初夏に咲く花たち【30選】庭やベランダで楽しむおすすめの花

バラ

春から夏へと季節が移ろい始める「初夏」は、自然がいっそう活気づく美しい時期です。5月から6月にかけて、木々の緑は濃さを増し、日差しも柔らかく心地よい――そんな季節に、色とりどりの花たちが一斉に咲き始めます。

この時期は、ガーデニングを始めるにも絶好のタイミング。気温が安定しており、植物にとっても成長しやすい環境が整っています。特に、初夏に咲く花は種類が豊富で、庭やベランダを明るく彩るだけでなく、日々の暮らしに「季節の美しさ」を感じさせてくれる存在です。

  • これからの季節に咲く花を知りたい
  • 庭やベランダにどんな花を植えると良いか調べている
  • 季節の花を見に行くスポットやイベントを探している
  • 季節感のある写真やインテリアのヒントが欲しい

この記事では、上記のような方に向けて、「初夏に咲く代表的な花30選」を中心に、育て方のポイントや楽しみ方、花のアレンジ術まで幅広くご紹介します。植物を育てたことがない方でも楽しめる内容にしていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

初夏に咲くおすすめの花【30選】

初夏(5月〜7月)は、一年の中でも特に花の種類が豊富な季節です。ここでは、初心者にも育てやすく、見た目も美しい代表的な花を30種類紹介します。

1. アジサイ(紫陽花)

アジサイ

開花時期:5月下旬〜7月中旬
アジサイは梅雨の風物詩として親しまれる花で、青や紫、ピンクなど豊かな色合いが魅力です。花のように見える部分は実は「がく片」で、中心に小さな本当の花が咲いています。土の酸性度によって花色が変化するのが特徴で、育てる環境によって色合いが変わる楽しさもあります。半日陰を好み、特に鉢植えでは水切れに注意が必要です。庭植えや鉢植え、さらには切り花やドライフラワーとしても人気があります。


2. アガパンサス

アガパンサス

開花時期:6月〜7月
アガパンサスは、すらりと伸びた茎の先に青紫や白の花を丸く咲かせる、スタイリッシュな印象の多年草です。名前はギリシャ語で「愛の花」を意味し、その優雅な姿は初夏の庭を涼しげに彩ります。日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥にも比較的強いため、手間がかかりにくいのも魅力です。群植することで存在感が増し、花壇や大鉢におすすめです。


3. アルストロメリア

アルストロメリア

開花時期:5月〜6月
ユリに似た華やかな姿のアルストロメリアは、赤、オレンジ、ピンク、黄色などカラーバリエーションが豊富で、花びらに入った斑点模様が特徴的です。切り花として特に人気があり、花もちが良いことからフラワーアレンジメントにも多く用いられています。風通しと日当たりの良い場所を好み、乾燥ぎみに育てると元気に咲いてくれます。


4. イキシア

イキシア

開花時期:5月〜6月
イキシアは細長い茎の先に、小さな星形の花を次々と咲かせる球根植物です。花色はピンクや白、黄色など多彩で、草姿がナチュラルな雰囲気を醸し出します。南アフリカ原産で、日当たりと水はけの良い場所を好みます。乾燥に強く、ロックガーデンや自然風の庭にぴったりです。


5. インパチェンス

インパチェンス

開花時期:5月〜10月(初夏から長く楽しめる)
インパチェンスは日陰でも元気に育つ、初心者向けの花として人気です。赤、ピンク、白、オレンジなどカラフルな花が株を覆うように咲き続け、長い開花期間が魅力です。特に高温多湿に強く、日本の気候にも合っています。鉢植えやハンギングバスケットにも向いており、半日陰の場所でもよく咲いてくれる頼もしい存在です。


6. エキナセア

エキナセア

開花時期:6月〜8月
エキナセアは中央が盛り上がった独特の花形が特徴的なキク科の多年草で、ピンクや白、オレンジなどの花を咲かせます。アメリカ原産で、古くからハーブとしても親しまれており、免疫力を高める作用があると言われています。日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥に強く、暑さにも負けずに育つ丈夫な花です。


