ESTPとENTPの相性は12位|恋愛・結婚・仕事・友達・家族まで

MBTI診断は、人の思考や行動の傾向を4つの指標で分類し、16タイプに分ける性格理論です。近年は「16パーソナリティ」として広く知られ、恋愛や結婚、仕事、人間関係の相性を考える際の参考として活用されています。
今回取り上げるのは、行動力と現実対応力に優れたESTP(起業家型)と、発想力と議論力に長けたENTP(討論者型)の組み合わせです。どちらも外向的でエネルギッシュなタイプですが、重視するポイントや物事の進め方には違いがあります。
ESTPとENTPの相性は16パーソナリティ中12位とされ、「普通の相性」に分類されます。本記事では、この2タイプがなぜ噛み合いやすい部分とズレやすい部分を併せ持つのかを、恋愛・結婚・仕事・友達・家族といった関係性別に分かりやすく解説していきます。
目次
ESTPとENTPの相性は普通
ESTPとENTPは、どちらも外向的でエネルギッシュなタイプですが、物事の捉え方や行動の軸が異なるため、相性は「普通」と評価されています。16パーソナリティの相性ランキングでは12位に位置し、刺激は多いものの安定しにくい関係になりやすい組み合わせです。まずは順位を確認しましょう。
1位:INFP(仲介者型)
2位:ISTJ(管理者型)
3位:ENFJ(主人公型)
4位:ISFJ(擁護者型)
5位:INTJ(建築家型)
6位:ISTP(巨匠型)
7位:ISFP(冒険家型)
8位:INTP(論理学者型)
9位:ESTP(起業家型)
10位:ESFP(エンターテイナー型)
11位:ENFP(運動家型)
12位:ENTP(討論者型)
13位:ESTJ(幹部型)
14位:ESFJ(領事官型)
15位:ENTJ(指揮官型)
16位:INFJ(提唱者型)
ESTPとENTPは16パーソナリティ中12位で、普通の相性と言えます。
全体的な相性
ESTPとENTPの相性は、「刺激的だが方向性が定まりにくい関係」です。ESTPは現実重視で、今この瞬間に何ができるかを基準に行動します。一方ENTPは、可能性やアイデアを広げることに価値を置き、未来志向で思考を巡らせます。どちらも行動的ですが、ESTPは実践派、ENTPは発想派という違いがあります。
そのため、一緒にいると会話や体験は盛り上がりやすく、退屈しにくい関係になります。しかし、計画性や継続力には弱く、話が広がるだけで実行に移らない、もしくは途中で方向性が変わることも少なくありません。ESTPはENTPを「話が多くて地に足がついていない」と感じやすく、ENTPはESTPを「視野が狭く、発想に乏しい」と感じることがあります。
価値観の共有や長期的な安定を求めるとズレが目立ちますが、短期的な協力や刺激を楽しむ関係であれば、比較的うまく付き合える相性です。
相性が良い理由
- どちらも外向的で行動力があり盛り上がりやすい
- 新しい体験や刺激を共有しやすい
- 束縛を嫌い、自由な関係を好む
相性が悪い理由
- 現実重視と可能性重視で判断基準が違う
- 計画性や継続力が不足しやすい
- 主導権や方向性が定まりにくい
一言アドバイス
安定を求めすぎず、「刺激を楽しむ関係」と割り切ると付き合いやすくなります。
ESTPの特徴
ESTPは「起業家型」と呼ばれ、行動力と現実対応力に優れたタイプです。状況判断が早く、その場で最適だと思う行動を即座に選べるため、現場やトラブル対応で力を発揮します。人との距離を縮めるのも得意で、周囲を巻き込みながら物事を進める傾向があります。一方で、長期的な計画や細かい管理は苦手で、勢い任せに見られることもあります。
長所
- 決断が早く行動力が高い
- 現実的で臨機応変に対応できる
- 社交的で場を盛り上げる力がある
短所
- 衝動的で先を考えず動きやすい
- 継続力や計画性に欠けやすい
- 束縛や細かい指示を嫌う
ENTPの特徴
ENTPは「討論者型」と呼ばれ、発想力と柔軟な思考を強みとするタイプです。新しいアイデアを生み出すことや、議論を通じて可能性を広げることを好み、知的刺激を求めます。変化を恐れず、固定概念に縛られない自由な発想が魅力ですが、興味が移りやすく、実行や継続が後回しになりがちです。
長所
- 発想力が豊かで柔軟
- 会話力が高く議論を楽しめる
- 変化に強く挑戦意欲がある
短所
- 一つのことを続けるのが苦手
- 現実的な詰めや管理が弱い
- 思考が先行し行動が遅れることがある
ESTPとENTPの恋愛の相性
ESTPとENTPの恋愛は、刺激が多く楽しい反面、安定しにくい相性です。どちらも外向的で好奇心が強く、会話やデートは盛り上がりやすいでしょう。ESTPは体験や行動を通じて愛情を深めたいタイプで、ENTPは会話やアイデアの共有を重視します。この違いにより、関係初期は非常に相性が良く感じやすい一方、価値観のすり合わせが不十分だと関係が浅くなりがちです。
