母の日に贈るカーネーション以外の花【花言葉付き20選】不向きな花も紹介

目次
母の日の花がカーネーションになった由来とは?

母の日に贈る花といえば、やはり「カーネーション」。現在では世界中でこのイメージが定着していますが、なぜカーネーションが母の日の象徴となったのでしょうか?その由来をたどると、心温まるエピソードが見えてきます。
母の日の起源はアメリカから
母の日の起源は、20世紀初頭のアメリカにあります。きっかけを作ったのは、アンナ・ジャービスという女性です。
アンナの母、アン・ジャービスは南北戦争中に敵味方問わず負傷兵を看病するなど、地域に大きく貢献した女性でした。1905年、母が亡くなった後、アンナは「生きているうちに母に感謝を伝える日を作るべきだ」と考え、母の日(Mother's Day)の制定を目指して活動を始めます。
初めての母の日とカーネーションの関係
1908年、アンナが初めて開催した「母の日」の記念式典で、彼女は亡き母を偲んで、白いカーネーションを参加者に配りました。
この花を選んだ理由について、アンナはこう語っています。
「カーネーションは母への純粋な愛を象徴する花。白いカーネーションはその無垢な愛を表している。」
このエピソードがきっかけとなり、カーネーションは「母をたたえる花」として広まりました。
赤と白のカーネーションの違い
もともと白いカーネーションが主流でしたが、時代とともに「赤=存命の母に、白=故人の母に」という色分けの風習が広まりました。現在の日本でも、この色分けを知っている人は少なくありません。
- 赤いカーネーション:感謝、愛情、健康を願う気持ち
- 白いカーネーション:亡き母への追悼、無垢な愛
そのため、母の日に白いカーネーションを贈ることを避ける人もいます。選ぶ際は、お母さんが健在かどうかに配慮するのも大切なマナーです。
日本における母の日とカーネーション
日本で母の日が広がったのは、昭和初期。当初は皇后の誕生日(3月6日)に合わせて母をたたえる日としていましたが、戦後、アメリカの文化が入ってきたことから、現在の5月の第2日曜日に定着しました。
カーネーションもその時期に「母の日の定番」として普及し、今では花屋の店先に赤やピンクのカーネーションがずらりと並ぶようになったのです。
日本の母の日(2025年~2030年)
年度 | 母の日の日付 | 曜日 |
---|---|---|
2025年 | 5月11日 | 日曜日 |
2026年 | 5月10日 | 日曜日 |
2027年 | 5月9日 | 日曜日 |
2028年 | 5月14日 | 日曜日 |
2029年 | 5月13日 | 日曜日 |
2030年 | 5月12日 | 日曜日 |
母の日に最適なカーネーション以外の花20選【花言葉付き】
「母の日にカーネーションを贈るのはちょっと定番すぎるかな…」
「他にも感謝の気持ちが伝わる素敵な花はないの?」
そんな方のために、花言葉付きで20種類のおすすめの花をご紹介します。お母さんの性格や好みに合わせて選ぶと、より気持ちが伝わりますよ。
1. ピンクのバラ

花言葉: 感謝、上品、美しさ
ピンクのバラは、華やかさと気品を兼ね備えた花です。柔らかく優しい色合いは、母の日の贈り物にぴったり。「感謝」の花言葉を持つため、日頃の気持ちをストレートに伝えたいときに最適です。エレガントな印象を与えるので、上品なお母さんへのプレゼントにおすすめです。
2. ガーベラ

花言葉: 希望、前向き、感謝
明るくカラフルな花びらが特徴のガーベラは、見ているだけで元気をもらえる花です。「希望」や「前向き」という前向きな花言葉があり、感謝とともに「これからも元気でいてね」というメッセージも込められます。親しみやすく可愛らしい印象なので、どんなお母さんにも贈りやすいお花です。
3. ラベンダー

花言葉: 沈黙、期待、癒し
ラベンダーは、爽やかで落ち着いた香りが特徴のハーブ系の花です。見た目の可愛らしさに加え、リラックス効果のある香りは、日々忙しいお母さんの癒しになること間違いなし。「癒し」や「期待」という花言葉も、母の日にふさわしい気持ちを込められます。
4. 白いユリ

花言葉: 純粋、威厳、無垢
白いユリは、大きく優雅な花が特徴で、気品と清楚さを兼ね備えた花です。凛とした美しさがあり、「威厳」や「純粋」といった花言葉は、尊敬する母へのプレゼントにぴったり。ただし、白いユリは宗教的・仏花のイメージが強い地域もあるので、贈る際はお母さんの好みに合わせて選びましょう。
5. トルコキキョウ

