1キロは徒歩で何分かかる?分速80mだと13分!年齢別も解説

「1キロって、歩いたら何分くらいかかるの?」この疑問、誰しも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。たとえば、通勤・通学のルートを決めるときや、地図アプリでルート検索をしたとき、不動産の物件情報で「駅から徒歩〇分」という表示を見たときなど、距離と時間の関係は日常のあらゆる場面に関わってきます。
特に「徒歩1キロ」は、短すぎず長すぎず、歩くかどうか迷う距離のひとつ。
「歩いても大丈夫かな?」
「タクシーや自転車にした方が早い?」
「運動になる距離?」
そんなふうに判断に迷うことも多いですよね。
本記事では、「徒歩で1キロ進むのにかかる時間」の目安を中心に、以下のような情報をわかりやすく解説していきます。
- 平均的な徒歩速度と時間の目安
- 分速で考える歩行距離
- 「駅から徒歩○分表示」のカラクリ
- 距離別の具体例(400m・500mなど)
- 年齢や状況別の違い
- 健康や生活にどう活かせるか
1キロという身近な距離を正しく理解することで、日々の移動や生活がぐっと快適になりますよ。それでは早速、1キロの距離がどれほどのものか、見ていきましょう。
目次
平均的な徒歩の速度と所要時間

一般的な歩行速度はどれくらい?
成人が普通のペースで歩いた場合の平均速度は、時速4〜5kmと言われています。これは「健康な成人が特別意識せずに、信号待ちや立ち止まりを含まずに歩いた場合」の目安です。
このスピードで1キロを歩いた場合、所要時間は以下のようになります。
- 時速4kmの場合 → 1キロ:約15分
- 時速5kmの場合 → 1キロ:約12分
つまり、1キロの徒歩時間はおおよそ12〜15分が平均的な範囲になります。
分速で考えるとより具体的に
「時速」ではイメージしづらいという方のために、「分速(1分間に進む距離)」でも見てみましょう。
時速 | 分速 | 1キロ歩くのにかかる時間 |
---|---|---|
4km | 約67m/分 | 約15分 |
4.5km | 約75m/分 | 約13分20秒 |
5km | 約83m/分 | 約12分 |
つまり、分速を使えば「この分速で歩けば何分で〇メートル進むか?」という具体的な計算ができるようになります。
たとえば:
- 駅から目的地まで500mなら
→ 分速75mで歩けば、約6分40秒 - 会社から1km離れたカフェなら
→ 分速83mで歩けば、約12分
年齢や体力による違いも大きい
歩行速度は年齢や体力によっても変化します。
属性 | 平均的な時速 | 分速 | 備考 |
---|---|---|---|
小学生 | 3〜4km | 約50〜67m/分 | 集団行動や注意散漫で遅くなる傾向あり |
成人 | 4〜5km | 約67〜83m/分 | 健康な平均的速度 |
高齢者 | 2〜3.5km | 約33〜58m/分 | 足腰の負担や安全面によりゆっくり |
スポーツ経験者 | 5.5〜6km | 約91〜100m/分 | フィットネスレベルによる |
特に小さなお子さんやご高齢の方と一緒に歩く場合は、距離よりも「分速」で計算すると実態に近い時間が想定できます。
自分の歩行速度を把握しておこう
スマホの「ヘルスケア」アプリや歩数計を使えば、自分の歩行距離や時間から分速・時速を割り出すことも可能です。実際に1キロを歩いてみて時間を計ることで、自分の「徒歩1キロ=〇分」という感覚を身につけておくと、日常の移動判断がぐっとラクになります。
駅から徒歩〇分とは?

「徒歩1分=80メートル」の基準とは?
不動産情報や物件チラシでよく見かける「駅から徒歩〇分」という表記。実はこれ、不動産業界で決められた独自の計算ルールに基づいています。
基本ルール
徒歩1分 = 80メートル
これは不動産公正取引協議会のガイドラインで定められている基準で、「成人が平坦な道を普通に歩いた場合の距離」をもとに算出されています。
つまり、実際にかかる時間や状況には関係なく、距離から機械的に「分数」が割り出されているということです。
実際の例で見てみよう
● 駅から目的地まで距離が 400メートル の場合
400 ÷ 80 = 5分
→ チラシには「駅から徒歩5分」と表示されます。
実際には、信号や階段、混雑、荷物の有無などが影響するため、人によっては6〜7分かかることもあります。
● 駅から目的地まで距離が 500メートル の場合
500 ÷ 80 = 6.25分
→ 小数点以下は切り上げがルールなので、「徒歩7分」と表示されます。
つまり、距離が501mであっても、切り上げて7分になります。
「徒歩〇分」は目安であり、実際の時間とは異なる
不動産の徒歩時間表示には、以下のような制約と注意点があります:
- 信号待ち、坂道、階段などは考慮されていない
- 通勤ラッシュ時の混雑、ベビーカー利用、高齢者の歩行なども加味されない
- 実際にかかる時間は人それぞれで、+1〜3分の余裕を見ておくのが無難
不動産選びのポイントとしての「徒歩分数」
「駅から徒歩5分」と聞くと便利そうに感じますが、それが400mの平坦な道か、階段の多い坂道かで印象は大きく異なります。
そのため、不動産を選ぶ際には:
- 表示された「徒歩分数」だけで判断せず、
- 実際に歩いてみることが大切です。
特に通勤や通学で毎日歩く道なら、1分の差でも年間にすると大きな時間差になります。
シチュエーション別「1キロ歩くのにかかる時間」

