洗濯機を外置きするデメリット|雨・転倒・凍結・盗難対策を紹介!

外置き洗濯機

あなたの洗濯機ライフを快適にするためのヒント、ぜひ最後までご覧ください!

「洗濯機が外にある物件って、どうなの?」賃貸物件を探していて、洗濯機の設置場所が“外”と書かれていて戸惑ったことはありませんか?

外置きの洗濯機は、特に築年数の古いアパートや、都市部の一人暮らし向け物件では一定数存在しています。「洗濯機が外だったので、家賃が安かった!」という経験をされた方も多いかもしれません。

とはいえ、屋外に洗濯機を置くことには、雨や風、転倒、凍結、盗難など、心配事もつきもの。慣れないうちは不便に感じることもあるでしょう。本記事では、「洗濯機 外置き」の物件に住むうえで知っておきたいデメリット・メリット、設置の注意点やトラブル防止の対策、さらには洗濯機を長持ちさせるコツまでをわかりやすく解説します。

「洗濯機が外って本当に大丈夫なの?」と不安を感じている方にこそ読んでいただきたい内容です。ぜひ最後までお付き合いください。

目次

洗濯機が外置きの物件とは

外置き洗濯機

「洗濯機が外置き」とは、洗濯機の設置場所が室内ではなく、屋外にある物件のことを指します。具体的には、ベランダや玄関横、あるいは共用廊下沿いなどに設置されているケースが一般的です。特に築年数の古いアパートや、都市部の一人暮らし向け低価格帯の賃貸物件でよく見られる間取りです。

こうした物件では、室内のスペースを最大限活用するためや、建物の構造上の制限によって、洗濯機を屋外に設置せざるを得ない場合があります。そのため、外置きは現在も一定数存在しています。家賃を抑えたい人にとっては魅力的な選択肢になる一方で、「雨ざらしになるのでは?」「故障しやすくない?」といった不安を感じる方も少なくありません。

物件を選ぶ際には、間取り図や不動産の物件情報を注意深く見ることが大切です。「洗濯機置場」が室内に記載されていなかったり、ベランダや玄関側に表示されていた場合は、外置きの可能性が高いと考えられます。

洗濯機の設置場所は、日々の使い勝手や家電の使用可能期間にも関わる重要なポイントです。外置きの物件にはメリットもありますが、同時にデメリットや注意点も伴います。

洗濯機を外置きするデメリット

デメリット

洗濯機を外に設置することには、スペースの節約や干しやすさといった利点もありますが、それ以上に気をつけなければならない「デメリット」がいくつか存在します。ここでは特に注意したい5つのデメリットについて詳しく解説します。


① 雨や風による劣化・故障のリスクが高い

外置きで最も大きなリスクは、雨風による洗濯機の劣化や故障です。特に、屋根や囲いがない場所では、洗濯機が直接雨に打たれる可能性もあり、時間とともに内部の電子基板が腐食したり、ボタンやフタの開閉がスムーズにいかなくなったりします。

また、風によって砂ぼこりやゴミが機械内部に入り込むこともあり、これもトラブルの原因となります。雨がかかると電気系統にも影響するため、最悪の場合感電や発火の危険性もゼロではありません。


② 紫外線や温度変化による耐久性の低下

屋外に設置された洗濯機は、直射日光による紫外線冬の冷え込み・夏の高温など、激しい気温変化に常にさらされています。

紫外線は、洗濯機本体のプラスチック部分を劣化させ、色あせやひび割れの原因になります。また、温度変化により配管が収縮・膨張を繰り返すことで、ホースが破れやすくなったり、水漏れにつながることもあります。

こうした自然環境による影響は、室内使用と比べて格段に大きく、使える期間が短くなる傾向にあります。


③ 冬場の凍結による故障の可能性

寒冷地や冬の冷え込みが厳しい地域では、洗濯機やホース内の水が凍結してしまうことがあります。水が凍ると膨張し、内部のパイプや排水ホースが破損するおそれがあり、ひどい場合は洗濯機全体が使えなくなることもあります。

