一方、かぼすは少しデコボコしており、触るとわずかにざらつきを感じることがあります。この違いは、品種や育成環境によるものですが、実際に手に取ってみると簡単に区別できます。
さらに、果実の切り口を見ると、すだちは果汁が豊富で、断面がみずみずしいのが特徴です。かぼすはより果汁が多く、やや酸味がマイルドで、香りにもほんのり甘さが感じられます。
すだちとは?特徴や産地について

すだちは、日本固有の香酸柑橘類の一種で、主に徳島県で生産されています。特に全国の約97%を徳島県が占めており、県を代表する特産品です。
すだちは小ぶりで、ゴルフボールほどのサイズ(約40g)が特徴です。外皮は深い緑色をしており、果肉は黄緑がかっています。酸味が強く、皮に含まれる香り成分が豊富で、料理にさわやかな風味を加えるのに適しています。
すだちの主な特徴
- サイズ:ゴルフボール程度(約40g)
- 外皮の色:深い緑色
- 風味:キレのある酸味と香りの強さ
- 産地:主に徳島県(全国生産量の約97%)
- 旬の時期:8月〜10月(ハウス栽培は通年流通)
すだちは果汁だけでなく、皮も活用されることが多く、特に松茸や青魚の薬味として相性が抜群です。また、ビタミンCやクエン酸が豊富で、疲労回復も期待できます。
かぼすとは?特徴や産地について

かぼすは、すだちと同じ香酸柑橘類に分類されますが、主な産地は大分県で、全国生産量の約90%を占めています。
すだちに比べて大きく、テニスボールほどのサイズ(約100〜150g)が特徴です。外皮は緑色から黄色に変化し、果肉はやや赤みを帯びた黄色をしています。酸味がマイルドで、甘みとのバランスがよいため、果汁を多く使用する用途に向いています。
かぼすの主な特徴
- サイズ:テニスボール程度(約100〜150g)
- 外皮の色:緑から黄色に変化
- 風味:まろやかな酸味と上品な香り
- 産地:主に大分県(全国生産量の約90%)
- 旬の時期:8月〜11月(ハウス栽培は通年流通)
かぼすは果汁が豊富なため、ポン酢やジュース、ドレッシングとして幅広く使われます。また、焼き魚や鍋料理にも相性がよく、レモンの代わりとしても活用できます。
すだちとかぼすの違いを比較

見た目の違い(大きさ・色・形)
すだちとかぼすは外見が似ていますが、サイズが大きく異なります。
比較項目 | すだち | かぼす |
---|---|---|
大きさ | ゴルフボール程度(約40g) | テニスボール程度(約100〜150g) |
皮の色 | 濃い緑色 | 緑色(熟すと黄色) |
果肉の色 | 黄緑色 | 赤みがかった黄色 |
果汁量 | 少なめ(濃厚な風味) | 多め(マイルドな風味) |
すだちは小ぶりで濃い緑色をしており、かぼすは大きめで、熟すと黄色がかります。果肉の色も異なり、すだちは黄緑色、かぼすは赤みを帯びた黄色です。
味や香りの違い(酸味・風味の特徴)
特徴 | すだち | かぼす |
---|---|---|
酸味 | 強く、キレのある風味 | まろやかでバランスがよい |
香り | 香り成分が豊富で爽やか | 上品で控えめ |
苦味 | 少ない | 白い皮にあり |
果汁量 | 少なめ | たっぷり |
おすすめの使い方 | 皮ごと使って風味を活かす(薬味、料理のアクセント) | ジュースやポン酢に最適 |
和食との相性 | 抜群 | よい |
すだちは香りが強く、料理のアクセントに最適。かぼすは果汁が豊富で、飲み物や調味料に使いやすいのが特徴です。
収穫時期と旬の違い
比較項目 | すだち | かぼす |
---|---|---|
収穫時期 | 8月〜10月 | 8月〜11月 |
旬のピーク | 9月 | 9月〜10月 |
ハウス栽培 | あり(通年流通) | あり(通年流通) |
すだちとかぼすは、どちらも8月頃から収穫が始まりますが、かぼすのほうがやや長く市場に出回ります。どちらもハウス栽培が行われており、通年入手可能です。
すだちとかぼすの用途の違い
すだちの使い方

