1パウンドと1ポンドは違う?【グラム・キログラム換算表】

日常生活やネットショッピング、スポーツ観戦などで、ふと目にすることがある「ポンド」という重さの単位。英語では「pound」と書かれ、日本語では「パウンド」や「ポンド」と表記されることがあります。これらの表記を見て、「パウンドとポンドは同じもの?」「1ポンドって何グラムなんだろう?」と疑問に思ったことはないでしょうか。
特にアメリカやイギリスを中心に、今でも広く使われている「ポンド(pound)」という単位は、日本ではあまり馴染みがなく、感覚的に把握しづらいのが現状です。また、料理のレシピやスポーツの体重クラス、海外通販の商品説明などでも頻繁に登場するため、正確な換算が必要になる場面も多いでしょう。
この記事では、
- 「パウンド」と「ポンド」の違い
- 「ポンド」と「グラム」の具体的な換算方法
- 実用的な換算早見表
- ポンドが使われる具体的な場面
などを、わかりやすく丁寧に解説します。
この記事を読むことで、「ポンド」という単位に対するモヤモヤがスッキリと解消され、日常や仕事の中で自信を持って活用できるようになるはずです。
目次
1パウンドと1ポンドは違う?同じ?

結論から言うと、「1パウンド」と「1ポンド」は 同じ重さ を指します。意味や数値に違いはなく、単なる表記のゆれ(表記の違い)にすぎません。
なぜ2つの表記があるの?
英語で「ポンド」は pound と書きます。これをカタカナで表記する際、日本語では「パウンド」と読む場合と「ポンド」と読む場合があります。この違いは、日本語の音写(おんしゃ:外国語をカタカナに置き換えること)のルールのあいまいさに由来します。
「パウンド」派
- 英語の発音に近い表現([paʊnd])
- 料理・製菓の分野で多く使われる(例:パウンドケーキ)
「ポンド」派
- 昔から使われている表記
- 重量・スポーツ・工業分野などで一般的(例:100ポンド、ボクシングの体重)
どちらが正しいの?
どちらも間違いではありませんが、使う場面によって適切な表記が異なることがあります。
用途 | 一般的な表記 |
---|---|
重さ・質量 | ポンド |
料理(ケーキ) | パウンド |
通貨(英国) | ポンド(£) |
例えば、「1パウンドのステーキ」と言っても間違いではありませんが、「1ポンドの肉」の方が自然な日本語として受け入れられやすいです。一方、「パウンドケーキ」は「ポンドケーキ」とはほとんど言いません。
ポイント整理
- 「パウンド」も「ポンド」も英語の pound を指す
- 数値や単位としての意味は完全に同じ
- 場面に応じて使い分けられているだけ
1ポンドは何グラム?

ポンド(pound)は、アメリカやイギリスをはじめとした一部の国々で使われている重さの単位です。日本ではあまりなじみがないため、グラム(g)に換算して理解するのが一般的です。
1ポンド = 453.592グラム
国際的に定められている換算値として、1ポンド(lb) = 453.59237グラム(g) が正確な数値です。日常生活では小数点以下を切り捨てて、
1ポンド ≒ 453.6g(四捨五入)
または約450g と簡略して使われることもあります。
- 正確な数値が必要な場面(研究、工業設計、スポーツの体重管理など)では、453.592gを使いましょう。
- ざっくり把握したいとき(買い物、料理など)は、約450gと覚えておくと便利です。
他の質量単位との比較
単位 | 重さ |
---|---|
1ポンド | 453.592g |
1キログラム | 1000g(=約2.205ポンド) |
1オンス(oz) | 約28.35g |
※「オンス」はポンドの下位単位で、1ポンド = 16オンス です。
ポンドとは

「ポンド(pound)」は、アメリカやイギリスをはじめとする一部の国々で使われている重さ(質量)の単位です。日本では「グラム」や「キログラム」が一般的ですが、英語圏では今でも日常的に「ポンド」が使用されています。
ポンドの起源
「ポンド」という単位の語源は、ラテン語の 「libra pondo(リブラ・ポンド)」 に由来します。
- 「libra」は「秤(はかり)」を意味し、
- 「pondo」は「重さ(weight)」を意味します。
この「libra」からは、現在も使われている 「lb」 という略記号が生まれました。
つまり、1lb = 1ポンド という表記が、今でも世界中で使われています。
国によって異なる単位系
世界には2つの代表的な単位系があります:
単位系 | 使用国 | 主な質量単位 |
---|---|---|
ヤード・ポンド法 | アメリカ、イギリスなど | ポンド(lb)、オンス(oz) |
メートル法 | 日本、ヨーロッパ、ほとんどの国 | グラム(g)、キログラム(kg) |
アメリカでは食品のパッケージ、体重、航空貨物など、あらゆる分野でポンドが使われています。一方、日本ではメートル法が標準なので、ポンド表記を見ると戸惑う人も少なくありません。
どうして今も使われているの?
イギリスやアメリカなどでは、長年にわたってヤード・ポンド法が定着しており、生活のさまざまな場面で使われています。また、業界ごとの標準(例:スポーツや流通)もポンド基準で設計されているため、簡単には移行できない背景があります。
ポンドグラムの変換方法