また、排水口も凍結すると水が流れず、洗濯が終わった後に水が逆流したり、排水エラーが出て動作しなくなることも。こうした凍結トラブルは、外置き特有の問題であり、室内設置ではほとんど起こりません


④ 盗難やいたずらのリスクがある

玄関先や共用廊下に設置されている場合、盗難やいたずらのリスクも無視できません。特に外から見える位置に洗濯機があると、誰でも簡単に触れることができるため、洗濯機そのものを盗まれるケースや、洗濯物を荒らされるトラブルが発生する可能性もあります。

また、洗剤や柔軟剤を置きっぱなしにしていると、それを勝手に使われたり持ち去られたりするケースも報告されています。プライバシーや安全面を重視する人にとっては、大きなストレスになる要因です。


⑤ メーカー保証の対象外になる可能性がある

意外と見落としがちなのが、洗濯機を屋外に設置した場合、メーカー保証の対象外になる可能性があるという点です。多くの家電メーカーは、洗濯機の使用環境として「屋内での使用」を前提としており、外気にさらされた状態で使用されていた場合、故障しても無償修理や交換が認められないことがあります。

これは、外置きによる自然劣化や事故が、想定外の使用環境として扱われるからです。保証書の記載や取扱説明書をよく確認しないと、いざというときに修理代が全額自己負担になることもあるため、注意が必要です。

洗濯機を外置きするメリット

メリット

洗濯機を外に置くことには、デメリットだけでなく、外置きだからこそ得られるメリットも確かに存在します。ここでは、実際に外置きを選んで「便利だった」「助かった」と感じた人の声をもとに、代表的な5つのメリットを詳しくご紹介します。


① 室内スペースを広く使える

最大のメリットは、室内の貴重なスペースを節約できるという点です。特にワンルームや1Kといったコンパクトな間取りの部屋では、洗濯機が室内にあるとキッチンや玄関付近が圧迫されがちです。

洗濯機を屋外に設置すれば、そのぶん室内の動線がスムーズになり、収納スペースを増やしたり、家具の配置の自由度が高くなるなどの利点があります。狭い部屋で快適に暮らす工夫の一つとして、外置きは有効な選択肢です。


② 洗濯音が気にならない

洗濯機を外に置くことで、運転中の騒音が室内に響きにくくなるという利点があります。夜間に洗濯をする方や、テレワーク・在宅勤務で日中の静けさを重視する方にとっては大きなポイントです。

ドラム式や大型の洗濯機は振動音やモーター音が大きいため、室内にあると音が気になることもありますが、外置きであれば生活空間へのストレスが軽減され、より快適な環境を保つことができます。


③ 湿気・カビ対策になる

洗濯機を室内に置いていると、洗濯時の水はねや排水ホースの湿気、洗濯物からの蒸気などで、室内の湿度が上がりやすくなることがあります。特に換気がしにくい脱衣所やキッチンスペースなどでは、カビやにおいの原因になりかねません。

一方、洗濯機を屋外に置くことで、湿気がこもらず空気の流れもよくなるため、カビの発生リスクを抑え、清潔な室内環境を保つことができます。


④ 洗濯~干すまでの動線がスムーズ

ベランダや外に洗濯機を設置している場合、洗濯したらすぐに干せるという動線のスムーズさは大きな魅力です。室内設置の場合、洗濯機から洗濯物を持ってベランダまで運ぶ手間がありますが、外置きであれば、すぐ近くで干せるため、時間の短縮にもなります。

雨が降っていない日であれば、外で洗って、外で干すという一連の流れが非常に効率的です。家事の時短を重視する方には、意外と便利に感じられるポイントです。


⑤ 家賃の安い物件が見つかりやすい

洗濯機が外置きの物件は、間取りや設備面で評価が下がることが多いため、比較的家賃が抑えられている傾向があります。同じ立地・同じ広さでも、室内洗濯機置場のある物件より、数千円安いケースも。