すだちは主に薬味や風味づけとして使われます。
- 焼き魚・松茸・鍋物の薬味
- お吸い物や酢の物に皮ごと使用
- 日本酒やカクテルの風味づけ
- ドレッシングやポン酢の隠し味
かぼすの使い方

かぼすは果汁が豊富なため、調味料やジュースとしての用途が多いです。
- ポン酢・ドレッシング・果汁ジュース
- 味噌汁やうどんの酸味づけ
- 唐揚げや白身魚の風味づけ
- 焼酎やビールの割材として活用
代用できるのか?どちらを選ぶべき?
すだちとかぼすは、料理によって使い分けるのが理想ですが、代用も可能です。
- 香りを重視するなら「すだち」
- 果汁の量やマイルドな酸味を求めるなら「かぼす」
例えば、焼き魚にさっぱりした酸味を加えたいならすだち、ポン酢を作るならかぼすが向いています。
栄養価や健康効果の違い

すだちの栄養成分と期待できる効果
すだちには、ビタミンCやクエン酸が豊富に含まれており、特に以下の成分が体に良いとされています。
- ビタミンC:レモン以上の含有量があり、美肌効果や免疫力向上に役立つ。
- クエン酸:疲労回復や血流改善効果が期待できる。
- スダチチン:すだち特有のポリフェノールで、内臓脂肪の蓄積を抑える効果があるとされる。
- カルシウム・カリウム:骨の維持や高血圧予防に貢献。
特にスダチチンは脂肪燃焼を促進する働きがあるため、ダイエットやメタボ予防にも効果的といわれています。
かぼすの栄養成分と期待できる効果
かぼすもすだちと同じく、体に良い成分が豊富に含まれていますが、特徴的なポイントがあります。
- クエン酸:すだちよりも多く含まれており、疲労回復効果が高い。
- ビタミンC:すだち同様、免疫力向上や美肌に効果的。
- フラボノイド(ナツダイダイン):抗酸化作用があり、血流改善や動脈硬化予防に役立つ。
- ペクチン:血糖値の上昇を抑え、腸内環境を整える働きがある。
かぼすはクエン酸の含有量が高いため、特に疲労回復や運動後のリカバリーに向いているとされています。
どちらが体に良い?
栄養成分 | すだち | かぼす |
---|---|---|
ビタミンC | ◎(レモン以上) | ◎(レモン並み) |
クエン酸 | ○ | ◎(すだちより多い) |
ポリフェノール | ◎(スダチチン) | ○(ナツダイダイン) |
脂肪燃焼効果 | ◎ | △ |
疲労回復効果 | ○ | ◎ |
健康効果を重視する場合、脂肪燃焼やダイエットには「すだち」、疲労回復や血流改善には「かぼす」が向いています。
すだちとかぼすの値段・流通量の違い

すだちの市場価格と流通状況
すだちは全国流通しており、特に8月〜10月の旬の時期にはスーパーでよく見かけます。価格は1個あたり30〜50円程度で、袋詰めで販売されることが多いです。
流通のポイント
- 全国の97%が徳島県産で、徳島ブランドのすだちが特に人気。
- ハウス栽培も盛んで、通年流通している。
- 旬の時期は安価(袋詰めで100円〜200円程度)だが、オフシーズンはやや高くなる。
かぼすの市場価格と流通状況
かぼすは大分県が全国生産量の90%を占めるため、特に九州地方では手に入りやすいです。価格は1個あたり50〜100円程度で、すだちよりやや高めです。
流通のポイント
- 大分県産が圧倒的に多く、地元では安価に流通。
- 旬(8月〜11月)以外は価格が上がる。
- 大玉で1個でも満足感があるため、コストパフォーマンスが良い。
スーパーでの購入のしやすさ比較
項目 | すだち | かぼす |
---|---|---|
価格(1個) | 30〜50円 | 50〜100円 |
主な販売形態 | 袋詰め(5〜10個) | 単品または2〜3個入り |
全国流通のしやすさ | ◎(徳島県産が流通) | ○(九州中心) |
コスパ | ○(小さいが香り豊か) | ◎(果汁たっぷり) |
すだちは小ぶりな分、1個あたりの価格は安いですが、かぼすは1個でたっぷり果汁を楽しめるため、用途によってコスパが変わります。
すだちとかぼすの人気・生産量の違い

