「鬼滅の刃」呼吸一覧・型一覧|使い手(キャラ)も紹介!

大正時代の建物

『鬼滅の刃』(きめつのやいば)は、吾峠呼世晴による漫画作品で、鬼を狩る剣士たちと鬼との熾烈な戦いを描いた大ヒット作です。本作では、「呼吸法(こきゅうほう)」と呼ばれる特殊な戦闘技術が大きな役割を担っています。

呼吸法とは、身体能力を極限まで引き出し、鬼に対抗するために生み出された剣術の体系です。剣士たちはそれぞれ異なる「呼吸の型(かた)」を使いこなし、自分の得意とする戦闘スタイルを築いています。この呼吸には自然の要素をモチーフにしたものが多く、「水の呼吸」や「炎の呼吸」、「雷の呼吸」など、様々な流派があります。

呼吸法は、使い手の性格や体質、鍛錬の方向性によって選ばれ、また一部の呼吸は特定の血統や才能を持つ者にしか扱えないこともあります。それぞれの呼吸には独自の型が存在し、技の名称とともに視覚的にも印象的な演出がされるのが特徴です。

この記事では、そんな『鬼滅の刃』に登場する呼吸法とその型を一覧で紹介し、さらに使い手となるキャラクターにも詳しく触れていきます。ファンなら一度は知っておきたい、呼吸法の世界を徹底解説していきましょう。

目次

鬼滅の刃 呼吸の種類

日が沈む

『鬼滅の刃』に登場する「呼吸」は、剣士たちが鬼と対等に戦うために身につけた特殊な剣術です。基本的には「全集中の呼吸」と呼ばれる呼吸法を基盤に、身体能力を常に最大限に引き出しながら戦います。呼吸には大きく分けて「基本の五つの呼吸」と、それらから派生した「派生呼吸」が存在します。

基本の五つの呼吸

  1. 水の呼吸
     最もスタンダードで応用範囲が広く、型の種類も多い。安定した剣筋と柔軟な動きが特徴。
  2. 炎の呼吸(正式には「炎」)
     力強く一直線に斬り込む技が多く、攻撃力に優れる。
  3. 風の呼吸
     広範囲かつ連続攻撃に優れ、空間制圧力が高い。
  4. 雷の呼吸
     瞬発力とスピードを重視し、敵を一瞬で仕留める技が多い。
  5. 岩の呼吸
     重厚な一撃と硬い防御を持ち、鉄球と手斧を駆使した変則的な戦法。

派生呼吸

上記の基本五呼吸からさらに分かれ、使い手の性格や戦闘スタイルによって生まれたのが派生呼吸です。以下はその一例です。

  • 花の呼吸(水の呼吸の派生)
  • 蟲の呼吸(花の呼吸のさらに派生)
  • 蛇の呼吸(水の呼吸の派生)
  • 恋の呼吸(炎の呼吸の派生)
  • 霞の呼吸(風の呼吸の派生)
  • 音の呼吸(雷の呼吸の派生)
  • 獣の呼吸(完全な独自呼吸)
  • 月の呼吸(特殊な派生呼吸、血鬼術と融合)
  • 日の呼吸(ヒノカミ神楽)(全ての呼吸の原点)

これらの呼吸は、それぞれ独特な型(技)を持ち、使い手の戦い方を強く反映しています。続いて、各呼吸ごとに型の内容と使い手を紹介していきましょう。

鬼滅の刃 水の呼吸 一覧

水の呼吸は、基本五大呼吸のひとつであり、バランスの取れた戦闘スタイルが特徴です。流れる水のように滑らかで無駄のない動きと、柔軟かつ正確な剣術が魅力で、扱いやすさから多くの剣士に選ばれています。

主な使い手

  • 冨岡義勇(とみおか ぎゆう)
     水柱として鬼殺隊を支える実力者。彼は水の呼吸を極め、独自に「拾壱ノ型・凪」を編み出した。
  • 竈門炭治郎(かまど たんじろう)
     水の呼吸で剣士としての基礎を築いた。のちに「日の呼吸」も使用するが、水の型も柔軟に使い分けて戦う。

壱ノ型・水面斬り(みなもぎり)

刀を水平に素早く振るう基本の斬撃。静かな水面を切るような鋭い動きで、初動の攻撃や奇襲に適している。

弐ノ型・水車(みずぐるま)

垂直に回転しながら刀を振り下ろす。勢いと遠心力を活かし、上下から斬りかかる立体的な技。

参ノ型・流流舞い(りゅうりゅうまい)

低い姿勢で舞うように移動しつつ、滑らかな剣筋で連続攻撃を繰り出す。水が流れるような流麗な動きが特徴。

肆ノ型・打ち潮(うちしお)