ポンド(pound, lb)をグラム(g)に換算する場面は、海外の商品を購入したり、英語圏のレシピを読んだりするときによくあります。ここでは、手計算と便利なツールの2つの方法を紹介します。
ポンドからグラムへの変換は、次の式を使います:
1ポンド = 453.592グラム
この数値を使って、次のように計算します。
例1:2ポンドは何グラム?
2 × 453.592 = 907.184(グラム)
例2:3.5ポンドは何グラム?
3.5 × 453.592 = 1,587.572(グラム)
ポイント:
小数点以下の数字が煩雑な場合、日常生活では「1ポンド ≒ 450グラム」と覚えておくと簡単です。
グラムからポンドに変換する方法
逆に、グラムをポンドに換算したい場合は、次の式を使います:
グラム ÷ 453.592 = ポンド
この数値を使って、次のように計算します。
例:1,000グラムは何ポンド?
1,000 ÷ 453.592 = 約2.2046ポンド
ポンド換算表(1ポンド~100ポンド)
以下は、1ポンド(lb)から100ポンド(lb)までを、グラム(g)およびキログラム(kg)に換算した一覧表です。
ポンド(lb) | グラム(g) | キログラム(kg) |
---|---|---|
1 lb | 453.592 g | 0.4536 kg |
2 lb | 907.184 g | 0.9072 kg |
3 lb | 1,360.776 g | 1.3608 kg |
4 lb | 1,814.368 g | 1.8144 kg |
5 lb | 2,267.960 g | 2.2680 kg |
6 lb | 2,721.552 g | 2.7216 kg |
7 lb | 3,175.144 g | 3.1751 kg |
8 lb | 3,628.736 g | 3.6287 kg |
9 lb | 4,082.328 g | 4.0823 kg |
10 lb | 4,535.920 g | 4.5359 kg |
15 lb | 6,803.880 g | 6.8039 kg |
20 lb | 9,071.840 g | 9.0718 kg |
25 lb | 11,339.800 g | 11.3398 kg |
30 lb | 13,607.760 g | 13.6078 kg |
35 lb | 15,875.720 g | 15.8757 kg |
40 lb | 18,143.680 g | 18.1437 kg |
45 lb | 20,411.640 g | 20.4116 kg |
50 lb | 22,679.600 g | 22.6796 kg |
55 lb | 24,947.560 g | 24.9476 kg |
60 lb | 27,215.520 g | 27.2155 kg |
65 lb | 29,483.480 g | 29.4835 kg |
70 lb | 31,751.440 g | 31.7514 kg |
75 lb | 34,019.400 g | 34.0194 kg |
80 lb | 36,287.360 g | 36.2874 kg |
85 lb | 38,555.320 g | 38.5553 kg |
90 lb | 40,823.280 g | 40.8233 kg |
95 lb | 43,091.240 g | 43.0912 kg |
100 lb | 45,359.200 g | 45.3592 kg |
※換算基準:1ポンド(lb)=453.592グラム(g)=0.453592キログラム(kg)
小数第5位で四捨五入してキログラムを表記しています。
1ポンドは何グラム?
1ポンド(lb)= 453.592グラム(g)
(換算式:1 lb × 453.592 = g)
キログラムでは?
1ポンド = 約0.454キログラム(kg)
10ポンドは何グラム?
10ポンド(lb)= 4,535.92グラム(g)
(換算式:10 × 453.592 = 4,535.92 g)
キログラムでは?
10ポンド = 約4.536キログラム(kg)
100ポンドは何グラム?
100ポンド(lb)= 45,359.2グラム(g)
(換算式:100 × 453.592 = 45,359.2 g)
キログラムでは?
100ポンド = 約45.36キログラム(kg)
1000ポンドは何グラム?
1000ポンド(lb)= 453,592グラム(g)
(換算式:1000 × 453.592 = 453,592 g)
キログラムでは?
1000ポンド = 約453.6キログラム(kg)
10000ポンドは何グラム?
10000ポンド(lb)= 4,535,920グラム(g)
(換算式:10000 × 453.592 = 4,535,920 g)
キログラムでは?
10000ポンド = 約4,535.92キログラム(kg)
= 約4.54トン(t)
ポンドが使われる場面とは?
ポンド(lb)は、日本ではあまり使われない単位ですが、アメリカやイギリスを中心にさまざまな場面で使われています。ここでは、代表的な使用シーンごとに解説し、対応するグラム・キログラムの換算早見表を添えます。
スポーツ(特に格闘技やウェイトトレーニング)

