入学祝いの相場は〇〇円!甥姪・孫・友人別に最適な金額を紹介

入学祝い

入学祝いは、子どもが新たな学びの場へ進むことを祝う大切な贈り物です。親戚や親しい関係の子どもに対して、成長を祝福し、これからの学校生活を応援する気持ちを込めて贈ります。

しかし、「入学祝いの相場はいくらくらい?」や「誰に渡すべき?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。適切な金額を知らないと、多すぎたり少なすぎたりして、相手に気を使わせてしまうこともあります。

この記事では、入学祝いの相場や渡す範囲、マナーなどについて詳しく解説します。失礼のない贈り方を学び、気持ちよくお祝いしましょう。

入学祝いを渡す範囲

入学

入学祝いを贈る際に「どこまでの関係性の人に渡せばいいのか?」と悩むことがあります。一般的には、家族や親しい親戚に贈ることが多いですが、知人や友人の子どもにも贈るケースがあります。ここでは、入学祝いを渡す範囲について詳しく解説します。

一般的には「甥・姪」までが対象

入学祝いは、主に親しい関係にある子どもに贈るものとされています。一般的に、以下のような関係の子どもに渡すことが多いです。

入学祝いを贈るのが一般的な範囲

  • 自分の子ども(親から子へ)
  • 孫(祖父母から孫へ)
  • 甥・姪(伯父・伯母、叔父・叔母から)

この範囲までは、多くの家庭で「入学祝いを贈るのが当たり前」と考えられています。特に祖父母から孫への入学祝いは、比較的高額になることが多いです。

友人や知人の子どもにも贈るべき?

友人や知人の子どもに入学祝いを贈るかどうかは、関係性によります。

入学祝いを贈ることがあるケース

  • 親しい友人・知人の子ども
  • 職場の同僚や上司の子ども(特別な関係の場合)
  • ご近所付き合いが深い場合

ただし、友人や知人の子どもに入学祝いを贈る場合は、現金ではなく図書カードや文房具セットなど、気軽に受け取れるプレゼントを選ぶのが一般的です。現金を贈ると相手に気を使わせてしまう可能性があるため、注意が必要です。

小学校入学から大学入学まで贈るのが一般的

入学祝いを贈るタイミングは、「人生の節目となる入学のとき」が基本です。以下のタイミングで贈ることが一般的とされています。

学校の種類入学祝いを贈るか?
幼稚園・保育園必須ではないが、贈る人もいる
小学校多くの家庭で贈る
中学校小学校と同じく一般的
高校渡す人が多いが、家庭による
大学・専門学校進学を祝うために贈る人が多い

特に、小学校・中学校・高校・大学の入学時には、ほとんどの家庭でお祝いを贈る習慣があります。一方で、幼稚園・保育園の入園祝いは必須ではなく、特に近しい間柄でない限りは渡さないことも多いです。

入学祝いの相場(学年別・関係性別)

お祝い金

入学祝いの金額は、子どもの学年贈る人との関係によって変わります。高額すぎると相手に気を使わせてしまう一方、少なすぎると気持ちが伝わりにくくなるため、適切な相場を知っておくことが大切です。ここでは、学年別・関係性別に入学祝いの相場を詳しく解説します。


学年別の入学祝いの相場

学年相場(一般的な金額)
幼稚園・保育園3,000円〜5,000円
小学校5,000円〜10,000円
中学校5,000円〜10,000円
高校10,000円〜30,000円
大学・専門学校10,000円〜50,000円

① 幼稚園・保育園の入園祝い(3,000円〜5,000円)
必須ではありませんが、祖父母や親しい親戚が贈ることがあります。金額は少なめで、現金ではなく図書カードや文房具などのプレゼントを贈るケースも多いです。

② 小学校の入学祝い(5,000円〜10,000円)
小学校の入学は、成長の大きな節目です。多くの家庭で入学祝いを贈る習慣があり、5,000円〜10,000円が相場とされています。祖父母からはランドセルや学習机などの大きなプレゼントを贈ることもあります。

③ 中学校の入学祝い(5,000円〜10,000円)
小学校と同じくらいの金額が目安です。中学入学は義務教育の延長なので、派手なお祝いをしない家庭もありますが、制服代や通学用品の購入をサポートする意味で入学祝いを贈る人もいます。

④ 高校の入学祝い(10,000円〜30,000円)
高校入学は、進学や将来の準備の第一歩として重視されるため、入学祝いの金額も少し上がる傾向があります。特に祖父母から孫に贈る場合は、20,000円〜30,000円になることもあります。