ESTPはENTPを「考えすぎて行動が遅い」と感じやすく、ENTPはESTPを「深く考えずに決めてしまう」と感じることがあります。どちらも自由を好むため束縛は少ないですが、その分、将来の話や安定した関係づくりが後回しになりやすい点が課題です。
ESTP男性とENTP女性の場合
ESTP男性の行動力とENTP女性の発想力が合わさり、刺激的な恋愛になりやすい組み合わせです。ENTP女性は会話を楽しみ、ESTP男性は体験を提供します。ただし、関係を深める話題を避け続けると、関係が表面的なまま終わる可能性があります。
ESTP女性とENTP男性の場合
ENTP男性が話題やアイデアを広げ、ESTP女性が行動に移す形になりやすいでしょう。テンポは良いものの、どちらも主導権を明確にしないため、関係の方向性が定まらないことがあります。
うまくいくコツ
- 楽しさだけでなく、将来の話も意識的にする
- 行動と会話のバランスを取る
- 自由を尊重しつつ責任感を持つ
ESTPとENTPの結婚の相性
ESTPとENTPの結婚は、自由度が高く刺激的である一方、安定性をどう確保するかが大きな課題になる相性です。ESTPは現実的で「今どう動くか」を重視し、ENTPは将来の可能性や選択肢を広げながら柔軟に考えます。価値観は似ている部分もありますが、どちらも細かな生活管理や継続的なルーティンを苦手とするため、結婚生活では役割の曖昧さが問題になりやすいでしょう。
話し合い自体は活発に行えますが、結論を先延ばしにしやすく、「決めないまま進む」状態が続くと不安定になります。特に家計管理や将来設計の部分で、現実的な詰めが不足すると不満が蓄積しやすくなります。一方で、互いに干渉しすぎず、自由を尊重できる点は結婚生活において大きな強みです。
ESTP男性とENTP女性の場合
行動力のあるESTP男性と、発想力豊かなENTP女性は、柔軟で楽しい家庭を築きやすい組み合わせです。ただし、生活の細部を誰が管理するかを決めておかないと、責任が曖昧になりがちです。
ESTP女性とENTP男性の場合
ENTP男性がアイデアや方針を出し、ESTP女性が実行に移す形になりやすいでしょう。計画倒れを防ぐためには、実行期限を決めることが重要です。
うまくいくコツ
- 家庭内の役割分担を明確にする
- 楽しさと現実管理の両立を意識する
- 決断を先延ばしにしない
ESTPとENTPの仕事の相性
ESTPとENTPの仕事の相性は、発想力と行動力が噛み合えば成果を出しやすい一方、方向性が定まらないと混乱しやすい関係です。ENTPは新しいアイデアや可能性を次々と提示し、議論を通じて企画を広げるのが得意です。一方ESTPは、現場感覚に優れ、実行段階でスピード感を持って動ける実践派です。本来は、ENTPが企画・発想、ESTPが実行・調整を担うことで強いコンビになります。
しかし、どちらも細かい管理や継続的な運用を苦手とするため、計画が途中で変わったり、詰めが甘くなったりしやすい点が課題です。ENTPは話が広がりすぎ、ESTPは先に動いてしまい、認識のズレが生じることもあります。目標・期限・判断基準を明確にしないと、空回りしやすい関係です。
一言アドバイス
役割と期限を明確にし、発想と実行の境界線を決めましょう。
ESTPとENTPの友達の相性
友達としてのESTPとENTPは、非常に刺激的で楽しい関係になりやすい相性です。どちらも外向的で好奇心が強く、新しい体験や話題に事欠きません。会話はテンポよく盛り上がり、ノリや勢いで行動することも多いため、一緒にいると退屈しにくいでしょう。
一方で、深い信頼関係や継続的な付き合いを築くのはやや苦手です。どちらも気分や興味の移り変わりが早く、連絡頻度や距離感が安定しにくい傾向があります。約束が曖昧になったり、話だけで終わったりすることも多いため、期待値を上げすぎると不満につながります。
一言アドバイス
気軽に楽しむ友達関係として、期待しすぎないことが長続きのコツです。
ESTPとENTPの親子の相性
ESTPとENTPの親子関係は、自由度が高く、個性を伸ばしやすい一方で、生活面のルールが崩れやすい相性です。
ESTP親×ENTP子の場合、ESTP親は体験重視で育て、ENTP子は発想力を存分に発揮します。ただし、ENTP子は考えが拡散しやすいため、最低限の枠組みを用意しないと集中力を欠きやすくなります。
ENTP親×ESTP子の場合、ENTP親は考え方や選択肢を広く示しますが、ESTP子は説明より行動を求めます。話が多すぎると、ESTP子は退屈や反発を感じやすくなります。
一言アドバイス
自由を尊重しつつ、生活の基本ルールだけは明確にしましょう。
ESTPとENTPのきょうだいの相性
ESTPとENTPがきょうだいの場合、賑やかでエネルギッシュな関係になりやすい一方、落ち着きに欠けやすい相性です。ENTPはアイデアや話題を次々と出し、ESTPはそれを実行に移す役割になりやすく、幼少期は一緒に騒いで周囲を振り回すことも多いでしょう。