予算を抑えたい方や、短期的な住まいを探している方にとっては、コストパフォーマンスの良い選択になる可能性があります。外置きという理由だけで敬遠されがちですが、実は“掘り出し物”の物件に出会えることもあるのです。

外置きの洗濯機の選び方ポイント

青空

洗濯機を外に設置する場合、どんな機種でも良いというわけではありません。外置きという過酷な環境に耐えられる洗濯機を選ばなければ、すぐに故障してしまうリスクがあります。ここでは、洗濯機を選ぶ際にチェックすべき5つのポイントを詳しくご紹介します。


① 防水・防塵性能(IP等級)をチェックする

外置き洗濯機を選ぶうえで最も重要なのが、防水・防塵性能の有無です。これを判断する指標が「IP等級」と呼ばれるもので、例えば「IPX4」などの表記で示されます。

  • 「IPX4」:あらゆる方向からの飛まつに対して保護されている
  • 「IPX5」以上:強い噴流水に対しても保護されている

最低でもIPX4以上の防水性能を持つ機種を選ぶのが安心です。ただし、家庭用洗濯機にはIP等級が明記されていない場合も多いため、メーカーの製品情報やカスタマーサポートに確認するのが確実です。

また、防塵性能(IP5XやIP6Xなど)も重要です。屋外ではホコリや砂の侵入も故障の原因になるため、密閉性の高い設計のものを選ぶようにしましょう。


② コンパクトで設置しやすいサイズを選ぶ

屋外の洗濯機置き場は、スペースが限られていることが多いため、サイズ選びも重要です。特に、玄関脇や共用廊下に設置する場合は、通行の妨げにならないスリムタイプや小型モデルを選ぶのが無難です。

設置予定の場所の寸法をしっかり測ったうえで、以下の点に注意しましょう。

  • 幅と奥行きだけでなく、高さにも注意(上蓋が開くか?)
  • フタの開け閉めや給水・排水ホースの接続がスムーズにできるか
  • ドラム式の場合、扉の開く方向とスペースの関係を確認

また、重量が軽いモデルは地震や風で倒れやすくなるリスクがあるため、設置後にしっかり固定できるかも確認しておきましょう。


③ 寒冷地向け機能の有無(凍結対策)

寒冷地や冬場に冷え込みが厳しい地域に住んでいる場合は、凍結防止機能の有無が大きなポイントになります。以下のような機能があると安心です。

  • 水抜き機能:洗濯後にホースや本体内の水を抜ける
  • 凍結防止ヒーター内蔵:一部の高性能モデルに搭載
  • 低温環境対応設計:耐寒性能がある樹脂やパーツを使用している

こうした機能がない洗濯機を寒冷地に外置きしてしまうと、ホースや内部配管が凍結して破損する可能性が高まります。地域の気候に合った製品選びが重要です。


④ 操作パネルの位置と耐久性に注目する

屋外では直射日光や雨風にさらされるため、操作パネルの位置や耐久性も非常に重要です。特に注意したいのが以下の点です。

  • パネルが上部にある → 雨がたまりやすい
  • タッチパネル式 → 誤作動しやすい・水に弱い可能性
  • シンプルな物理ボタン式 → 長持ちしやすく壊れにくい

防水カバーを使用していても、風雨の強い日にはパネル部分が濡れる可能性があります。パネルに水が入りづらい設計や、耐候性のある素材が使われているかをチェックしましょう。


⑤ メーカーの保証対象かを確認する

多くの洗濯機メーカーでは、製品の「屋外使用を想定していない」ことが多いため、外置きした場合に故障しても保証が受けられないことがあります

製品を購入する前に、以下を必ず確認しましょう。

  • 屋外設置でも保証の対象か?(特に防水設計がある場合はOKなことも)
  • 取扱説明書に「屋外設置不可」の記載がないか?
  • 購入時に店員やメーカーに直接確認する(証拠を残すならメールがベスト)