ボクシングや総合格闘技(UFC)、パワーリフティングなどでは、選手の体重やバーベルの重さをポンドで表示します。
表記 | グラム(g) | キログラム(kg) |
---|---|---|
125 lb | 56,699 g | 約56.7 kg |
145 lb | 65,770 g | 約65.8 kg |
185 lb | 83,914 g | 約83.9 kg |
225 lb | 102,063 g | 約102.1 kg |
315 lb | 142,881 g | 約142.9 kg |
※選手の階級やバーベルの重量設定によく使われる数値です。
海外通販・輸入商品

荷物の重量や商品のスペックがポンドで表示されることがあります。送料や関税にも影響するため、正確な換算が必要です。
重量(lb) | グラム(g) | キログラム(kg) |
---|---|---|
1 lb | 453.592 g | 約0.454 kg |
5 lb | 2,267.96 g | 約2.27 kg |
10 lb | 4,535.92 g | 約4.54 kg |
20 lb | 9,071.84 g | 約9.07 kg |
50 lb | 22,679.6 g | 約22.68 kg |
例:プロテイン、トレーニング用品、家電製品など
食品・農産物

スーパーの野菜、果物、肉の価格表示、レシピの材料表記などにポンドが使われます。
食材重量(lb) | グラム(g) | キログラム(kg) |
---|---|---|
1 lb | 453.592 g | 約0.454 kg |
2 lb | 907.184 g | 約0.91 kg |
3 lb | 1,360.776 g | 約1.36 kg |
5 lb | 2,267.96 g | 約2.27 kg |
例:「5ポンド入りの米」や「2ポンドのチキン」など
よくある質問

ポンドに関する疑問を、よくある質問形式でまとめました。初めて触れる方にもわかりやすくお答えします。
Q1. 「lb」ってどう読むの?なぜ「lb」なの?
A. 「lb」は「ポンド」と読みます。これはラテン語の「libra(リブラ)」という言葉が由来で、「天秤(てんびん)」や「重さ」を意味します。
そのため、1ポンドは「1lb」と表記されます。
Q2. なぜアメリカでは今でもポンドを使うの?
A. アメリカでは長年、ヤード・ポンド法が使われてきたため、いまでも体重や商品の重さなどでポンドが主流です。国全体の表示やシステムがポンド基準でできているため、メートル法への完全移行は難しいのが現状です。
Q3. ポンドとキログラムの違いを簡単に知りたい!
A. 重さの単位が違います。日本や多くの国では「キログラム(kg)」を使いますが、アメリカやイギリスでは「ポンド(lb)」を使います。
1ポンド ≒ 0.454キログラム です。
Q4. オンス(oz)との関係は?
A. オンスは、ポンドの下の単位です。
1ポンド = 16オンス(oz)
料理やジュエリー、郵便物の重さなどでよく使われます。
Q5. 体重が150ポンドって何キロ?
A.
150ポンド × 0.453592 ≒ 68.04キログラム です。
計算が面倒なときは「150 ÷ 2.2 ≒ 68kg」と覚えるのもアリです。
まとめ
「パウンド」と「ポンド」は表記の違いこそあれ、どちらも同じ重さの単位であり、英語の "pound" を日本語にしたものです。
その 1ポンドは453.592グラム(約0.454kg) であり、計算式を使えばグラムやキログラムへの換算も簡単にできます。
また、ポンドは日本ではあまり見かけませんが、スポーツ、海外通販、レシピ、健康管理など、さまざまな分野で現在も広く使用されています。
この記事では、単位の違いや換算方法に加えて、実用的な換算早見表や場面別の使い方もご紹介しました。
これを機に、日常生活や仕事の中でポンド表記に出会っても、迷うことなく対応できるようになるはずです。
ぜひブックマークして、いつでも確認できるようにしておくと便利ですよ!