「1キロは徒歩で約12〜15分」と言われますが、実際の所要時間は人や状況によって大きく変わります。
ここでは、さまざまなケース別に「1キロ歩くのにかかる時間」の目安を見ていきましょう。
■ 小学生・子どもの場合
小学生の歩行速度は、時速3〜4km(分速50〜67m)程度。
- 1キロ歩く時間の目安:15〜20分
注意散漫になりがちで、途中で立ち止まったり、寄り道したりすることもあるため、余裕を持った時間設定が必要です。特に集団登校などではさらに遅くなる傾向があります。
■ 高齢者の場合
高齢者の平均歩行速度は、時速2〜3.5km(分速33〜58m)程度。
- 1キロ歩く時間の目安:17〜30分
体力や健康状態によって個人差が大きいため、ゆっくり安全に歩けるように、信号や休憩のしやすいルートを選ぶことが重要です。
■ ベビーカー・幼児連れの場合
ベビーカーを押して歩くときや、歩き始めたばかりの幼児と一緒に歩くときは、こまめな休憩やスローペースが必要です。
- 1キロ歩く時間の目安:20〜25分
段差やバリアフリーの有無によってルートも変わるため、想定以上に時間がかかる場合があります。
■ ペットの散歩(犬など)
犬の散歩では、立ち止まったり匂いを嗅いだりすることが多く、人間のペースでまっすぐ進まないのが特徴です。
- 1キロ歩く時間の目安:20〜30分
犬種や性格によっても違いがあり、運動量が多い犬なら早歩きになることもありますが、基本的にはゆったりとしたペースが前提になります。
■ スマホを見ながら歩く(ながら歩き)
スマホを操作しながら歩くと、集中力が分散されて歩行スピードが自然と落ちます。
- 1キロ歩く時間の目安:15〜18分
歩行中のスマホ利用は事故のリスクが高いためおすすめしませんが、速度にも確実に影響します。実際、信号や障害物を避ける回数も増えるため、思ったより時間がかかります。
■ 雨・風・暑さ・寒さなどの天候
天候が悪い日も歩行速度に大きな影響を与えます。
状況 | 所要時間の変化 |
---|---|
雨・傘あり | +10〜20%遅くなる |
強風 | バランスを取りながらの歩行で遅くなる |
猛暑・極寒 | ペースが自然に落ち、休憩が必要に |
雪・凍結 | 滑らないように慎重に → +30%以上かかることも |
■ 健康な成人が急ぎ足で歩いた場合
ウォーキングや通勤でスピードを意識して歩く場合、時速6km以上(分速100m以上)になることも。
- 1キロ歩く時間の目安:10分以下(7〜10分)
このレベルになると軽い運動に近いですが、早歩きに慣れている人なら現実的なスピードです。
1キロという距離でも、これだけの要因で「かかる時間」は大きく変わることがわかります。
時間を見積もるときは、自分の状況や一緒に歩く人に合わせたペースを前提にすることが大切です。
徒歩1キロを活用する生活のヒント