荒波のように勢いをつけて切り込む連撃。押し寄せる潮の力強さを模した、重さのある斬撃。

伍ノ型・干天の慈雨(かんてんのじう)

敵に致命傷を与えながらも、苦しみを最小限に抑える優しい一撃。罪の意識を持つ鬼に対して使われることが多い。

陸ノ型・ねじれ渦(ねじれうず)

体を捻りながら回転し、渦を巻くように斬り込む。複数の敵にも対応でき、視界を攪乱するのにも有効。

漆ノ型・雫波紋突き(しずくはもんづき)

波紋の中心を射抜くように一点を鋭く突く技。正確なタイミングと集中力を要する。

捌ノ型・滝壷(たきつぼ)

上方から下方へ、力任せに刀を振り下ろす重攻撃。滝が落ちるような圧倒的な破壊力で敵を叩き伏せる。

玖ノ型・水流飛沫・乱(すいりゅうしぶき・らん)

跳ねるように地面を蹴り、着地を最小限に抑えながら縦横無尽に動いて斬りつける。高い機動力を生かした技。

拾ノ型・生生流転(せいせいるてん)

刀を回転させながら連続で斬撃を繰り出す。うねる龍のような動きで相手を翻弄しつつ追撃する技。

拾壱ノ型・凪(なぎ)※冨岡義勇の独自技

冨岡が独自に会得した技で、自身の間合いに侵入した攻撃をすべて打ち消す。動じぬ心と鋭い感覚を要する究極の静。

鬼滅の刃 花の呼吸・型 一覧

花の呼吸は、水の呼吸から派生した流派の一つで、優雅さと華やかさを兼ね備えた戦い方が特徴です。花が咲き乱れるような流れる剣筋と、美しさの裏に秘めた鋭い攻撃性を持っています。剣さばきがしなやかで、動きに無駄がないため、女性剣士を中心に扱われています。

主な使い手

  • 栗花落カナヲ(つゆり かなを)
     胡蝶姉妹に育てられた少女剣士。冷静沈着な性格と、驚異的な視覚判断力を武器に、花の呼吸を自在に操る。
  • 胡蝶カナエ(こちょう かなえ)
     故人。花の呼吸の先代の使い手で、妹・しのぶやカナヲに大きな影響を与えた、穏やかで思慮深い人物。

弐ノ型・御影梅(みかげうめ)

複数の斬撃を一気に繰り出して、周囲をなぎ払う技。まるで梅の花が一斉に咲き乱れるような勢いで敵を圧倒する。

肆ノ型・紅花衣(べにはなごろも)

刀を大きく振り回し、円を描くようにして斬りつける。円形の軌道は、まるで花びらが風に舞うかのような美しさと、広範囲を攻撃できる利点を持つ。

伍ノ型・徒の芍薬(あだのしゃくやく)

最大で九回連続の斬撃を瞬時に放つ技。しなやかに、そして一瞬の隙もなく畳みかけるように攻撃するのが特徴で、防御の隙を突くのに優れている。

陸ノ型・渦桃(うずもも)

空中で体をひねりながら反転して斬る一撃。華麗で予測しづらい軌道を描くことで、相手の死角を突く戦術的な技。

漆ノ型・雫波紋突き(しずくはもんづき)

一点を狙って素早く突きを繰り出す精密な技。波紋の中心を貫くような動作は、水の呼吸と共通点があり、技術の継承を感じさせる。

終ノ型・彼岸朱眼(ひがんしゅがん)

カナヲが独自に習得した究極の技。視覚を限界まで集中させることで、相手の動きをスローモーションのように捉え、的確な一撃を繰り出す。ただし、網膜に大きな負荷がかかるリスクがある。

鬼滅の刃 蟲の呼吸・型 一覧

蟲(むし)の呼吸は、花の呼吸から派生した特殊な流派で、斬撃による物理的なダメージではなく、毒を用いた戦法が中心です。刀も独自に加工されており、刃が細く針のような形状をしているのが特徴です。攻撃の美しさと、毒を通じて敵を仕留める繊細さを併せ持ったスタイルで、身体能力よりも知略と技術で戦う戦法といえます。

主な使い手

  • 胡蝶しのぶ
     蟲柱。鬼の首を斬るほどの腕力はないが、自身で調合した毒を武器に、他の剣士とは異なる形で鬼と渡り合う。戦闘だけでなく医学や薬学にも長けた才女。

蝶ノ舞・戯れ(たわむれ)