⑤ 大学・専門学校の入学祝い(10,000円〜50,000円)
大学進学は大きな節目であり、親戚や祖父母からの入学祝いが高額になることが多いです。特に、仕送りが難しい家庭では、50,000円ほどのお祝いを渡すこともあります。友人や知人の子どもには、10,000円程度の図書カードやギフト券を贈ることが一般的です。


関係性別の入学祝いの相場

入学祝いの金額は、贈る相手との関係性によっても変わります。

関係性相場(一般的な金額)
10,000円〜50,000円
甥・姪5,000円〜10,000円
友人・知人の子ども3,000円〜5,000円

① 孫への入学祝い(10,000円〜50,000円)
祖父母から孫への入学祝いは、最も高額になることが多いです。特に大学入学時にはまとまったお金を贈る家庭もあります。ランドセルやパソコンなど、高価なプレゼントを贈るケースもあります。

② 甥・姪への入学祝い(5,000円〜10,000円)
兄弟姉妹の子どもには、5,000円〜10,000円程度が一般的です。小学校〜高校まではこの範囲で、大学進学時には少し高め(10,000円〜30,000円)になることもあります。

③ 友人・知人の子どもへの入学祝い(3,000円〜5,000円)
親しい友人や知人の子どもにお祝いを贈る場合は、現金ではなく図書カードや文房具セットなどのプレゼントが適しています。金額は3,000円〜5,000円程度が目安です。

入学祝いを渡すタイミング

桜と校舎

入学祝いは「いつ渡せばいいの?」と迷うことがあります。早すぎても遅すぎても相手に気を使わせてしまうため、適切なタイミングで贈ることが大切です。ここでは、入学祝いを渡す時期の目安や、遅れてしまった場合の対処法について解説します。


入学祝いを渡すベストなタイミング

一般的に、入学祝いは3月中旬〜4月上旬に渡すのがベストです。

入学祝いを渡す理想的な時期

  • 3月中旬〜4月上旬(入学式の2週間前〜当日くらい)
  • 入学準備に使えるように、できるだけ早めに贈るのがベスト

なぜこの時期が良いのか?

  • 入学準備のために必要なものを買う資金として使える
  • 入学式前後は忙しくなるため、早めに渡すと相手に喜ばれる
  • 遅くなると「今さら?」と思われる可能性がある

具体的な渡し方の例

  • 祖父母や親戚の場合:直接会って手渡しするのが理想的
  • 遠方に住んでいる場合:現金書留で郵送する

遅くなった場合の対処法

もし4月を過ぎてしまった場合でも、なるべく早く贈ることが大切です。

遅れた場合の対応策

  • 4月下旬〜5月上旬までなら、普通に渡してOK
  • 5月中旬以降なら、「遅れてごめんね」と一言添えて渡す
  • 夏休み以降になった場合は、誕生日やお小遣いとして渡す方が自然

入学から数ヶ月経つと、入学祝いを受け取るタイミングとしては不自然になってしまいます。その場合は、「遅くなったけど、頑張ってね」と応援の気持ちを伝えるようにしましょう。


渡すときの注意点

入学祝いを渡す際には、以下の点に注意しましょう。

相手の都合を考える

  • 入学直前は忙しいことが多いので、余裕をもって渡す
  • 直接渡す場合は、食事会などを兼ねると自然な流れで渡せる

現金の場合は「のし袋」に入れる

  • 直接お金を渡すのはNG!必ず**のし袋(祝儀袋)**に入れる
  • 表書きには「御入学御祝」と書くのが一般的

郵送する場合は「現金書留」を使う

  • 普通の封筒ではなく、郵便局の「現金書留用封筒」を利用する
  • 一緒に「お祝いのメッセージ」を添えると、より丁寧な印象に

入学祝いを渡すマナーと注意点

入学祝い

入学祝いを贈る際には、適切なマナーを守ることが大切です。間違った方法で渡してしまうと、相手に失礼にあたる可能性もあります。ここでは、のし袋の選び方や書き方、渡し方、お礼の仕方について詳しく解説します。


のし袋の選び方と書き方

入学祝いを現金で渡す場合、**のし袋(祝儀袋)**を使用するのがマナーです。直接現金を渡すのは失礼にあたるため、必ずのし袋を準備しましょう。

のし袋の選び方

  • 金額が5,000円以下の場合:シンプルな紅白の蝶結びののし袋
  • 金額が10,000円以上の場合:水引が印刷ではなく、立体的に結ばれているのし袋

🎀 「蝶結び」の水引を選ぶ理由
入学祝いでは「蝶結び」の水引を選びます。これは、ほどいて何度でも結び直せることから「何度あっても嬉しいお祝い」にふさわしいとされているためです。

