「1th, 2th, 3th」は間違い!正解は「1st, 2nd, 3rd」30thまでの一覧付き解説!

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「1th」「2th」「3th」という表記を、SNSやネットの投稿、あるいは何気なく視界に入った英文の中で見たことはありませんか?一見それらしく見えるかもしれませんが、実はこれらは英語として間違った表現です。

英語では「順番」を表すときに、序数(Ordinal Numbers)というルールに従って表記をします。たとえば「1番目」「2番目」「3番目」のような意味を表すとき、英語では「1st」「2nd」「3rd」といった特別な形を使う必要があります。

ところが、「数字 + th」という形をそのまま当てはめてしまい、「1th」「2th」「3th」と書いてしまうミスはとてもよく見られます。見た目はそれっぽく見えるものの、これは完全に誤りです。

この記事では、こういった間違いがなぜ起こるのかを明らかにしながら、以下のようなポイントをわかりやすく解説していきます。

  • 「1th, 2th, 3th」はなぜ間違いなのか?
  • 正しい表記「1st, 2nd, 3rd」の意味と読み方
  • 序数のルールと例外
  • 「1st」から「30th」までの一覧表
  • よくある間違いや使い方のポイント

英語を書くときにも、話すときにも大事な「序数」のルール。この記事を通してしっかり理解し、恥ずかしくない正しい表現を身につけましょう!

「1th, 2th, 3th」は間違い?

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結論から言えば、「1th」「2th」「3th」という表記は誤りです。英語の正しい序数表現には、これらの形は存在しません。


「1th」「2th」「3th」の読み方は?意味は?

まず、読み方についてですが、これらは文法的に誤っているため、公式な読み方は存在しません。とはいえ、実際に見かけた場合にどう読まれてしまうか、という視点で考えると次のようになります:

表記誤った読み方(予想される)正しい表記正しい読み方
1thワンス(one-th)1stファースト(first)
2thトゥース(two-th)2ndセカンド(second)
3thスリース(three-th)3rdサード(third)

たとえば「1th」を「ワンス」と読む人もいますが、これは英語として意味をなさず、ネイティブには通じません。正しくは「ファースト(first)」です。また、「2th(トゥース)」は「tooth(歯)」と発音が似ているため、完全に誤解を招く表現になってしまいます。


なぜ間違いやすいのか?

英語では、4番目以降の多くの序数(4th, 5th, 6th...)が「数字+th」の形で表されます。そのため、「1」「2」「3」も同じルールで「1th」「2th」「3th」と書いてしまうのは、ある意味自然な思い込みとも言えます。

しかし、英語には以下のような例外ルールが存在します:

  • 1 → 1st(first)
  • 2 → 2nd(second)
  • 3 → 3rd(third)

これらはそれぞれ独自の語源を持っており、通常の「〜th」というパターンには当てはまりません。
このような例外は、英語では「不規則変化(irregular forms)」と呼ばれ、初心者がつまずきやすいポイントの一つです。


ネイティブも間違える?

実は、「1th」などの誤表記は、英語を母語としない人たちの間ではよく見られますが、英語ネイティブの人々が書き間違えることはほとんどありません。ただし、SNSやチャットなどのカジュアルな場面では、冗談やタイポ(タイプミス)として「1th」をあえて使うケースも稀にあります。

たとえば:

Happy 1th Birthday! 🎂(誤)

こういった使い方は一部のユーザー間でネタとして流通することがありますが、正式な英語としてはNG。履歴書、メール、案内文、学校の課題などでは必ず正しい表記を使いましょう。

正しい表記は「1st, 2nd, 3rd」

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英語で「1番目」「2番目」「3番目」を表すとき、正しい表記は以下の通りです:

  • 1st(first)
  • 2nd(second)
  • 3rd(third)

これらは、数字のあとに st(1st)、nd(2nd)、rd(3rd) をつけることで表現します。それぞれが、英語の基本的な語彙である first(最初)、second(2番目)、third(3番目) に対応しているのです。


読み方と意味の確認

表記読み方意味
1stファースト(first)1番目
2ndセカンド(second)2番目
3rdサード(third)3番目

なぜ「th」じゃないの?

多くの序数が「〜th」で終わる中、なぜこれらだけが異なる形なのか?その理由は、語源的な歴史と慣用表現によるものです。

  • 「first」は「fore(前)」という古英語が語源で、他と明確に違うルートを持っています。
  • 「second」はラテン語の「secundus(次の)」に由来。
  • 「third」も「three(3)」からの派生ではなく、古英語「thrid」から進化した表現です。

これらは昔から英語の中で特別な形として定着しており、その名残が現在の「st」「nd」「rd」の語尾に残っています。


「st」「nd」「rd」の使い方のポイント

これらの語尾は、以下のように数字に合わせて使い分けます:

  • st → 1(1st, 21st, 31st など)
  • nd → 2(2nd, 22nd など)
  • rd → 3(3rd, 23rd など)

つまり、末尾の数字が 1・2・3 のときだけ特別な語尾になるというルールです(ただし11, 12, 13は例外、次章で詳しく解説します)。

序数のルールと「1st〜30th」までの一覧

数字

英語で順番(序数)を表すときには、基本的なルールがあります。この章では、序数の使い分けルールを簡単に説明し、1st〜30thまでの正しい表記・読み方の一覧表をご紹介します。