7. オダマキ

オダマキ

開花時期:5月〜6月
繊細で可憐な姿が魅力のオダマキは、山野草のような風情を持つ多年草です。独特な花形と、紫や青、ピンクといった柔らかな色合いが美しく、和風・ナチュラルどちらの庭にもマッチします。半日陰を好み、過湿を避けることで長く楽しめます。涼しげな見た目で、初夏の庭に上品さを加えてくれます。


8. カスミソウ

カスミソウ

開花時期:5月〜7月
カスミソウは、無数の小さな白花が霧のように咲く、繊細で軽やかな印象の花です。単体でも美しいですが、他の花と組み合わせることでその魅力を一層引き立てます。特にブーケやアレンジメントの脇役として欠かせない存在です。日当たりと風通しのよい場所を好み、乾燥気味に育てるのがコツです。


9. カラー

カラー

開花時期:5月〜6月
カラーは、すっきりとしたフォルムと洗練された雰囲気が魅力の花で、白をはじめ紫やピンクなどの品種があります。花に見える部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉が変形したものです。やや湿り気のある環境を好み、半日陰でもよく育ちます。花束やブライダルシーンでの使用が多く、インテリアとしても映える花です。


10. カンパニュラ

カンパニュラ

開花時期:5月〜6月
カンパニュラは「釣鐘草」とも呼ばれ、ベルのような形の花を咲かせる可愛らしい花です。淡いブルーやピンク、白などの色合いが優しく、初夏の花壇に爽やかさを添えてくれます。涼しい気候を好み、半日陰で育てると長く花を楽しめます。鉢植え・庭植えどちらでも栽培可能で、ナチュラルガーデンとの相性も抜群です。

11. キンギョソウ(金魚草)

キンギョソウ

開花時期:4月〜6月(品種によっては秋まで)
花の形が金魚に似ていることから名づけられたキンギョソウは、ビビッドな色からパステル系までカラーバリエーションが豊富です。草丈も矮性から高性まであり、ガーデニングや切り花として人気があります。日当たりと風通しの良い場所を好み、花がら摘みをこまめにすると長く咲き続けます。初心者でも育てやすく、花壇を明るく彩ってくれる存在です。


12. クレマチス

クレマチス

開花時期:5月〜6月(四季咲き品種は秋まで)
「つる性植物の女王」とも呼ばれるクレマチスは、大輪で華やかな花を咲かせる多年草。紫、白、ピンクなど色や形のバリエーションが豊富で、トレリスやフェンスに這わせて楽しむのが一般的です。日当たりの良い場所で、根元は日陰気味にする「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」の環境が理想。毎年美しい花を咲かせてくれる人気の高いガーデン植物です。


13. クローバー(シロツメクサ)

クローバー

開花時期:4月〜6月
白い小さな花が丸く集まって咲くシロツメクサは、雑草として見過ごされがちですが、グランドカバーとして重宝されます。四つ葉のクローバー探しでもおなじみで、素朴な美しさが魅力。日当たりと適度な湿り気のある土を好み、丈夫で手間がかからないのも嬉しいポイントです。ナチュラルな庭づくりに取り入れると、やさしい雰囲気を演出できます。


14. ゲラニウム(フウロソウ)

ゲラニウム

開花時期:5月〜7月
ゲラニウムは、細かい切れ込みのある葉と、青紫やピンクの小さな花が特徴の多年草。風に揺れる姿が可憐で、イングリッシュガーデンなどでよく使われます。乾燥に強く、日当たりのよい場所に適しています。自然な雰囲気を好む人や、ナチュラルガーデンづくりにはぴったりの花です。


15. コレオプシス(ハルシャギク)

コレオプシス

開花時期:5月〜7月
コレオプシスは、黄色を基調とした明るく元気な花を咲かせる多年草。中には赤の模様が入った華やかな品種もあり、夏の花壇によく映えます。暑さや乾燥に強く、手間がかからないので、初心者にもおすすめです。花が次々と咲くため、長く楽しむことができます。


16. サルビア(セージ)