万が一保証対象外だった場合、修理代が高額になることもあります。安全に長く使うためにも、保証の条件は見落とさないようにしましょう。

洗濯機を外置きする際の注意点

ベランダの洗濯機

洗濯機を屋外に設置する際には、製品の選び方だけでなく、実際の設置・使用方法における注意点を押さえておくことが大切です。環境によるダメージやトラブルを防ぎ、洗濯機を安全かつ長く使うための5つの注意点をご紹介します。


① 設置場所の環境確認

まず最初に考えるべきは、洗濯機を設置する場所の環境です。外置きであっても、なるべく洗濯機にとって負担の少ない場所を選ぶことが大切です。

具体的にチェックすべきポイントは以下の通りです:

  • 直射日光が当たらない場所か? → 紫外線劣化を防ぐため
  • 雨がかからない場所か? → 軒下や簡易屋根があるとベスト
  • 風通しが良く湿気がこもらないか? → カビ・サビ防止になる
  • 排水経路に問題はないか? → 水が逆流しないよう傾斜も確認

場所によっては、簡易的な雨よけ屋根やカバーを設置することで、環境負荷を軽減できます。


② 排水・給水の設備をしっかり確認する

洗濯機は水を大量に使う家電のため、給水・排水設備が適切であることは必須です。

  • 給水栓がしっかり閉まるか・漏れていないか?
  • ホースの長さが適切か?無理な角度でつながれていないか?
  • 排水口に十分な傾斜があり、詰まりの心配がないか?

特に排水については、屋外だとゴミ・落ち葉・砂利などで詰まりやすいため、定期的な点検と掃除が必要です。また、排水が流れにくいと、洗濯機にエラーが出たり、水漏れの原因になることもあります。


③ 電源(コンセント)の防水対策を忘れずに

屋外に電気製品を設置する上で最も注意したいのが、電源周りの安全性です。水と電気は非常に相性が悪く、感電や火災のリスクを伴います。

以下の対策を行うようにしましょう:

  • 防雨型のコンセントカバーを取り付ける
  • 電源プラグが雨や湿気に直接触れないよう高い位置に設置する
  • 延長コードを使用する場合は防水タイプを選ぶ
  • 濡れた手で触らない・抜き差ししないなど、使用時の注意も重要

電気まわりの不備は不慮の事故にもつながるため、最優先で安全を確保しましょう。


④ 設置の安定性(地面の傾き・振動防止)

洗濯機は運転中に強い振動が発生するため、設置が不安定だと転倒や移動の原因になります。特に屋外では地面がコンクリートではなく、タイル・土・砂利などであることも多く、振動を吸収しきれません。

以下の工夫がおすすめです:

  • 水平に設置できるか確認(水平器を使うと正確)
  • 防振ゴムマットを下に敷く
  • 強風地域では固定台やアンカー金具を使ってしっかり固定する

また、転倒すると本体だけでなく給水ホースや排水ホースが外れて水漏れを起こすこともあるので、しっかりとした設置は非常に重要です。


⑤ 建物や管理規約の確認を忘れずに

賃貸住宅や集合住宅の場合、屋外への洗濯機設置が管理規約で制限されていることがあります。特に以下の点に注意しましょう:

  • ベランダや共用廊下への設置が許可されているか?
  • 給排水工事などの改造が禁止されていないか?
  • 設置によって雨水が他の部屋に流れないか?

無断で設置を行うと、トラブルや退去時の修繕費用負担につながることもあります。契約時や管理会社への確認は忘れずに行いましょう。

外置きの洗濯機は壊れやすい?

縦型洗濯機

外置きの洗濯機は、室内設置に比べてどうしても壊れやすくなる傾向があります。その主な原因は、雨や直射日光、温度差といった自然環境の影響です。特に雨水が操作パネルや内部の電子部品に侵入すると、電源が入らなくなったり、誤作動を起こしたりといった故障のリスクが高まります。また、冬場の凍結によって給水・排水ホースが破裂したり、内部配管が破損したりするケースも珍しくありません。

さらに、ゴムパッキンやホースなどの樹脂部品は紫外線や気温変化によって劣化しやすく、トラブルの原因となります。これらの故障は、メーカーの保証対象外になることが多く、修理費用を自己負担するケースも。つまり、洗濯機が壊れやすいというより、外置きという環境がそれだけ厳しいということです。しっかりと対策を講じれば、故障のリスクを大きく減らすことが可能です。

外置きの洗濯機の対策

外置きの洗濯機は、屋内では考えられないさまざまなリスクにさらされます。ここでは、雨・転倒・凍結・盗難と、よくある4つのリスクに対して、実際に効果的な対策を順番にご紹介します。


① 雨対策:本体を濡らさない工夫を!