蝶が舞うような軽やかな身のこなしで、相手に連続して毒を突き刺す技。一見華やかだが、その実は非常に高精度かつ致死性の高い攻撃。

蜻蛉ノ舞・複眼六角(せいれいのまい・ふくがんろっかく)

敵に対し、六方向から矢継ぎ早に毒針を打ち込む連撃技。蜻蛉の複眼のように多角的な攻めを展開する。

蜂牙ノ舞・真靡き(ほうがのまい・まなびき)

刺すような素早い一突きを放つ技。高速かつ鋭利な動作で、上弦の鬼すら避けられないほどの精密さを誇る。

蜈蚣ノ舞・百足蛇腹(ごこうのまい・ひゃくそくじゃばら)

地面をうねるように縦横無尽に駆け巡りながら、敵を翻弄する技。多脚の百足のように複雑な動きで敵をかく乱し、隙を突いて毒を突き込む。

鬼滅の刃 蛇の呼吸・型 一覧

蛇の呼吸は、水の呼吸から派生した流派で、その名の通り、蛇のように滑らかで読みにくい動きが特徴です。曲線的で不規則な剣筋を描きながら、相手の虚を突く戦術が得意とされています。変則的な立ち回りと、間合いをコントロールする技術に優れた呼吸です。

主な使い手

  • 伊黒小芭内(いぐろ おばない)
     蛇柱として知られ、独特な斬り方と、冷静な判断力を持つ剣士。口元を包帯で隠しており、相棒の蛇「鏑丸(かぶらまる)」と共に行動することが多い。

壱ノ型・委蛇斬り(いだぎり)

相手との距離を一気に詰め、不規則なカーブを描きながら斬り込む技。蛇のように体をくねらせて相手の動きをかく乱する。

弐ノ型・狭頭の毒牙(きょうずのどくが)

敵の見えにくい位置を狙い、鋭く捻じれた斬撃で突き刺す。毒牙に見立てたこの技は、意識外からの攻撃に特化している。

参ノ型・塒締め(とぐろじめ)

蛇が獲物を締め上げるように、相手の動きを封じる斬撃を放つ。しなやかさと力強さを併せ持つ中距離技。

肆ノ型・頸蛇双生(けいじゃそうせい)

二匹の蛇が同時に獲物へ襲いかかるように、両側から同時に挟み込むような動作で斬りつける。連携や奇襲に効果的。

伍ノ型・蜿蜿長蛇(えんえんちょうだ)

大蛇が這うような、長く、滑らかな斬撃を前方に繰り出す技。範囲も広く、連続斬りによって相手を封じ込める。

鬼滅の刃 炎の呼吸・型 一覧

炎の呼吸は、五大基本呼吸のひとつで、攻撃に特化した力強い剣技を特徴とします。まさに燃え上がる炎のような一直線の勢いと、真っ向から打ち破るような豪快さが魅力です。攻撃の見た目も華やかで、戦場での存在感は抜群です。

主な使い手

  • 煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)
     炎柱として知られる剣士で、誰よりも情熱的で真っ直ぐな心を持つ。高い剣技と精神力で多くの鬼を討伐してきた。

壱ノ型・不知火(しらぬい)

素早く踏み込み、鋭く袈裟斬りを繰り出す技。立ち上る炎のごとき勢いで、一撃必殺を狙う攻撃。

弐ノ型・昇り炎天(のぼりえんてん)

下から上へと、弧を描くように刀を振り上げる技。まるで炎が空に向かって昇っていくような軌道で、迎撃に優れる。

参ノ型・気炎万象(きえんばんしょう)

弐ノ型と対になる技で、火柱が全方向に広がるような迫力のある斬撃を繰り出す。攻防一体の型。

肆ノ型・盛炎のうねり(せいえんのうねり)

渦を巻くような斬撃で、周囲にいる複数の敵を巻き込む。炎が激しく燃え広がる様を再現したような技。

伍ノ型・炎虎(えんこ)

大きく刀を振り抜くことで、燃え盛る虎のような斬撃を放つ。視覚的にも圧巻で、威圧感のある技。

玖ノ型・煉獄(れんごく)

煉獄家が代々受け継いできた奥義。体全体を捻って力を溜め、一気に放つ渾身の一撃。爆発的な力を秘め、広範囲を焼き尽くす破壊力を誇る。

鬼滅の刃 恋の呼吸・型 一覧

恋の呼吸は、炎の呼吸から派生した独自の流派で、使い手の柔軟な身体能力を活かした高速かつ変幻自在な戦法が特徴です。動きにしなやかさがあり、予測困難な剣さばきと、広範囲を一気に攻撃できるダイナミックな技が揃っています。