花言葉: 優美、希望、思いやり
トルコキキョウは、ふわっとした柔らかい花びらが重なり合う、美しく上品な花です。色も豊富で、やさしい色合いのものが多く、ブーケにもアレンジしやすいのが魅力。「優美」や「思いやり」の花言葉が、母の日の贈り物にぴったりです。日持ちしやすい花でもあり、長く楽しんでもらえる点もポイントです。
6. スイートピー

花言葉: 門出、優しい思い出、感謝
スイートピーは、柔らかく波打つような花びらと、ほんのり甘い香りが特徴です。可憐で可愛らしい印象があり、春の終わりから初夏にかけての季節感も母の日にぴったり。「優しい思い出」や「感謝」の花言葉は、母との思い出に感謝を込めて贈るのに最適です。
7. アジサイ

花言葉: 家族団らん、忍耐強い愛、元気な女性
アジサイは、小さな花が集まって大きな球状になる独特な美しさを持つ花です。梅雨時期の花というイメージがありますが、近年は早めに出回ることもあり、母の日のギフトとしても人気が高まっています。「家族団らん」という花言葉が、家族への感謝を伝えるのにぴったりです。
8. クレマチス

花言葉: 精神の美しさ、高潔、旅人の喜び
クレマチスは、繊細で星形の花びらを持つ、ツル性の花です。落ち着いた大人の雰囲気を持ち、「精神の美しさ」や「高潔」といった花言葉が、内面の美しさをたたえる意味合いを持ちます。鉢植えとしても人気があり、長く育てられるのも魅力のひとつです。
9. ダリア

花言葉: 感謝、華麗、優雅
ダリアは大輪で存在感があり、ボリューム感と華やかさを兼ね備えた花です。バリエーション豊かな色と形があり、花束にするだけでゴージャスな印象になります。「感謝」や「華麗」という花言葉から、母の日に堂々とした気持ちを伝えるのに適しています。
10. カスミソウ

花言葉: 感謝、清らかな心、幸福
カスミソウは、小さな白い花が無数に咲き、他の花を引き立てる名脇役としても有名です。とはいえ、カスミソウだけのブーケも繊細で上品な雰囲気があります。「清らかな心」や「感謝」の花言葉を持つため、メインの花に添えて贈るのにも最適です。
11. フリージア

花言葉: 純潔、友情、信頼
フリージアは、すっきりとした形の花と、さわやかな甘い香りが特徴的な春の花です。カラーバリエーションも豊富で、香りを楽しみたいお母さんにおすすめ。「純潔」「信頼」といった花言葉から、母への信頼や敬意を表現するのに向いています。
12. ヒマワリ

花言葉: 敬慕、あなただけを見つめる、元気
ヒマワリは、明るく元気な印象の夏の花ですが、最近は初夏にも手に入るようになり、母の日にも人気が高まりつつあります。「敬慕」や「元気」という花言葉は、お母さんを尊敬する気持ちや「これからも元気でいてね」という願いを伝えるのにぴったりです。
13. チューリップ(ピンク)

花言葉: 優しさ、愛の芽生え、思いやり
春の代表的な花であるチューリップは、特にピンク色が母の日には人気です。丸みのある形と柔らかな色合いが、温かい気持ちを表現してくれます。「優しさ」「思いやり」の花言葉は、母の日に贈る言葉としても最適です。
14. ポピー

花言葉: 慰め、感謝、思いやり
ポピーは、薄い紙のような花びらが風に揺れる繊細な花です。柔らかい色味の品種も多く、可愛らしさと優しさを感じさせます。「慰め」や「感謝」の花言葉が、心を癒してくれる存在であるお母さんへのプレゼントにぴったりです。
15. ゼラニウム

花言葉: 真の友情、尊敬、決意
ゼラニウムは、色鮮やかな花と香りの強い葉が特徴の多年草です。鉢植えとして長く楽しめるため、ガーデニングが好きなお母さんへのプレゼントに向いています。「尊敬」や「真の友情」といった花言葉が、母に対する深い感謝と尊敬を表してくれます。
16. アネモネ

花言葉: はかない恋、希望、信じて待つ
アネモネは、繊細な花びらと豊かな色彩が魅力の春の花です。色によって花言葉が変わるので、贈る色に注意が必要ですが、赤やピンク系であれば「希望」や「感謝」のニュアンスを伝えることができます。印象的な見た目で花束に華やかさを添えてくれます。
17. ラナンキュラス

花言葉: 魅力的、晴れやかな魅力、とても魅力的
ラナンキュラスは、幾重にも重なる花びらが美しく、まるでドレスのような華やかさを持つ花です。花もちが良く、母の日の贈り物としても人気上昇中。「魅力的」という花言葉は、お母さんの内面や笑顔を称えるのにぴったりです。
18. マーガレット

花言葉: 信頼、誠実、真実の愛
素朴でナチュラルな印象のマーガレットは、どこか懐かしさを感じさせる花です。「信頼」や「誠実」という花言葉を持ち、母との変わらない絆や信頼関係を象徴する花として贈るのにぴったり。ナチュラルテイストが好きなお母さんに特におすすめです。
19. ストック