■対策方法:

  • 専用の洗濯機カバーを使用(防水・UVカット素材のものがおすすめ)
  • 簡易屋根や雨除けシェードを設置
  • 洗濯機の背面・下部も保護するタイプのカバーを選ぶ
  • 通気性のあるカバーで湿気がこもらないようにする

■ポイント:

100均などの簡易カバーでは十分な保護が難しいため、耐候性に優れた屋外用防水カバーがベスト。ファスナー付きで開閉しやすいものだと、使用時もストレスが少なく便利です。


② 転倒対策:風や振動による倒れを防ぐ

■対策方法:

  • 防振ゴムマットを敷く(滑り止めと衝撃吸収効果)
  • コンクリートブロックや重量台に載せて安定性を確保
  • アンカー金具や固定ベルトで壁に軽く固定
  • 台風や強風時にはロープで仮止めしておくのも有効

■ポイント:

ベランダや玄関脇など、地面が完全に水平でない場合は、転倒のリスクが上がります。洗濯機が倒れると本体が破損するだけでなく、給水・排水ホースの脱落による水漏れ事故にもつながります。


③ 凍結対策:冬場の配管破損を防ぐ

■対策方法:

  • 洗濯後は給水ホース内の水を抜く
  • 蛇口を閉めてホースを取り外しておく
  • 凍結防止ヒーターを使用(水道管用の巻きつけタイプが便利)
  • 洗濯機本体やホースを毛布や断熱材で覆う

■ポイント:

冷え込みの厳しい地域では、一晩で凍結→破損というケースもあります。市販の配管ヒーターは電気代もほとんどかからず、冬の間だけの使用でも十分効果があります。


④ 盗難対策:いたずら・持ち去りから守る

■対策方法:

  • ワイヤーロック(南京錠付き)で本体を固定
  • 洗濯機の脚部を柵や柱に結びつける
  • カバーで完全に隠して外観から分からないようにする
  • 監視カメラやダミーカメラの設置も有効

■ポイント:

外置き洗濯機の盗難自体は稀ですが、洗剤・柔軟剤の盗難やいたずらは意外と多く報告されています。人目の少ない場所に設置する場合は、物理的な固定+視覚的な防犯対策を併用するのがおすすめです。

洗濯機を外置きする物件がおすすめな人

洗濯干し

洗濯機の外置きには、雨風や劣化リスクといったデメリットがある一方で、スペースの有効活用や家賃の安さといったメリットもあります。
そのため、外置きが「不便」「避けたい」と感じる人もいれば、「特に気にならない」「むしろ合理的」と感じる人もいます。

ここでは、洗濯機が外置きの物件が向いている人の特徴をいくつかのタイプに分けてご紹介します。


一人暮らしで室内スペースを広く使いたい人

ワンルームや1Kなど、限られた空間で生活している一人暮らしの方にとって、洗濯機が外にあることで室内に余裕が生まれるのは大きなメリットです。キッチンや玄関付近に洗濯機がないことで、家具の配置も自由度が高まり、収納力もアップします。


家賃を少しでも抑えたい人

洗濯機が外置きの物件は、設備条件の面で室内洗濯機置場つきより家賃が低めに設定されていることが多いです。「洗濯機が外でも特に不便を感じない」「家賃を最優先に考えたい」という方には、費用対効果の面で非常におすすめです。