主な使い手

  • 甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)
     恋柱として知られ、驚異的な筋力と柔軟性を併せ持つ。独自の薄くしなる日輪刀を操り、恋の呼吸を唯一無二の戦術へと昇華させている。

壱ノ型・初恋のわななき

一瞬で間合いに飛び込み、複数回にわたって斬り刻む鋭い連撃。初めての恋のように、激しく心を揺さぶる勢いのある技。

弐ノ型・懊悩巡る恋(おうのうめぐるこい)

高速で刀を振り抜き、しなやかな動きで一気に斬りつける。迷いと情熱が入り混じるような複雑な軌道が特徴。

参ノ型・恋猫しぐれ

猫のように跳ねながら、相手の攻撃を見極めつつ刀で防ぐ技。身軽な動きと柔軟な反応力が活かされる。

伍ノ型・揺らめく恋情・乱れ爪(れんじょう・みだれづめ)

柔軟な関節の可動域を最大限に活用し、四方八方に剣を振り回して広範囲に攻撃を加える。感情が爆発したかのような連撃が印象的。

陸ノ型・猫足恋風(ねこあしこいかぜ)

身のこなしを風のように軽くし、突風のような素早さで敵に斬撃を浴びせる技。まるで猫が地を滑るように素早く動き、敵の攻撃をかわしながら斬り込む。

鬼滅の刃 岩の呼吸・型 一覧

岩の呼吸は、五大基本呼吸の一つで、その名が示す通り重厚かつ強靭な力を活かした剣技が中心です。動きに重みがあり、一撃ごとの威力が非常に高く、独自の武器を使った戦法が大きな特徴となっています。攻撃範囲と破壊力を兼ね備えた、圧倒的な力の呼吸です。

主な使い手

  • 悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)
     岩柱であり、鬼殺隊最強とも言われる剣士。盲目ながら、驚異的な体力と精神力を持ち、手斧と鉄球を鎖で繋いだ特殊な武器で鬼と対峙する。

壱ノ型・蛇紋岩 双極(じゃもんがん そうきょく)

鉄球と手斧を同時に回転させ、複数方向から重い一撃を放つ技。地面すら砕くような破壊力を持ち、初動から大ダメージを狙える。

弐ノ型・天面砕き(てんめんくだき)

頭上に鉄球を投げ上げ、それを鎖ごと引き戻しながら敵に叩きつける豪快な一撃。上からの衝撃で敵の防御を粉砕する。

参ノ型・岩軀の膚(がんくのはだえ)

鎖を巧みに操り、攻撃と防御を自在に織り交ぜる技。鋭く振るわれた刃が、敵の攻撃を斬り裂きながらカウンターを狙う。

肆ノ型・流紋岩 速征(りゅうもんがん そくせい)

手斧と鉄球を振り回し、周囲全体に広がるように攻撃を展開。一人対多数の状況で真価を発揮する、円形範囲型の攻撃技。

伍ノ型・瓦輪刑部(がりんぎょうぶ)

ジャンプして上空から複数箇所に連続して武器を叩き込む。落下の勢いを利用し、広範囲を一気に制圧する破壊的な戦法。

鬼滅の刃 風の呼吸・型 一覧

風の呼吸は、五大基本呼吸のひとつで、激しい空気の流れのように鋭く、そして勢いよく斬りつける戦法が中心です。連続技や広範囲攻撃に長けており、まるで突風が吹き荒れるかのような勢いで敵を圧倒します。攻撃範囲の広さと変則的な動きで、常に相手を翻弄するのが得意な呼吸です。

主な使い手

  • 不死川実弥(しなずがわ さねみ)
     風柱として鬼殺隊に名を連ねる剣士。攻撃的な性格と剣術スタイルが風の呼吸と非常に相性が良く、荒々しいが確実に仕留める戦法を得意とする。

壱ノ型・塵旋風 削ぎ(じんせんぷう そぎ)

地を蹴って突進しながら、風を巻き起こすような剣撃を放つ技。斬撃の衝撃波で地面すら削る勢いがある。

弐ノ型・爪々 科戸風(そうそう しなとかぜ)

複数の斬撃を縦方向に次々と繰り出し、相手を細かく切り裂く。爪で引き裂くような鋭さが特徴。

参ノ型・晴嵐風樹(せいらんふうじゅ)

自らを中心に、周囲へ向けて強烈な風圧をともなう斬撃を連続で放つ。防御と攻撃を一体化させた近接向け技。

肆ノ型・昇上砂塵嵐(しょうじょうさじんらん)

低い体勢から急上昇しつつ、巻き上げるように斬撃を重ねる技。砂嵐のように視界を遮りながらの攻撃が特徴。

伍ノ型・木枯らし颪(こがらしおろし)