サルビア

開花時期:5月〜10月
サルビアは、赤や青、紫の花穂を直立させて咲かせる多年草または一年草で、夏花壇の定番。ハーブの仲間でもあり、一部は料理やアロマにも利用されます。日当たりを好み、排水の良い土で育てると丈夫に育ちます。花壇の縁取りや群植にすると、華やかな印象になります。


17. シャクヤク(芍薬)

シャクヤク

開花時期:5月〜6月
「立てば芍薬、座れば牡丹」と言われるほど、美人の象徴ともされるシャクヤク。大輪で香りの良い花が魅力で、咲いた姿はまさに優雅そのものです。日当たりと風通しの良い場所を好み、冬には地上部が枯れますが、春になると再び芽吹きます。切り花としても非常に人気が高く、初夏の贈り物にも最適です。


18. スイートピー(遅咲き品種)

スイートピー

開花時期:4月下旬〜6月上旬
甘い香りとやわらかな花びらが特徴のスイートピーは、春のイメージが強いですが、遅咲きの品種は初夏まで楽しめます。白やピンク、薄紫など優しい色合いが多く、フェミニンな雰囲気にぴったりです。つる性植物のため、支柱を立てて育てるのが基本。香りの良さから、アレンジメントやブーケにも多用されます。


19. ゼラニウム

ゼラニウム

開花時期:5月〜10月(暖地では年中)
ゼラニウムは、鮮やかな赤やピンクの花と独特の香りを持つ多年草で、長い間花を咲かせ続けるタフな植物です。乾燥や病害虫に強く、鉢植えでも庭植えでも育てやすいのが魅力。日当たりの良い場所を好み、過湿を避けると元気に育ちます。玄関先や窓辺に飾ると、明るい雰囲気を演出してくれます。


20. ダリア(早咲き品種)

ダリア

開花時期:6月〜11月(品種による)
ダリアは、花の大きさや形、色のバリエーションが非常に豊富で、園芸ファンに根強い人気があります。早咲き品種は6月から開花し、秋まで長く楽しめます。日当たりの良い場所と水はけの良い土を好み、開花中は肥料をしっかりと与えるとよく咲きます。ボリュームのある花は、庭の主役にぴったりです。

21. デルフィニウム

デルフィニウム

開花時期:5月〜6月
デルフィニウムは、青や紫を中心とした縦長の花穂が特徴で、涼しげで上品な印象を与えてくれる花です。中でも空色の品種は特に人気が高く、初夏の庭を爽やかに彩ります。風通しの良い日なたを好みますが、夏の暑さにやや弱いので注意が必要です。切り花としても優秀で、花束に高さと華やかさをプラスしてくれます。


22. トルコギキョウ

トルコギキョウ

開花時期:5月下旬〜7月(品種により長く楽しめる)
トルコギキョウは、バラのようなフリル状の花びらが特徴で、白、ピンク、ラベンダーなど柔らかい色が多く、エレガントな雰囲気を持っています。切り花としても非常に人気があり、ブーケやアレンジメントによく使われます。風通しと日当たりの良い環境を好み、水やりはやや控えめが理想です。


23. ナデシコ(撫子)

ナデシコ

開花時期:5月〜7月
ナデシコは日本原産の多年草で、小さな花びらが裂けたような繊細な形状をしており、「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉の由来にもなっています。ピンクや白、赤のかわいらしい花色で、可憐な印象を持ちます。日当たりが良く、風通しの良い場所であれば、特別な手入れがなくても元気に育ちます。


24. ネモフィラ(遅咲き品種)

ネモフィラ

開花時期:4月下旬〜6月上旬
一般的には春の花として知られるネモフィラですが、涼しい地域や遅咲き品種では6月初旬まで楽しめます。淡い青色の花が一面に咲き広がる姿は「青い絨毯」として話題になることも多く、見た目のインパクトがあります。涼しい気候を好み、風通しと日当たりの良い環境で育てると美しく咲きます。


25. ノースポール(クリサンセマム)

ノースポール

開花時期:3月〜6月
白い花びらと黄色の花芯が特徴のノースポールは、マーガレットに似た姿の可愛らしい花です。早春から咲き続け、初夏まで長く楽しめるのが魅力。寒さにも強く、初心者でも育てやすい一年草です。寄せ植えや花壇の縁取りにもよく使われ、シンプルながらも華やかな雰囲気を演出してくれます。