1キロという距離は、歩こうと思えば無理なく歩ける「ちょうどいい距離感」。この1キロをうまく日常生活に取り入れることで、健康面にも、気分転換にも、経済面にもプラスの効果が期待できます。ここでは、徒歩1キロを上手に活用するためのヒントをご紹介します。
徒歩1キロはどれくらいの運動になる?
健康維持を目的にウォーキングを始める人も多いですよね。1キロの徒歩は軽めの運動ですが、毎日続けることで体に確かな変化をもたらします。
カロリー消費量(体重60kgの人の場合)
- 1キロ歩くと約 40〜50キロカロリー を消費
- 1日1キロ × 30日で約 1,200〜1,500キロカロリー 消費
→ ごはん茶碗 約3杯分に相当!
身体への効果
- 血行促進、代謝アップ
- ストレス軽減、気分転換
- 睡眠の質の向上
- 脳の活性化(リズム運動による)
通勤・通学ルートに「+1キロ」
バスや電車の最寄駅の1つ手前で降りて歩く、または会社や学校の近くの1駅先まで歩いてから乗るという小さな工夫でも、手軽に1キロの徒歩時間を取り入れられます。
メリット
- 朝のウォームアップになる
- 遅延時の代替ルートにも強くなる
- 意外と静かな裏道を見つけられる楽しみも!
「通勤が運動になる」という考え方は、忙しい現代人にとって効率のよいライフハックです。
生活費も節約できるかも?
近所のコンビニやスーパー、クリニックなど、「ちょっと距離があるけど歩ける」場所まで歩くことで、交通費やガソリン代の節約にもつながります。
例えば:
- タクシーを使わず歩けば1回数百円の節約
- 電車1駅分(初乗り140〜150円)を週3回歩くだけで、月に1,500円以上お得
習慣化のコツ
徒歩1キロを生活に取り入れるには「無理なく続けられる仕組み」が大切です。
続けるためのヒント
- 毎日決まった時間に歩く(例:昼食後・夕方)
- 歩数計やスマホアプリで記録をつける
- 景色が変わるルートを選ぶ(飽きないように)
- 音楽やポッドキャストを聞きながら楽しむ
- ゴールに「ごほうび」を設定する(カフェなど)
実際に測ってみよう!1キロウォーキングのすすめ

これまで「1キロの距離感」や「歩くのにかかる時間」を理論的に紹介してきましたが、実際に自分の足で歩いてみることが一番の理解への近道です。この章では、徒歩1キロの距離を自分で測る方法や、ウォーキング習慣を楽しく続けるためのコツをご紹介します。
1キロを測るおすすめの方法
1. スマートフォンの地図アプリを使う(Googleマップなど)
- 出発点を決めて、目的地を設定すると、徒歩の距離と所要時間が自動的に表示されます。
- 地図上で直線距離ではなく、実際の道路を歩いた場合のルート距離が分かるのがポイント。
- 「経路を編集」機能を使えば、好みのルートに微調整することも可能です。
2. 万歩計アプリやスマートウォッチを活用する
- 多くのスマホに標準搭載されている「歩数計」や「ヘルスケアアプリ」で、歩いた距離を自動記録。
- 目安:1キロ=約1,300〜1,500歩 (歩幅や身長により変動あり)
3. 実測で「ここが1キロ地点」と決める
- 自宅から「ちょうど1キロ地点」の目印(例えばコンビニや公園)を見つけて、そこまでをウォーキングコースにする。
- 毎日同じ距離を歩くことで、自然と体感距離が身につきます。
自分の「1キロのペース」を把握しよう
初めて1キロを歩いたときは、必ず時間を計ってみてください。
これにより、自分の分速・時速がわかり、以下のような利点があります。
- 日常の移動時間の見積もりが正確になる
- 健康管理の基準ができる(今日はいつもより遅かった→体調チェック)
- ウォーキングをゲーム感覚で楽しめる(自己記録を更新!)
続けるためのちょっとした工夫
● モチベーション維持のアイデア
- 天気のいい日は音楽やポッドキャストを聞きながら歩く
- お気に入りのカフェや公園をゴール地点に設定する
- SNSや日記アプリに「今日は〇km歩いた!」と記録・シェア
- 歩数チャレンジやイベントに参加(企業やアプリ主催のものも多数あり)
● 無理せず「習慣化」するポイント
- 最初は「週2〜3回、1キロだけ」でOK
- 無理な目標設定は挫折の原因になるので、短く・楽しく・継続重視で
- 習慣化してきたら、2キロ、3キロ…と自然に距離を伸ばすのも◎
忙しい毎日、頭をリフレッシュさせる時間って意外と貴重です。1キロのウォーキングは、体にとっても脳にとっても「軽めの休憩タイム」。「移動」を「健康時間」に変える、そんな発想で毎日の1キロを歩いてみてはいかがでしょうか?
まとめ
「1キロを徒歩で何分かかるのか?」という疑問は、日常生活のあらゆる場面で役立つ知識です。一般的には成人が普通に歩けば12〜15分程度とされていますが、年齢や体調、天候、荷物の有無などによって大きく変わることもあります。
また、不動産の「駅から徒歩◯分」表示のように、実際の所要時間とは少しズレがあるケースもあるため、距離と分数の関係を正しく理解することが大切です。1キロという距離は、運動としてもちょうどよく、通勤や買い物など日常に無理なく取り入れることが可能です。歩くことでカロリーを消費し、健康維持や気分転換にもつながります。
スマホやアプリを活用して自分の歩行ペースを把握すれば、さらに便利で効率的。ぜひ、1キロという身近な距離を、移動だけでなく「健康」と「生活の質」を高めるきっかけとして活用してみてください。