空中からの急降下とともに刀を振り下ろし、広い範囲を一気に叩く攻撃。上空からの斬撃で敵を押し潰すような一撃。

陸ノ型・黒風烟嵐(こくふうえんらん)

体を大きくひねり、下から斜めに刀を振り抜く技。鋭く舞う黒い風のような斬撃が敵を切り裂く。

捌ノ型・勁風 天狗風(けいふう てんぐかぜ)

空中で体をねじりながら、連続で縦方向に回転斬りを繰り出す。突風のような勢いで一気に畳みかける。

捌ノ型・初烈風斬り(しょれつかざきり)

敵とすれ違いざまに、渦を巻くような斬撃を浴びせる。すばやく相手の隙を突く機動性の高い技。

玖ノ型・韋駄天台風(いだてんたいふう)

跳躍した勢いを利用して、空中から地面へ向かって大小さまざまな斬撃を浴びせる。まさに台風のような猛攻を誇る技。

鬼滅の刃 霞の呼吸・型 一覧

霞の呼吸は、風の呼吸をもとに生み出された派生流派のひとつで、姿を霞のようにぼかし、相手に動きを読ませない変幻自在な戦法が特徴です。静寂の中から一瞬で斬りかかるスピード感と、視覚的に捉えにくい攻撃が持ち味となっており、防御をすり抜けるように切り込む技が多く見られます。

主な使い手

  • 時透無一郎(ときとう むいちろう)
     霞柱にして、鬼殺隊の中でも異例の早さで柱となった天才剣士。あどけない外見とは裏腹に、その剣技は研ぎ澄まされた鋭さと深い集中力を備えている。

壱ノ型・垂天遠霞(すいてんとおかすみ)

刀を真上に突き上げるように放つ突き技。空に垂れる霞のように静かで素早い動きが特徴で、鋭く高所の敵を狙うのに適している。

弐ノ型・八重霞(やえかすみ)

重なり合うように複数の斬撃を連続で浴びせる技。霞が幾重にも漂うような動きが、攻撃の軌道を読みにくくする。

参ノ型・霞散の飛沫(かさんのしぶき)

すばやい回転斬りで、迫る攻撃を払うと同時に反撃する技。まるで霧が風に吹かれて散るような、広がる斬撃を持つ。

肆ノ型・移流斬り(いりゅうぎり)

滑らかに流れるような太刀筋で斬り込む型。霞が静かに流れる様を模した動きで、敵の攻撃をすり抜けながら斬撃を与える。

伍ノ型・霞海の海(かうんのうみ)

広範囲にわたって連続斬撃を叩き込み、敵の動きを封じる攻防一体の技。視界を覆うほどの斬撃が、まるで一面に広がる霞のように相手を包み込む。

陸ノ型・月の霞消(かしょう)

月光に紛れるように姿をぼかしつつ、円を描くように斬り込む型。複数の敵にも対応でき、戦場の混乱を誘う。

漆ノ型・朧(おぼろ)

動きに大きな緩急をつけて、相手の感覚を狂わせる型。霞の中から突如現れるように一閃を放ち、瞬時に致命傷を与える。

鬼滅の刃 雷の呼吸・型 一覧

雷の呼吸は、五大基本呼吸のひとつで、電光石火のごとく速さに特化した剣技を持つ流派です。動き出しの瞬発力と、鋭い突き技や斬り込みを武器に、一瞬で敵との距離を詰めて仕留めるスタイルが特徴です。連続攻撃のバリエーションや応用技も多く、スピードがそのまま破壊力に繋がっています。

主な使い手

  • 我妻善逸(あがつま ぜんいつ)
     雷の呼吸を使いこなす剣士。普段は臆病だが、極限状態で本能的な戦闘能力を発揮する。壱ノ型を極め抜いたことで、独自の奥義も生み出した。

壱ノ型・霹靂一閃(へきれきいっせん)

雷鳴のように一瞬で駆け抜け、抜刀と同時に敵を切り裂く技。雷の速さと鋭さを象徴する、雷の呼吸の代表技。

派生技:

  • 霹靂一閃・六連:壱ノ型を6回連続で放つ連撃技。雷鳴が響くような怒涛の斬撃が特徴。
  • 霹靂一閃・八連:さらに上回る8連続の斬撃で、広範囲の敵に対応。
  • 霹靂一閃・神速:通常の倍速で繰り出される超高速技。身体への負荷が大きく、2回が限界とされるが、圧倒的なスピードで敵を切り伏せる。

弐ノ型・稲魂(いなだま)