成長すると、ENTPは言葉や理屈で主張し、ESTPは行動で示すため、意見の伝え方にズレが生まれやすくなります。どちらも主張は強いものの、根に持つタイプではないため、衝突しても長引きにくいのが特徴です。
一言アドバイス
口論よりも役割分担を意識し、得意分野を尊重しましょう。
ESTPとENTPのA(自己主張型)とT(慎重型)の相性
A(自己主張型)は自信が強く、決断が早い傾向があります。多少の衝突を気にせず前に進めるため、行動量が増えやすいのが特徴です。一方T(慎重型)は周囲の反応や失敗の可能性を考慮し、慎重に判断します。ESTPとENTPはいずれも外向的ですが、A・Tの違いによって主導権の取り方や安心感に差が生まれます。
ESTP A と ENTP A の相性
ESTP-AとENTP-Aは、どちらも自己主張が強く、テンポの速い関係になりやすい組み合わせです。ENTP-Aはアイデアや主張を次々と展開し、ESTP-Aはそれを即行動に移そうとします。そのため、勢いはありますが、方向性が定まらず衝突も起こりやすくなります。互いに引くことが少ないため、主導権争いになりやすい点が課題です。
一言アドバイス
決断前に一度立ち止まり、方向性を言語化しましょう。
ESTP T と ENTP T の相性
ESTP-TとENTP-Tは、比較的穏やかで衝突の少ない関係になりやすい組み合わせです。ENTP-Tは相手の反応を見ながら意見を調整し、ESTP-Tも慎重に行動します。ただし、どちらも遠慮しやすく、本音を言わないまま関係が曖昧になることがあります。決断力不足が停滞を招きやすい点には注意が必要です。
一言アドバイス
迷いは共有し、小さな決断から積み重ねましょう。
ESTP A と ENTP T の相性
ESTP-Aが主導し、ENTP-Tがサポートに回りやすい組み合わせです。ENTP-TはESTP-Aの行動力に安心感を覚えますが、ペースが速すぎると置いていかれた感覚を持ちやすくなります。ENTP-Tが無理に合わせ続けると、後から不満が表面化することがあります。
一言アドバイス
ESTP-Aは決断理由を共有し、ENTP-Tの意見を確認しましょう。
ESTP T と ENTP A の相性
ENTP-Aが発想と主導を担い、ESTP-Tが実行面で支える形になりやすい組み合わせです。ENTP-Aのアイデアは魅力的ですが、話が広がりすぎるとESTP-Tは不安を感じやすくなります。現実的な着地点を用意できるかが安定の鍵です。
一言アドバイス
ENTP-Aは結論を意識し、ESTP-Tは実行可能性を率直に伝えましょう。
くある質問
Q:ESTPとENTPはなぜ相性が「普通」なのですか?
ESTPとENTPはどちらも外向的で刺激を求めるため、一緒にいると楽しく盛り上がりやすい関係です。一方で、ESTPは現実的な行動を重視し、ENTPは可能性やアイデアを重視するため、判断基準が異なります。価値観が大きく対立するわけではありませんが、方向性が定まりにくく安定しづらいことから、「普通」の相性と評価されています。
Q:恋愛では長続きしにくいですか?
盛り上がりやすい反面、安定しにくい傾向があります。楽しさや刺激を優先するあまり、将来の話や責任の共有が後回しになりがちです。関係を長続きさせるには、意識的に将来や役割について話し合うことが必要です。
Q:仕事ではうまく協力できますか?
発想と行動が噛み合えば、高い成果を出せます。ENTPが企画やアイデア出し、ESTPが実行や現場対応を担う形が理想です。ただし、管理や継続が弱いため、期限や役割を明確にしないと空回りしやすくなります。
Q:家族やきょうだい関係ではどうですか?
自由で明るい関係になりやすい反面、生活面がルーズになりやすい傾向があります。干渉しすぎず、最低限のルールを共有することで、ストレスの少ない関係を保ちやすくなります。
まとめ
ESTPとENTPは、どちらも外向的で好奇心が強く、刺激を求める点では共通しています。そのため、一緒にいると会話や行動が盛り上がりやすく、楽しい関係を築きやすい組み合わせです。一方で、ESTPは現実重視の行動派、ENTPは可能性重視の発想派という違いがあり、方向性や安定性の面ではズレが生じやすくなります。
相性ランキングでは12位とされ、「普通の相性」に分類される理由は、この噛み合う部分と噛み合わない部分がはっきりしている点にあります。恋愛や結婚では楽しさが先行しやすく、仕事や家族関係では役割やルールを決めないと混乱しがちです。
ESTPとENTPの関係をうまく続けるためには、自由さを尊重しつつ、最低限の方向性や責任を共有することが重要です。刺激だけに頼らず、現実的な着地点を意識することで、より安定した関係を築けるでしょう。