🚫 「結び切り」の水引はNG
結び切りの水引は、結婚祝いなど「一度きりであってほしいこと」に使われるため、入学祝いには適しません。

のし袋の書き方

記入部分書き方
表書き(上段)「御入学御祝」または「祝御入学」
差出人(下段)自分の名前(姓またはフルネーム)

祖父母が贈る場合:「おじいちゃん・おばあちゃんより」と書くこともあります。


入学祝いの渡し方

直接手渡しが基本
入学祝いはできるだけ直接手渡しするのがマナーです。親戚の集まりや食事会などの機会に渡すと自然な流れになります。

遠方の場合は「現金書留」で郵送
直接会えない場合は、郵送でも問題ありません。ただし、**普通の封筒ではなく「現金書留用封筒」**を使いましょう。

📌 現金書留で送る際のポイント

  • のし袋に入れた上で現金書留封筒に入れる
  • 「お祝いのメッセージカード」を添えると気持ちが伝わる
  • 送るタイミングは3月中旬〜4月上旬がベスト

📄 メッセージの例

〇〇ちゃん(くん)へ
ご入学おめでとうございます!
これからの学校生活が楽しく、素晴らしいものになりますように。
たくさんのことを学んで、元気に頑張ってくださいね!
〇〇(贈り主の名前)より


入学祝いをもらったときのお礼の仕方

入学祝いを受け取った側も、しっかりとお礼をすることがマナーです。特に、子ども本人が感謝の気持ちを伝えることが大切です。

お礼の仕方(基本ルール)

  • 直接会った場合:その場で「ありがとうございます」とお礼を言う
  • 郵送で受け取った場合電話やお礼状を送る
  • 高額なお祝いをもらった場合:後日、内祝い(お返し)を送る

📞 電話でお礼をする場合(親子で電話するのがベスト)

  1. まずは親が電話をかけ、「お祝いをありがとうございます」と伝える
  2. 子ども本人にも電話を代わって「ありがとう」と伝えてもらう

📩 お礼状の例(ハガキや手紙で送る場合)

拝啓
〇〇様
先日は素敵な入学祝いをいただき、ありがとうございました。
〇〇(子どもの名前)は、新しい学校生活を楽しみにしています。
大切に使わせていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
〇〇(親の名前)

🎁 高額なお祝いをもらった場合は「内祝い」を
一般的に、入学祝いに対する「内祝い(お返し)」は不要とされていますが、1万円以上の高額な入学祝いをもらった場合は、内祝いを贈るのが丁寧な対応です。

内祝いの相場

  • もらった金額の 1/3〜半額程度
  • お菓子、カタログギフト、タオルセットなどが人気

入学祝いの代わりにプレゼントを贈ってもOK?

プレゼント

入学祝いは現金を贈るのが一般的ですが、「お金だと味気ない」「何か形に残るものを贈りたい」と考える人も多いでしょう。特に、友人・知人の子どもや、小さな子どもにはプレゼントの方が喜ばれることもあります。ここでは、入学祝いの代わりにプレゼントを贈る場合のポイントや、年齢別のおすすめギフトを紹介します。


入学祝いとしてプレゼントを贈るのはアリ?

プレゼントの方が適している場合

  • 幼稚園・小学校低学年の子どもで、現金より物の方が喜ばれる場合
  • 友人や知人の子どもに贈る場合(現金だと負担に感じる可能性がある)
  • すでに両親や祖父母から十分な入学祝いをもらっている場合
  • 甥・姪など親しい間柄でも、実用的なものを贈りたい場合

プレゼントを避けた方がよい場合

  • 高校・大学の入学祝い(金銭的な負担が大きいため、現金の方が助かることが多い)
  • 相手の好みが分からない場合(せっかくのプレゼントが不要なものになってしまう可能性がある)

📌 プレゼント選びのポイント

  • 入学後に役立つものを選ぶ(学用品や実用品がベスト)
  • 名入れや特別感のあるものにすると喜ばれる
  • 高額すぎるものは避ける(親に負担を感じさせないようにする)

年齢別・入学祝いにおすすめのプレゼント

🎁 幼稚園・保育園の入園祝い(3,000円〜5,000円)

  • お絵かきセット(クレヨン・色鉛筆・スケッチブック)
  • 名前入りのタオルやハンカチ
  • キャラクターもののリュックサック
  • 絵本や知育玩具(長く使えるものがおすすめ)

🎁 小学校の入学祝い(5,000円〜10,000円)

  • 名入れ鉛筆・文房具セット(特に実用的で喜ばれる)
  • 学習机用のライトやチェア(自宅学習のサポートに)
  • 腕時計(シンプルなデザインのもの)
  • 図書カードや文具券(自由に使えるので便利)

🎁 中学校の入学祝い(5,000円〜10,000円)