半円を描くように刀を振りぬき、素早く5連撃を繰り出す技。稲光のような速さで複数の斬撃を浴びせる。

参ノ型・聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)

相手の周囲を高速で旋回しながら、多角的に斬撃を加える波状攻撃。小さな一撃を積み重ね、雷のように一気に炸裂させる。

肆ノ型・遠雷(えんらい)

間合いを大きく取った状態から一気に踏み込み、敵を一閃する技。離れた位置からの奇襲に向いている。

伍ノ型・熱界雷(ねつかいらい)

足元から上へ刀を振り上げる斬撃で、衝撃波を伴う。熱を帯びた雷が弾けるような動きが特徴。

陸ノ型・電轟雷轟(でんごうらいごう)

不規則に走る雷のような軌道で、無数の斬撃を繰り出す技。動きが読みづらく、敵の防御を突破するのに効果的。

漆ノ型・火雷神(ほのいかづちのかみ)

善逸が壱ノ型を極限まで鍛え上げ、独自に完成させた最終奥義。火をまとった雷神のごとく、壮絶なスピードと威力を両立した一撃。

鬼滅の刃 音の呼吸・型 一覧

音の呼吸は、雷の呼吸から派生した戦法で、爆発や音響を取り入れた派手な技構成が特徴です。敵の行動を視覚や聴覚で撹乱しながら、一撃で勝負を決める豪快なスタイルが魅力です。通常の剣術だけでなく、爆薬などを用いた応用戦術も含まれており、戦場ではまさに「音を操る剣士」として異彩を放ちます。

主な使い手

  • 宇髄天元(うずい てんげん)
     音柱として知られる剣士で、「派手」が信条。爆薬付きの日輪刀を2本持ち、戦況を一変させるような大胆な戦法を得意とする。元忍びという経歴から、情報戦や潜入にも長けている。

壱ノ型・轟(とどろき)

刀による強烈な一撃で、地面すら砕くほどの衝撃を与える技。敵に直接斬撃を与えると同時に、爆音による威圧効果も狙える。

肆ノ型・響斬無間(きょうざんむけん)

斬撃に爆薬の爆発を組み合わせて、敵の周囲に広範囲の空白地帯を作り出す技。複数の敵を一度に巻き込む戦術に適している。

伍ノ型・鳴弦奏々(めいげんそうそう)

回転しながら刃を振るい、そこに爆発のタイミングを重ねて連続的な攻撃を繰り出す。音を重ねるように攻め続ける攻撃技で、攻撃範囲と継続力を兼ね備えている。

鬼滅の刃 獣の呼吸・型 一覧

獣(けだもの)の呼吸は、どの流派にも属さない完全なオリジナル呼吸法で、野生の本能を最大限に活かした戦法が特徴です。動物的な直感と俊敏さを重視し、二刀流の変則的な構えから繰り出す連撃や突進技など、自由で予測不能な攻撃が揃っています。

主な使い手

  • 嘴平伊之助(はしびら いのすけ)
     山育ちで人語もままならなかった少年。自ら獣の呼吸を編み出し、二本の刃こぼれした日輪刀を自在に操る。第六感とも呼べる空間認識能力を活かし、戦場を本能で駆け抜ける戦士。

壱ノ牙・穿ち抜き(うがちぬき)

二刀を揃えて前方に突き出し、一直線に突進して敵を貫く技。野獣の勢いで獲物に飛びかかるような一撃。

弐ノ牙・切り裂き(きりさき)

両腕を交差させて刀を振るい、X字状に斬りつける。対峙する相手に向けて鋭く斬り込むシンプルだが強力な技。

参ノ牙・喰い裂き(くいざき)

クロスさせた刃を外側へ一気に開きながら斬る技。挟み込んで切り裂くような動きが特徴。

肆ノ牙・切細裂き(きりこまざき)

細かい動きを繰り返しながら、高速で複数回の斬撃を浴びせる。スピード重視の連続攻撃技。

伍ノ牙・狂い裂き(くるいざき)

空中で跳躍し、四方八方にランダムに斬りつける技。予測不能な動きで周囲の敵を一気に攻撃。

陸ノ牙・乱杭咬み(らんぐいがみ)

刃こぼれした刀を鋸(のこぎり)のように使い、擦り切るように相手を斬る。刃の損傷をあえて利用する独特の技。

漆ノ型・空間識覚(くうかんしきかく)

視覚ではなく触覚に集中し、目で見えない範囲の気配や動きを感知する。感覚を研ぎ澄ませて戦況を把握する能力。

捌ノ型・爆裂猛進(ばくれつもうしん)