基本ルール:数字の語尾によって語尾が変わる

序数は、数字の末尾(1の位)によって使う語尾が変わります。

語尾使う条件
-st末尾が11st, 21st, 31st
-nd末尾が22nd, 22nd
-rd末尾が33rd, 23rd
-th上記以外4th, 5th, 6th…

例外に注意:11, 12, 13 はすべて「-th」

11、12、13は「末尾が1〜3」であっても例外扱いとなり、-th を使います。

  • 11 → 11th(eleventh)
  • 12 → 12th(twelfth)
  • 13 → 13th(thirteenth)

1st〜30thまでの一覧表(読み方付き)

数字表記読み方(カタカナ)
11stfirst(ファースト)
22ndsecond(セカンド)
33rdthird(サード)
44thfourth(フォース)
55thfifth(フィフス)
66thsixth(シックスス)
77thseventh(セブンス)
88theighth(エイス)
99thninth(ナインス)
1010thtenth(テンス)
1111theleventh(イレブンス)
1212thtwelfth(トゥエルフス)
1313ththirteenth(サーティーンス)
1414thfourteenth(フォーティーンス)
1515thfifteenth(フィフティーンス)
1616thsixteenth(シックスティーンス)
1717thseventeenth(セブンティーンス)
1818theighteenth(エイティーンス)
1919thnineteenth(ナインティーンス)
2020thtwentieth(トゥエンティス)
2121sttwenty-first(トゥエンティ・ファースト)
2222ndtwenty-second(トゥエンティ・セカンド)
2323rdtwenty-third(トゥエンティ・サード)
2424thtwenty-fourth(トゥエンティ・フォース)
2525thtwenty-fifth(トゥエンティ・フィフス)
2626thtwenty-sixth(トゥエンティ・シックスス)
2727thtwenty-seventh(トゥエンティ・セブンス)
2828thtwenty-eighth(トゥエンティ・エイス)
2929thtwenty-ninth(トゥエンティ・ナインス)
3030ththirtieth(サーティエス)

📌 ポイント:

  • 「21st」「22nd」「23rd」なども、1〜3と同じルールが適用されます(ただし、11〜13を除く)。
  • 「30th」はthirtieth(サーティエス)と、語尾が少し変化するので注意。

この一覧を覚えておけば、日付、順位、記念日などあらゆる場面で役立ちます!

実際の使い方とよくある間違い例

ハテナマーク

ここまでで、序数(1st〜30th)の正しい表記や読み方、ルールを確認してきました。この章では、実際の英語表現の中で序数がどのように使われるか、そして間違いやすいポイントを具体例を交えて解説します。


よくある使い方【例文つき】

✅ 日付を表すとき

英語では、日付を表すときに序数を使うのが一般的です。

  • June 1st(6月1日)
    → 読み方:June first
  • December 25th(12月25日)
    → 読み方:December twenty-fifth

🔸 書き方のパターン:

  • 「April 3rd, 2025」:月 → 日(序数)→ 年(アメリカ式)
  • 「3rd April 2025」:日(序数)→ 月 → 年(イギリス式)

✅ 順位や順番を表すとき

  • He won 1st place in the race.
    → 彼はレースで1位を取った。
  • This is my 2nd visit to Japan.
    → これは私の2回目の日本訪問です。

✅ 記念日・誕生日

  • Happy 21st Birthday!
    21歳の誕生日おめでとう!

このように、**誕生日・記念日など「何回目」**を表現するのに序数はとてもよく使われます。


よくある間違いと注意点

間違い例正しい表現解説
1th anniversary1st anniversary「1th」は存在しない
2th time2nd time「2th」ではなく「2nd」
Happy 3th Birthday!Happy 3rd Birthday!語尾のrdを忘れずに
She came 22th.22nd「22nd」は2の語尾なのでnd
He is in 11st grade.11th11は例外で「th」になる

話し言葉での注意

話すときも、語尾の音がしっかりと伝わるように意識しましょう。

❌ ×「one-th」→ 意味不明
✅ ○「first」→ 正確に伝わる

発音でごまかそうとせず、しっかり「first」「second」「third」と覚えて使うことが大切です。


まとめ:使い方のコツ

  • 序数は日付・順位・回数など、日常会話や書き言葉で頻出
  • 語尾のルール(st, nd, rd, th)を間違えないことが重要
  • 11〜13は例外的にすべて「th」
  • 正しい形を暗記して、自信を持って使いましょう!

さいごに

「1th」「2th」「3th」といった表現は見た目は正しそうに見えますが、英語としては誤りです。正しくは「1st(first)」「2nd(second)」「3rd(third)」と書き、これは英語独自の不規則な序数表現に基づいています。4番目以降は「th」を使うのが基本ですが、11・12・13のような例外にも注意が必要です。

1st〜30thまでの一覧を覚えておけば、日付や順位、記念日などあらゆる場面で正しく使えるようになります。SNSやメールなどのカジュアルな場面であっても、こうした基本的なミスは信頼性を損なう可能性があります。

読み方・書き方をしっかり身につけ、英語の表現力を一歩アップさせましょう。正しい知識を身につければ、英語はもっと楽しく、もっと伝わるようになるでしょう。