  • 電子辞書(英語の学習に役立つ)
  • 通学用のリュックやバッグ(部活動に役立つものが◎)
  • 文房具のセット(シャーペン・ペンケース・ノートなど)
  • スタイリッシュな腕時計(中学生向けのデザインのもの)

🎁 高校の入学祝い(10,000円〜30,000円)

  • ワイヤレスイヤホン(通学時に便利)
  • スマートウォッチ(健康管理にも役立つ)
  • リュックや通学バッグ(耐久性のあるものがベスト)
  • ギフトカード(Apple、Amazonなど好きなものを選べる)

🎁 大学・専門学校の入学祝い(10,000円〜50,000円)

  • ノートパソコン・タブレット(大学生活に必須)
  • モバイルバッテリーやUSBメモリ(デジタル機器と一緒に使える)
  • ギフトカード(自由に使えるので人気)
  • 電子マネー(楽天Edy、iTunesカードなど)

プレゼントを贈る際の注意点

子ども本人だけでなく、親の意向も考慮する
→ 例えば「ゲーム機」を贈りたい場合、親が許可しているか確認するとよい。

高額すぎるものは避ける
→ 高級ブランドの文具や電子機器は、かえって相手に気を使わせる可能性がある。

のしをつける場合は「蝶結び」の水引を使う
→ 現金と同様に、「御入学御祝」と表書きをすると丁寧な印象になる。

入学祝いの金額を決める際のポイント

お祝い

入学祝いの相場は学年や関係性によって異なりますが、実際に金額を決める際にはいくつかのポイントを考慮することが大切です。無理のない範囲で、相手に喜ばれる金額を設定しましょう。


地域差や家庭環境の影響

地域による違い
入学祝いの金額は、地域によって差があります。

地域入学祝いの傾向
都市部相場よりやや高めの傾向(物価が高いため)
地方相場通りか、少し低めになることも
親族が近所に住んでいるお祝いのやり取りが多いため、負担にならない金額が選ばれる
親族が遠方に住んでいるまとまった金額を贈るケースが多い

例えば、東京や大阪などの都市部では、物価が高いこともあり、入学祝いの金額も相場より高めになることがあります。一方、地方では相場通り、または少し低めの金額になることもあります。

家庭環境による違い

  • 兄弟姉妹が多い家庭 → お祝いの機会が増えるため、1人あたりの金額は少し控えめにすることが多い。
  • 親族間で金額の取り決めがある家庭 → 家族間で「お祝いは○○円にする」と決めている場合もある。

事前に親族内で金額の目安を相談しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。


無理のない範囲で贈ることの大切さ

入学祝いは、あくまでお祝いの気持ちを伝えるものです。

📌 無理のない金額を決めるコツ

  • 自分の生活に負担がかからない範囲で設定する
  • 他の親族と金額のバランスをとる(特に兄弟姉妹間で金額差がありすぎると気を使わせてしまう)
  • 「気持ち」が大切なので、少額でも問題なし!

🎀 金額を抑える方法

  • 現金の代わりにプレゼントを贈る(図書カードや文房具セットなど)
  • 親しい親族の場合は、複数人でまとめてお祝いをする(例えば、兄弟姉妹でお金を出し合い、1つのプレゼントを贈る)

入学祝いをもらう側の負担も考慮する

高額すぎる入学祝いは相手に気を使わせることも
入学祝いをもらう側の家庭によっては、「お返し(内祝い)をどうすればいいのか」と悩ませてしまうことがあります。

📌 金額が高額になる場合の対処法

  • 「お返しはいらない」と一言伝える(「気持ちだから、何も考えなくていいよ」と伝えると相手が安心する)
  • お金ではなくプレゼントにする(高額になりすぎないギフトの方が、相手が気を使わなくて済む)
  • 家族間で「お祝いのやりとりをしない」ルールを作る(「入学祝いはなしにしよう」と話し合う家庭もある)

特に、親しい親族間では、「お祝いのやりとりを続けるかどうか」を事前に決めておくと、お互いに気を使わずに済みます。

まとめ

教室の机

入学祝いは、子どもの新たな門出を祝う大切な贈り物です。一般的に甥・姪までの親族に贈ることが多く、金額は学年や関係性によって異なります。相場は小学校で5,000円〜10,000円、中学校・高校で10,000円〜30,000円、大学では最大50,000円程度が目安です。

渡すタイミングは3月中旬〜4月上旬がベストで、のし袋を使用するのがマナーです。現金の代わりにプレゼントを贈るのも良い選択肢で、学用品やギフトカードが人気です。

また、高額すぎると相手に気を使わせてしまうため、無理のない範囲で贈ることが大切です。相手の負担も考慮し、心のこもったお祝いを贈ることで、より喜ばれる入学祝いになります。