すべての防御を捨てて一直線に突進する、猪のような猛攻。敵の攻撃を無視して突っ込む危険な一撃。

玖ノ牙・伸 うねり裂き(しん うねりざき)

肩や腕の関節を自在に外し、通常の範囲を超えて刀を伸ばして攻撃。間合いの外から不意を突く奇襲技。

拾ノ牙・円転旋牙(えんてんせんが)

手首を軸に刀を高速で回転させ、旋風のような斬撃を生む。防御を兼ねた攻撃にもなる応用技。

思いつき・投げ裂き(なげさき)

突発的な発想から刀を手放して投げつける奇想天外な技。戦術というよりは直感による一撃だが、場合によっては意表を突く威力を発揮する。

鬼滅の刃 月の呼吸・型 一覧

月の呼吸は、他の呼吸とは一線を画した特殊な剣術で、使い手の鬼化による力が融合しているのが大きな特徴です。斬撃が広がるように「月の刃(つきのやいば)」と呼ばれる斬撃波を伴い、範囲攻撃に優れた技が揃っています。技巧と圧倒的な威圧感が組み合わさった、変則的かつ強力な呼吸です。

主な使い手

  • 黒死牟(こくしぼう)
     上弦の壱にして、かつて「継国巌勝(つぎくに みちかつ)」と呼ばれた鬼狩り最強の剣士のひとり。日の呼吸の使い手・縁壱の兄であり、鬼となった後も剣技を進化させ続け、月の呼吸という異質な流派を確立した。

壱ノ型・闇月 宵の宮(やみづき よいのみや)

静かに抜刀し、横一線に斬る初動技。月夜に舞うような滑らかな動作と鋭さを兼ね備えた一撃。

弐ノ型・珠華ノ弄月(しゅかのろうげつ)

正面に向けて連続した三撃を放ち、巨大な月輪を描くような斬撃波で囲む。敵の動きを制限する技。

参ノ型・厭忌月 銷り(えんきづき つがり)

二度の横斬りで斬りつける技。月のように美しくも、鋭く警戒心を誘う攻撃。

伍ノ型・月魄災渦(げっぱくさいか)

刀を振るうことなく、周囲に回転するような月刃の斬撃を生み出す。視界を遮るほどの範囲攻撃が特徴。

陸ノ型・常世孤月 無間(とこよこげつ むけん)

垂直方向への一閃を中心に、無数の斬撃を一気に解き放つ。終わりなき斬撃に敵は逃れられない。

漆ノ型・厄鏡 月映え(やっきょう つきばえ)

遠距離から、多方向に斬撃を飛ばす技。鏡のように反射しながら次々と敵を捉える。

捌ノ型・月龍輪尾(げつりゅうりんび)

大きく横に刀を振るい、円を描くような広範囲斬撃を繰り出す。月輪のように回転しながら迫る一撃。

玖ノ型・降り月 連面(くだりづき れんめん)

月が降り注ぐように、複雑な軌道で次々に斬撃を落とす。敵に連続的な圧力をかける。

拾ノ型・穿面斬 蘿月(せんめんざん らげつ)

巨大な二重の刃を放ち、地面を抉るように突き進む。踏み込むたびに地を削るような破壊力。

拾肆ノ型・兇変 天満繊月(きょうへん てんまんせんげつ)

螺旋状に巻き上がるような斬撃が連続で放たれ、空間を切り裂く。制御不能なほどの威力が特徴。

拾陸ノ型・月虹 片割れ月(げっこう かたわれづき)

満ちかけの月を模したような鋭い斬撃が、一直線に複数方向から敵を貫く。正確な狙いと持続する威力が光る。

鬼滅の刃 日の呼吸・ヒノカミ神楽・型 一覧

日の呼吸は、全ての呼吸法の源流とされる最古の流派です。その技は「ヒノカミ神楽」として代々受け継がれ、神聖で力強く、他の呼吸法を凌駕するほどの威力を誇ります。攻撃の美しさと鋭さ、そして戦場全体を制圧するような威圧感を併せ持ち、まさに“太陽のごとく”あらゆる鬼を滅するための技術です。

主な使い手

  • 継国縁壱(つぎくに よりいち)
     鬼狩り史上最強の剣士。鬼舞辻無惨を追い詰めた唯一の人物で、日の呼吸の創始者。
  • 竈門炭治郎(かまど たんじろう)
     炭焼きの家系に伝わる“ヒノカミ神楽”として日の呼吸を継承。戦いの中で技を昇華し、自らのものとしていく。

壱ノ型・円舞(えんぶ)

円を描くように刀を振り下ろす斬撃。舞うような動作の中に鋭い一閃が宿る基本技。

弐ノ型・碧羅の天(へきらのてん)