すだちの生産地と生産量ランキング
すだちは全国の約97%が徳島県産であり、特に阿波市や佐那河内村が有名な産地です。
年間生産量は約6,000トンで、日本全国に流通しています。
かぼすの生産地と生産量ランキング
かぼすは大分県が全国の90%を生産しており、臼杵市、竹田市、豊後大野市が主要産地です。
年間生産量は約5,400トンで、全国的に出荷されていますが、特に九州地方での消費が多いです。
日本国内での認知度や人気の違い
項目 | すだち | かぼす |
---|---|---|
全国的な認知度 | ◎(知名度が高い) | ○(九州中心) |
生産量 | 約6,000トン | 約5,400トン |
地域消費の割合 | 徳島県内での消費も多い | 九州地方で特に人気 |
料理での使用頻度 | 和食や高級料理でよく使われる | 家庭料理や加工食品での利用が多い |
すだちは全国的に知名度が高く、高級和食や料亭での使用頻度が高いです。一方、かぼすは特に九州地方での消費が多く、ポン酢やジュースなどの加工品としても人気があります。
まとめ:すだちとかぼす、どっちを選ぶべき?

すだちとかぼすはどちらも香酸柑橘類であり、料理に爽やかな酸味と香りを加える優れた食材です。しかし、用途や目的によって適した選び方が異なります。
料理用途によるおすすめの選び方
用途 | すだちがおすすめ | かぼすがおすすめ |
---|---|---|
焼き魚 | ◎(香りと酸味が際立つ) | ○(果汁が多くマイルド) |
松茸・お吸い物 | ◎(香りを引き立てる) | △(酸味が強め) |
鍋料理 | ○(香りを加えたい場合) | ◎(ポン酢や果汁として最適) |
酢の物・和え物 | ◎(さっぱり仕上がる) | ○(果汁を多く使うなら) |
ドレッシング | ○(香りづけに最適) | ◎(たっぷりの果汁が活きる) |
飲み物(カクテル・焼酎) | ◎(香りを楽しめる) | ◎(果汁が豊富で割材に最適) |
料理の風味を際立たせたいなら「すだち」、**果汁をたっぷり使うなら「かぼす」**が適しています。
健康効果を求めるならどっち?
効果 | すだち | かぼす |
---|---|---|
美肌・免疫力向上 | ◎(ビタミンC豊富) | ◎(ビタミンC豊富) |
疲労回復 | ○ | ◎(クエン酸が多い) |
ダイエット・脂肪燃焼 | ◎(スダチチン効果) | △ |
血流改善・動脈硬化予防 | ○ | ◎(ナツダイダインが豊富) |
腸内環境改善 | ○ | ◎(ペクチンが豊富) |
- ダイエットや脂肪燃焼を目的にするなら「すだち」
- 疲労回復や血流改善を求めるなら「かぼす」
価格や手に入りやすさで選ぶなら?
比較項目 | すだち | かぼす |
---|---|---|
価格(1個あたり) | 30〜50円 | 50〜100円 |
スーパーでの入手しやすさ | ◎(全国流通) | ○(九州中心) |
コスパ | ○(香りが強い) | ◎(果汁たっぷり) |
すだちは小ぶりで比較的安価ですが、かぼすは果汁が多く、一度にたっぷり使えるのでコスパが良いです。
結論
- 香りを重視するなら「すだち」(焼き魚、松茸、和食におすすめ)
- 果汁をたっぷり使いたいなら「かぼす」(ポン酢、ジュース、鍋料理に最適)
- ダイエットや脂肪燃焼目的なら「すだち」(スダチチンが豊富)
- 疲労回復や血流改善目的なら「かぼす」(クエン酸・ナツダイダインが豊富)
- 価格重視なら「すだち」だが、コスパは「かぼす」も良い
料理や栄養価によって適した選び方をすることで、すだちとかぼすを最大限に活用できます!