洗濯頻度が少なく、短時間で済ませたい人

洗濯を週に1~2回しか行わない方、部屋干しよりも外干し派の方にとっては、洗濯機が外にある方が洗って→干すまでの動線がスムーズで便利です。逆に、毎日洗濯する・夜に洗濯するというライフスタイルの方には向かない場合があります。


DIYやカスタマイズが得意な人

外置きの洗濯機は多少の工夫が必要ですが、防水カバーの取り付けや、ちょっとした棚や屋根の設置など、自分で環境を整えるのが好きな方にとっては、楽しく快適な空間づくりが可能です。自作の日よけやカバー、転倒防止グッズなどを工夫して、自分仕様の“洗濯スペース”にする人もいます。


あえて“割り切って”生活できる人

「洗濯機が外でも構わない」「多少不便でも慣れれば平気」といった割り切り型の人にも外置きはおすすめです。数年だけの仮住まい、学生生活、転勤中の生活など、長期的な利便性よりもコストや手軽さを重視するシーンでは、外置き洗濯機の物件がフィットすることも多いです。

外置き洗濯機を長持ちさせるポイント

双葉

洗濯機は本来、室内での使用を前提に設計されているため、屋外で使う場合は使用期間が短くなりやすい傾向があります。しかし、使い方を工夫し、定期的に点検・対策を行えば、屋内と同等、あるいはそれ以上に長く使うことも可能です。

ここでは、外置き洗濯機を長持ちさせるためにぜひ実践したい3つのポイントをご紹介します。


使用後は必ず防水カバーをかける

屋外に設置している場合、使用後は洗濯機本体を必ず防水カバーで覆うことが基本です。カバーは雨だけでなく、紫外線・ホコリ・鳥のフン・落ち葉などから洗濯機を守ってくれます。防水・UVカット機能のある専用カバーを選び、できればファスナー付きでフルカバーできるタイプがおすすめです。

カバーをかける習慣をつけるだけで、内部の腐食や日焼けのスピードを大幅に抑えることができます。


定期的なメンテナンスと点検を行う

屋外設置では、知らぬ間にホースのひび割れ・ゴミ詰まり・サビ・カビなどが進行していることがあります。
以下の項目を月1回を目安にチェックするようにしましょう:

  • 排水ホースの状態(裂け・詰まり)
  • 本体のサビ・汚れの有無
  • 給水口・排水口のつまりやにおい
  • カバーや設置場所の劣化

こまめな点検はトラブルの早期発見・対処につながり、結果的に使用期間を延ばすことにつながります。


季節ごとの対策を怠らない

洗濯機の外置きでは、季節ごとの気温・天候の変化に合わせたケアも重要です。

  • 夏場:直射日光対策に日除けやすだれを併用する
  • 梅雨時:通気性を確保し、湿気対策を強化する
  • 冬場:凍結対策としてホースの水抜きや断熱材で保温する

特に寒冷地では、凍結→破損→故障→買い替えというパターンが多いため、冬前にはしっかり対策を。また、台風や暴風雨の際は、本体の転倒・カバーの飛散を防ぐために固定・補強を忘れずに行いましょう。

まとめ

洗濯機が外置きの物件は、最初は不安に感じる方も多いかもしれません。実際、雨風や紫外線、冬の凍結といった自然環境の影響を受けやすく、室内設置と比べて故障リスクが高くなることは事実です。しかし、外置きには室内スペースを有効に使えたり、家賃が安く済んだり、洗濯〜干すまでの動線がスムーズになるといったメリットもあります。

本記事では、洗濯機を外に置く際のデメリット・メリット製品選びのポイント設置時の注意点故障リスクとその対策方法まで幅広く解説してきました。そして最後には、洗濯機を長持ちさせるための習慣やメンテナンス方法もご紹介しました。

結論としては、「洗濯機が外にある=絶対にNG」というわけではなく、環境に応じた工夫と対策さえ行えば、快適に、そして長く使うことができるということです。大切なのは、自分のライフスタイルに合っているかどうかを見極めた上で、適切な準備とケアをすること。そうすれば、外置き洗濯機のある暮らしも十分に快適なものになります。