空に向かって大きく弧を描くように振るい、上空の敵にも対応する技。華やかさと力強さを兼ねる。

参ノ型・烈日紅鏡(れつじつこうきょう)

左右の肩から連続して繰り出す二連撃。紅く燃える太陽を思わせる力強さがある。

肆ノ型・灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)

太陽の軌道をなぞるような大きな振りで、焼けつくような斬撃を放つ。連続性と熱量を併せ持つ。

伍ノ型・陽華突(ようかとつ)

日の呼吸で唯一の突き技。集中力と精密さを要し、確実に急所を狙う構成。

陸ノ型・日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)

連続する円を描きながら移動し、戦場を駆け巡るように斬り込む。龍の舞のような優雅な連撃。

漆ノ型・斜陽転身(しゃようてんしん)

空中で体の上下を入れ替えながら、滑るように刀を横へ振る。翻るような動きが印象的。

捌ノ型・飛輪陽炎(ひりんかげろう)

両腕で構えた刀に揺らぎを加えつつ斬撃を放つ。幻影のような残像で相手を混乱させる。

玖ノ型・輝輝恩光(ききおんこう)

回転しながら跳躍し、前方へ一気に斬り込む技。太陽の光が爆ぜるような激しい一撃。

拾ノ型・火車(かしゃ)

敵の頭上を跳び越えて、背後から垂直に斬りつける。炎の車輪のような軌道が特徴。

拾壱ノ型・幻日虹(げんにちこう)

高速で体をひねり、相手の攻撃をかわす回避技。残像を生み出すことで視線を逸らす。

拾弐ノ型・炎舞(えんぶ)

振り下ろしから振り上げまで一連で放たれる二連撃。スピードと力を併せ持ち、連続攻撃の締めに有効。

よくある質問

発見マーク

ここでは、『鬼滅の刃』に登場する呼吸法について、ファンの間で特に多く寄せられる疑問にお答えしていきます。


Q1. 最も強い呼吸はどれですか?

A. 作品内では「日の呼吸」がすべての呼吸の元となる最強の型とされています。創始者・継国縁壱は、鬼舞辻無惨を圧倒する力を持っており、他の呼吸法はすべてこの日の呼吸をもとに派生したものです。そのため、技の完成度や威力においても群を抜いています。


Q2. 呼吸ごとに使い手の適性はありますか?

A. はい、それぞれの呼吸には向き不向きがあります。身体能力や性格、剣筋の特徴によって、向いている呼吸が異なります。たとえば、雷の呼吸は瞬発力が重視され、獣の呼吸は直感と柔軟な発想が求められます。呼吸は単に技術ではなく、個人の生き方とも深く結びついています。


Q3. 呼吸の中で一番型が多いのは?

A. 月の呼吸は、特に型数が多く、確認されているだけで十数種類におよびます。ただし、この呼吸は黒死牟が鬼としての力と融合させて完成させたため、例外的なケースともいえます。一般的な呼吸では水の呼吸や雷の呼吸も多彩な型を持っています。


Q4. 呼吸の修得にはどれくらいの時間がかかりますか?

A. 一般の剣士が呼吸を完全に修得するには、数年単位の鍛錬が必要です。しかし、特別な才能を持つ者や、死線をくぐり抜けた中で身体に呼吸が染み込んだ者は、短期間で会得するケースもあります。たとえば、時透無一郎は2か月で柱に昇格しています。


Q5. 独自に編み出した呼吸も存在しますか?

A. はい、存在します。伊之助の「獣の呼吸」や善逸が完成させた「火雷神」など、独自に磨き上げた技が呼吸となることもあります。また、冨岡義勇の「凪」、カナヲの「彼岸朱眼」など、既存の流派の中でも個人が独自に型を編み出すことは少なくありません。

まとめ

『鬼滅の刃』に登場する「呼吸」は、剣士たちが鬼に立ち向かうための極めて重要な戦闘技術であり、それぞれの呼吸には個性と物語が宿っています。水・炎・雷などの基本呼吸から、恋・蛇・音・月といった派生呼吸まで、多彩な型と動きが描かれており、どれもがキャラクターの内面や戦い方と深く結びついています。

それぞれの呼吸は、単なる技術の差ではなく、「どのように戦いたいか」「何を守りたいか」といった信念の表れでもあります。使い手の背景を知ることで、技ひとつひとつにもより深い意味が見えてくるでしょう。

この記事を通して、呼吸の種類や型、そして使い手たちの魅力を少しでも深く理解していただけたなら幸いです。ぜひ、お気に入りの呼吸やキャラクターを見つけて、物語の世界により深く入り込んでください。