期日とは?いつまで?当日を含む?意味や使い方

日常生活やビジネスの場面でよく目にする「期日」という言葉。しかし、「いつまでのこと?」「当日を含むの?」「期限と何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
契約書、申請書類、学校の課題提出、商品の返品受付など、さまざまな場面で「期日」が使われますが、正確な意味を知らずに使ってしまうと、誤解を招いたりトラブルの原因になることもあります。
本記事では、「期日」の正確な意味、類語や英語表現との違い、実際にどのような場面でどう使うべきか、具体例を交えながら詳しく解説していきます。また、「期限」「期間」との違いについても分かりやすくまとめました。
「期日」という言葉に不安を感じたことがある方や、正しく使いこなしたいと考えている方にとって、この記事がその助けとなることでしょう。
「期日」の意味

「期日(きじつ)」とは、ある物事を実行することが予定・指定されている日付のことを指します。たとえば、書類の提出や料金の支払いなど、何かの行動を完了させるための「決められた日」です。
辞書的定義
『広辞苑』では、期日は以下のように定義されています。
「ある物事を行うと定めた日。約束の日。」
つまり、行為や義務が生じる「締切日」や「予定日」に相当します。
「期日」は当日を含む?
よくある疑問の一つが、「期日までに提出」と言われた場合、その当日を含むのかどうかです。一般的には以下のように解釈されます。
- 「期日までに」 … 期日当日を含む
つまり、「〇月〇日が期日」と言われた場合、その日中に提出すれば問題ありません。ただし、企業や機関によって運用が異なる場合もあるため、不安な場合は事前に確認することをおすすめします。
法律・契約における「期日」
法律文書や契約書では、より厳密な意味で「期日」が使われます。たとえば「支払期日」は、指定された日までに相手へ支払いを完了させる義務を指し、これを過ぎると法的な責任が発生する場合もあります。
「期日」の言い換え(類語)
「期日」はさまざまな文脈で使われるため、場面に応じて言い換えが可能です。ここでは、「期日」の代表的な類語と、それぞれのニュアンスの違いについて解説します。
類語 | 意味・使われ方 | ニュアンスの違い |
---|---|---|
締切日 | 提出や申込を完了させるべき最終日 | 一般的には「守らなければならない」印象が強い |
納期 | 商品や成果物を納入するべき期日 | 主にビジネス・取引の現場で使用される |
支払期日 | 代金などを支払うべき期日 | 金融・法律文書でよく使われ、遅れると延滞扱いになる可能性あり |
提出期限 | 課題や申請書類などを提出する最終期限 | 学校・業務の現場で使用されることが多い |
締切 | 単に受付や募集の終了日時を指す | 「締切日」の簡略形として日常会話で使われやすい |
デッドライン | 期限の切迫感が強く、守らなければ損害や罰則のリスクがある | 主にビジネスやメディア業界で用いられる外来語 |
- フォーマルな文書では「期日」や「納期」「支払期日」などを使用
- カジュアルな表現では「締切」「締切日」が適している
- 学校では「提出期限」、契約書では「支払期日」など、状況ごとに選ぶのが望ましい
適切な言葉を選ぶことで、相手に正確かつ丁寧な印象を与えることができます。
「期日」の英語表現
「期日」は英語でも頻繁に使われる概念ですが、文脈によって使い分けが必要です。ここでは、代表的な英語表現とその使い分けについて詳しく解説します。
英語表現 | 意味 | 使用シーンの例 |
---|---|---|
Due date | 締切日、提出期限(当日を含む) | レポート、請求書、タスクの締切など |
Deadline | 絶対に守るべき期限(厳格な締切) | プロジェクト、原稿、契約の提出期限など |
Scheduled date | 予定された日付(実施日や行事の予定日) | イベント、面談、裁判の期日など |
Payment due date | 支払期日 | 請求書、ローン、契約書など金融関係 |
Submission deadline | 提出期限(特に提出物に対して厳格な印象) | 学校、ビジネス、コンテストなど |
シーン別「期日」の例文【30選】