26. バーベナ

バーベナ

開花時期:5月〜10月
小さな花が密集して咲くバーベナは、赤やピンク、白、紫などの色があり、花期が長いことが特徴です。地面を這うように広がる品種も多く、グラウンドカバーやハンギングにも適しています。日当たりと水はけの良い環境でよく育ち、花壇や鉢植えでも使いやすい万能タイプの初夏の花です。


27. バラ(四季咲き品種)

バラ

開花時期:5月〜11月(最盛期は5月〜6月)
バラは「花の女王」と称されるほど人気の高い花で、品種によっては春から秋まで繰り返し咲きます。5月の初夏は、春のバラが一斉に咲き始める最も美しいシーズン。色・形・香りすべてが豊富で、育てる楽しみと観賞する喜びを兼ね備えた花です。日当たりと風通しの良い場所を好み、病害虫対策がポイントとなります。


28. ヒメヒオウギズイセン(クロコスミア)

ヒメヒオウギズイセン

開花時期:6月〜8月
オレンジや赤の花を下向きに連ねて咲かせるヒメヒオウギズイセンは、エキゾチックな雰囲気をもった球根植物です。南アフリカ原産で、暑さにも強く、手間がかかりません。花壇のアクセントやナチュラルガーデンの一部として活躍し、切り花にも向いています。日当たりの良い場所で、土が乾燥しすぎないように管理します。


29. フロックス(オイランソウ)

フロックス

開花時期:6月〜8月
フロックスは、房状に小さな花が密集して咲き、甘い香りが特徴の多年草です。ピンクや紫、白などがあり、昔から「おいらん草」として日本でも親しまれてきました。高温多湿にやや弱いものの、風通しを良くすれば問題なく育てられます。ボリュームがあるため、花壇の主役としても活躍します。


30. ペチュニア

ペチュニア

開花時期:5月〜10月
ペチュニアは、夏の定番ともいえるほど人気のある花で、花色や形が非常に多様です。暑さに強く、長期間花を咲かせ続けるため、ガーデニング初心者にもおすすめ。日当たりの良い場所を好み、咲き終わった花をこまめに摘むと、次々と新しい花を咲かせてくれます。鉢植え、ハンギング、花壇、どんなスタイルにもマッチします。

初夏の花を育てるポイント

ガーデニング

初夏は、植物の生育に適した時期です。日差しが徐々に強くなり、気温も安定してくるため、花を育て始めるにはぴったりの季節です。ただし、気温や湿度の変化、梅雨の影響もあるため、いくつか注意点があります。この章では、花の健康を守りながら長く楽しむための育て方の基本ポイントをご紹介します。


日当たりと風通しを意識する

初夏の花の多くは「日当たりのよい場所」を好みますが、真夏の直射日光が続くと葉焼けや乾燥で傷むこともあります。
特に鉢植えの場合は、朝〜午前中に日が当たり、午後は日陰になる場所が理想的です。

また、湿気がこもると病害虫が発生しやすくなるため、風通しのよい環境を意識することも大切です。庭の場合は、植える間隔を適度に空けましょう。ベランダや室内では、扇風機や窓の開閉で風を通す工夫も効果的です。


水やりは「土の乾き具合」をチェック

初夏は気温が上がることで、土が乾きやすくなります。ただし、水の与えすぎは根腐れの原因になるため、「表土が乾いてから」たっぷりと与えるのが基本です。

植え方別の水やりのポイント:

  • 鉢植え:鉢底から水が出るまでたっぷり。夕方〜夜にかけての水やりが理想(気温が高い日中は避ける)
  • 地植え:雨が多い梅雨時は控えめに。晴れが続く時のみ水やりをプラス

また、花がしおれてからでは遅いので、特に乾燥に弱い品種(インパチェンス、アジサイなど)は毎日チェックしましょう。


土と肥料選びも重要

良い土は「排水性」「保水性」「通気性」が揃っていることが大事です。市販の「花用培養土」を使えば、初心者でも安心してスタートできます。

肥料の与え方:

  • 開花期が長い花(ペチュニア、ゼラニウムなど)には、2週間に1回の液体肥料または置き肥がおすすめ。
  • 肥料が多すぎると花が咲きにくくなる場合もあるため、パッケージの表示を守りましょう。

梅雨時期の管理にも注意を

梅雨の湿気と雨量は、花にとってストレスになることもあります。長雨が続くと、根腐れやカビ、うどんこ病などの病気が発生しやすくなります。

梅雨対策:

  • 鉢植えの場合:雨のかからない軒下に移動
  • 水はけの悪い地面には腐葉土やパーライトを混ぜて改良
  • 混み合った葉は間引いて通気を確保

咲き終わった花はこまめに摘む(花がら摘み)

咲き終わった花をそのままにしておくと、タネを作ることに栄養を使ってしまい、次の花が咲きにくくなります。
そのため、「花がら摘み」は美しい花を長く咲かせるために欠かせない作業です。

  • 花びらがしおれてきたタイミングで、茎ごとカットするのがコツ
  • 毎日チェックして、こまめにお手入れするのがベストです

病害虫に早めに気づく

初夏はアブラムシやハダニ、うどんこ病などの発生も多くなる時期です。特に、柔らかい葉や新芽の部分は虫に狙われやすいため注意が必要です。

対策のポイント:

  • 異常を見つけたら早めに薬剤や木酢液で対処
  • 自然派の方には牛乳スプレーや唐辛子エキススプレーなどもおすすめ
  • 害虫を見つけたらすぐに手で取り除くだけでも効果があります

初夏の花を使った楽しみ方

フラワーアレンジメント

庭やベランダで咲いた初夏の花を、室内にも取り入れて季節感を楽しんでみませんか?この章では、切り花・鉢植え・雑貨との組み合わせなど、初心者でも簡単にできるアレンジ方法や飾り方のアイデアを紹介します。


切り花で「季節のミニブーケ」を作る

初夏の花は茎がしっかりしているものが多く、切り花としても扱いやすいのが特徴です。庭の一角や鉢植えから少し摘んで、小さなブーケ一輪挿しで飾るだけでも、部屋の雰囲気がガラッと変わります。

おすすめの組み合わせ:

  • アジサイ+カスミソウ+ゼラニウム
  • シャクヤク+トルコギキョウ+ラベンダー
  • ペチュニア+バーベナ+ノースポール

飾る場所の例:

  • ダイニングテーブルの中央に
  • 洗面台にミニ花瓶を置いて清潔感アップ
  • 窓辺や玄関に季節の「ウェルカムフラワー」として

長持ちさせるコツ:

  • 水は毎日替える
  • 茎の切り口は斜めにカット
  • 湿気の少ない涼しい場所に置く

ベランダや玄関先で「寄せ植えガーデン」

寄せ植えは、異なる種類の花を一つの鉢にまとめて育てるアレンジ方法です。色や高さ、咲く時期を工夫することで、初夏らしい立体感のあるミニガーデンを作ることができます。

組み合わせ例:

  • 中心:バラやダリア(主役)
  • 周囲:ペチュニア、インパチェンス(広がり)
  • 足元:バーベナ、クローバー(グラウンドカバー)

寄せ植えのポイント:

  • 同じような育成環境(日照・水分)を好む花を選ぶ
  • 土は「花用の培養土+緩効性肥料」がおすすめ
  • 色合いを「寒色系(青・白)」や「暖色系(赤・ピンク)」で統一するとまとまりが出る

雑貨と花を組み合わせた「インテリア風ディスプレイ」

花だけでなく、ナチュラル素材の雑貨やアンティーク小物と組み合わせることで、まるで雑誌の1ページのようなおしゃれ空間を作れます。

おすすめアイテム:

  • ホーローやブリキのバケツ
  • 木箱・古本・麻ひもなどのヴィンテージ雑貨
  • ドライフラワーを加えたボタニカルリース

こんな飾り方が人気:

  • アジサイをバスケットにざっくりと無造作に活ける
  • ラベンダーの束を麻紐で結び、壁に吊るす
  • 小さなガラス瓶に一輪ずつ花を挿し、窓辺にずらっと並べる

ドライフラワーや押し花で「長く楽しむ」

花の命は短くても、その美しさを残す方法があります。
初夏の花の中でも、アジサイ・ラベンダー・カスミソウなどはドライにしやすく、インテリアとして長く楽しめます。

ドライフラワーの作り方(基本):

  1. 花を逆さにして風通しの良い場所に吊るす
  2. 約1〜2週間で乾燥
  3. 花の色や形を保つため、直射日光と湿気を避ける

活用アイデア:

  • フレームに入れて壁に飾る
  • リースやスワッグにアレンジ
  • ギフトラッピングに添えるアクセントとして

初夏の花を楽しめるスポット紹介

自宅で花を育てる楽しみも良いですが、一面に広がる季節の花畑名所での花まつりなど、自然の中で体いっぱいに花の美しさを感じられる体験もまた格別です。ここでは、初夏の代表的な花を楽しめる全国のスポットを、花の種類別にピックアップしてご紹介します。


アジサイの名所【6月頃が見頃】

鎌倉・明月院(神奈川県)

明月院

「アジサイ寺」の名で知られる名所。6月上旬から中旬にかけて、境内を青いアジサイが埋め尽くします。和の風情と初夏の花が絶妙にマッチし、写真映えも抜群。

三室戸寺(京都府)

三室戸寺

関西屈指のアジサイ名所。約50種・2万株以上のアジサイが咲き誇り、庭園の中を歩きながら幻想的な景色を楽しめます。夜間ライトアップも人気です。


バラ園・ローズガーデン【5月中旬〜6月下旬が見頃】

神代植物公園(東京都・調布市)

神代植物公園

都内でも有数のバラ園。約400品種・5,000株のバラが咲き誇る「バラフェスタ」が開催され、多くの来園者でにぎわいます。

中之島バラ園(大阪府)

中之島バラ園

都会の真ん中で気軽に楽しめるバラ園。川沿いに整備された公園内には約3,700株のバラが植えられ、散歩しながら香りと美しさを堪能できます。


ラベンダーの名所【6月下旬〜7月が見頃】

ファーム富田(北海道・富良野)

ファーム富田

日本でもっとも有名なラベンダー畑。一面に広がる紫のじゅうたんと爽やかな香りが魅力です。6月下旬から少しずつ見頃を迎え、7月にピークを迎えます。

たんばらラベンダーパーク(群馬県)

関東から日帰りで行けるラベンダー畑。標高が高く、7月でも涼しい気候の中で楽しめます。施設内にはラベンダーアイスやグッズもあり、家族連れにも人気。


その他のおすすめ花スポット

国営ひたち海浜公園(茨城県)|ネモフィラ(5月上旬まで)

国営ひたち海浜公園

「青の絶景」と称されるネモフィラ畑は、初夏の始まりに見頃を迎えます。見渡す限りの青い花と空と海が一体となる風景は一見の価値あり。

なばなの里(三重県)|ダリア・ベゴニアなど(6月〜)

なばなの里

園内には大規模なベゴニアガーデンがあり、初夏には華やかなダリアも楽しめます。ライトアップやイルミネーションとのコラボもあり、昼夜で異なる魅力があります。

まとめ

初夏は、一年の中でも花がもっとも豊かに咲き誇る季節です。アジサイやバラ、ラベンダーなど、多彩な花が庭や街角を彩り、私たちの暮らしに癒しと潤いを与えてくれます。本記事では、初夏に咲く代表的な花30種をご紹介し、それぞれの特徴や育て方、飾り方について詳しく解説しました。また、自宅で育てるだけでなく、全国の名所で季節の花を満喫する楽しみ方もご提案しました。

花を育て、飾り、見に行くことで、自然と触れ合う時間が増え、心にもゆとりが生まれます。小さな一輪からでも、日々の生活に季節を感じることは可能です。ぜひお気に入りの花を見つけて、初夏ならではの花時間を楽しんでみてください。