「期日」という言葉は場面ごとに微妙に使い方が異なります。ここでは、ビジネス、学校、行政、法律、日常生活の5つのカテゴリに分けて、実際に使える例文をそれぞれ紹介します。
ビジネスシーン
- 支払期日は〇月〇日となっております。ご確認ください。
- ご注文商品の納品期日は来週火曜日となります。
- 期日までに契約書にご署名・ご返送ください。
- タスクの期日は今週金曜日までに設定しています。
- 期日厳守でのご提出をお願い申し上げます。
- 請求書の支払期日を過ぎております。至急ご対応願います。
学校・教育のシーン
- レポートの提出期日は5月15日(金)17時です。
- 課題の提出は期日を1日でも過ぎると受理できません。
- 入学願書の提出期日は今月末です。
- 学費の納入期日は案内書に記載されています。
- 奨学金申請は期日までに完了してください。
- 期日以降の再提出は原則不可となります。
行政・公共手続きのシーン
- 確定申告の提出期日は毎年3月15日です。
- 保育園の入園申し込み期日は来月初旬です。
- 補助金の申請書類は期日までに必着とします。
- 住民票の写しは、申請期日を守って提出してください。
- 各種手続きには期日が設定されておりますのでご注意ください。
- 期日を過ぎた場合は受付ができません。
法律・裁判のシーン
- 裁判の期日は7月18日午前10時に決定しました。
- 支払督促に対する異議申立ての期日は〇月〇日までです。
- 訴状の提出期日が迫っています。お早めにご準備ください。
- 期日変更には正式な申請が必要です。
- 被告人の出廷期日は通知書に記載されています。
- 判決期日は来月上旬に指定される予定です。
日常生活・その他のシーン
- イベントの参加申込期日は7月10日です。
- キャンセルは期日までにご連絡をお願いします。
- 通販商品の返品期日は商品到着から7日以内です。
- プレゼントの応募期日は来週月曜日までです。
- アンケートの回答期日は本日23:59までです。
- 保険の更新期日は〇月〇日です。忘れずにお手続きください。
「期日」と「期限」の違い
「期日」と「期限」は似ているようで意味や使い方に違いがあります。正しく使い分けることで、文書や会話での誤解を防ぐことができます。
項目 | 期日 | 期限 |
---|---|---|
定義 | 特定の行為を行うことが予定・指定された日 | ある行為が可能な期間の終わり(終了日) |
表す内容 | 一つの日付(ピンポイント) | 一定の期間の終わり(期間のラスト) |
使用例 | 提出期日、納品期日、裁判期日 | 支払期限、申請期限、利用期限 |
含まれる内容 | 通常「その日までに」の意味(当日含む) | 「いつまで可能か」という猶予を示す |
- 期日:一つの具体的な「日」を指す → 何かを「実行する日」
- 期限:行動が「許される範囲の最終日」 → それを過ぎると無効になる恐れあり
どちらも「守らないと問題がある日」ですが、ニュアンスが異なります。文脈に応じて正しく使い分けましょう。
「期日」と「期限」の使い分け
【ビジネス文書】
- 「支払期日は〇月〇日です」:この日までに支払う必要がある。
- 「支払期限は〇月〇日まで」:その日までなら支払い可能(猶予的な意味合い)。
【学校関係】
- 「提出期日を守ってください」:提出日が明確に決まっている。
- 「申込期限を過ぎると受付できません」:期限は猶予期間の終了点を表す。
【法律関係】
- 「裁判期日は〇月〇日です」:実施日が一日だけ定められている。
- 「異議申立て期限は〇月〇日まで」:その日までに提出すれば有効。
「期日」と「期間」の違い
「期日」と「期間」も混同されがちな言葉ですが、それぞれ異なる意味と使い方があります。どちらもスケジュール管理に重要な概念であり、違いを理解することでより明確なコミュニケーションが可能になります。
項目 | 期日 | 期間 |
---|---|---|
定義 | 特定の行為を行うべき1つの日 | 一定の始まりと終わりのある時間の範囲 |
表す内容 | 「いつやるか」の具体的な日付 | 「いつからいつまで」の継続する時間 |
使用例 | 納品期日、提出期日、支払期日 | 募集期間、利用期間、キャンペーン期間 |
数量 | 日付が1日限定 | 日数や週・月単位で設定される |
時間感覚 | 短期・即時の印象 | 中長期的な継続を示す |
- 期日:いつやるかを明確にした「1日」の指定
- 期間:いつからいつまでかという「時間の流れ」を示す
両者を正しく使い分けることで、より正確で誤解のない表現ができます。
「期日」と「期間」の違いと使い分け
【契約・ビジネス】
- 「納品期日は〇月〇日です」:納品する日が決まっている(1日)。
- 「契約期間は2025年4月1日〜2026年3月31日です」:契約が有効な時間の幅。
【学校・イベント】
- 「課題提出期日は5月20日です」:その日までに提出が必要。
- 「応募期間は6月1日〜6月30日です」:この間ならいつでも応募可能。
【サービス・商品】
- 「返品期日は購入後7日以内です」:提出期限(最終日)がある。
- 「利用期間は7月1日〜9月30日です」:使用できる日程の範囲を示す。
よくある質問

「期日」という言葉に関して、多くの方が疑問に思うポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1. 「期日までに提出」とは、その日も含まれますか?
A. はい、通常は「期日当日を含む」ことが多いです。
たとえば、「提出期日が7月10日です」とあれば、7月10日中に提出すれば間に合うとされます。ただし、〆切時刻(例:17:00まで)などの指定がある場合は注意が必要です。
Q2. 「期日厳守」とはどんな意味ですか?
A. 指定された期日を必ず守ることを意味します。
特にビジネスや契約上では、「期日厳守」は遅延が許されない重要な約束となります。守らなければ信用を失うこともあるため、注意が必要です。
Q3. 「期日を過ぎたらどうなるの?」
A. 提出や支払いが無効になったり、遅延扱いされることがあります。
例えば、支払期日を過ぎれば延滞料金が発生したり、提出期日を過ぎた書類は受理されないこともあります。特に法律・契約関連では、期日違反が重大なトラブルを引き起こす可能性があります。
Q4. 「期日と締切の違いはありますか?」
A. 厳密には「締切」は口語的、「期日」はよりフォーマルな言い方です。
両者とも「やらなければならない日」を指しますが、文書や公式通知では「期日」がよく使われ、会話や日常表現では「締切」も一般的です。
Q5. 「期日延長」はできますか?
A. 場合によっては可能ですが、事前の申請や了承が必要です。
学校の課題やビジネスの納期などでは、事前に相談・交渉すれば期日の延長が認められるケースもあります。勝手な延長は信頼関係に影響するため注意しましょう。
まとめ
「期日」は、ある行為を実行するために定められた特定の日付を指し、ビジネスや法律、教育の場など幅広いシーンで使用されます。一方で「期限」や「期間」と混同されやすく、それぞれ異なる意味を持っています。「期日」は原則としてその当日を含み、「いつ行動すべきか」を明確に示すものです。
本記事では、「期日」の意味、英語表現、言い換え、使われる具体的なシーンや例文、また「期限」「期間」との違いについても表を用いて詳しく解説しました。言葉の正しい理解と使い分けが、信頼あるコミュニケーションに直結します。ぜひ今後の文書作成や日常のやり取りに役立ててください。