花言葉: 愛の絆、永遠の美、思いやり
ストックは、ふんわりとした花びらと優しい香りが特徴の春の花です。色も豊富で、花束にもアレンジしやすく、「愛の絆」「思いやり」という花言葉も母の日に最適。香りも楽しめるので、視覚・嗅覚の両方で喜ばれる花です。
20. カラー

花言葉: 華麗なる美、清浄、乙女のしとやかさ
カラーは、シンプルで洗練された見た目が特徴の花で、モダンでスタイリッシュな印象を与えます。インテリア性が高く、「華麗なる美」や「清浄」といった花言葉は、知的で落ち着いた雰囲気のお母さんにぴったりです。
母の日にカーネーション以外の花を選ぶ時のポイント

カーネーション以外の花を選ぶのは新鮮で個性的な選択ですが、「せっかくなら本当に喜ばれる花を贈りたい」と思いますよね。ここでは、母の日に他の花を選ぶ際に失敗しないための4つのポイントをご紹介します。
お母さんの「好きな色」や「雰囲気」に合わせて選ぶ
花選びで最も大切なのは、お母さんの好みを意識することです。
- 明るく元気な印象が好き → ヒマワリ、ガーベラ、ラナンキュラス
- 上品で落ち着いた雰囲気が好き → ピンクのバラ、トルコキキョウ、カラー
- ナチュラルで素朴なものが好き → マーガレット、アジサイ、カスミソウ
お母さんの洋服や好きなインテリアの雰囲気などから、色やテイストのヒントを得るのも良い方法です。
香りの強さにも気を配る
花には香りの強いものとそうでないものがあります。贈る相手の好みによっては、「香りが強すぎて苦手」と感じることもあるため注意が必要です。
- 香りが強めの花:ラベンダー、ストック、ユリ、フリージア
- 香りが控えめな花:ガーベラ、トルコキキョウ、カラー、ラナンキュラス
特に同居していないお母さんへ贈る場合は、香りについて一言メッセージを添えておくと親切です。
花持ち・管理のしやすさも考慮する
せっかく贈るなら、できるだけ長く楽しんでもらいたいですよね。花の種類によって日持ちの良し悪しがあるので、選ぶときに少し意識してみましょう。
- 比較的長持ちする花:トルコキキョウ、カスミソウ、ゼラニウム(鉢植え)
- 繊細で傷みやすい花:アネモネ、ポピー、チューリップ
また、忙しいお母さんには手入れの簡単な鉢植えタイプやプリザーブドフラワーも選択肢に入れるとよいでしょう。
他のプレゼントとの相性を考える
花だけでなく、スイーツや雑貨、メッセージカードと組み合わせて贈ると、より心が伝わります。
- アロマやハンドクリームとの組み合わせ → ラベンダー、バラ
- お菓子や紅茶とのギフトセット → マーガレット、カスミソウ
- 写真や手紙とのセット → ガーベラ、ダリア
花の色味や大きさ、香りなどを他のプレゼントと合わせると、より一体感のあるギフトになります。
母の日のプレゼントに不向きな花
白いカーネーション

花言葉:「亡き母を偲ぶ」
なぜ不向き?
白いカーネーションは、一見上品で美しい花ですが、日本では故人に捧げる花としての意味合いが強いです。本来、母の日は「生きているお母さんへの感謝」を表す日ですが、白いカーネーションは「亡くなった母親を偲ぶ」意味を持っています。そのため、母の日にプレゼントすると、相手を不快にさせたり、縁起が悪いと感じさせてしまう可能性があります。
菊(特に白菊)

花言葉:「真実」「高貴」など
なぜ不向き?
花言葉自体は悪くないものの、日本において白菊は仏花の代表格。お墓参りや法事などに使われることが多く、「お供えの花」というイメージが強いです。母の日という明るくお祝いムードの日には不釣り合いで、プレゼントとして贈ると誤解や不快感を与える恐れがあります。
彼岸花

花言葉:「悲しき思い出」「再会」
なぜ不向き?
彼岸花はその名前の通り、秋のお彼岸の時期に咲く花で、お墓の近くで見かけることが多いです。赤くて目を引く美しい花ですが、「別れ」のイメージが強く、花言葉もネガティブ。母の日に贈るには重たすぎる印象を与えかねません。
アザミ

花言葉:「報復」「触れないで」
なぜ不向き?
アザミはトゲのある植物で、見た目にも少し攻撃的な印象を持たれがちです。花言葉も「報復」「触れないで」と、冷たく感じるものが多いため、母の日のプレゼントには適しません。せっかくの「ありがとう」の気持ちが、誤解される可能性があります。
黄色のカーネーション

花言葉:「軽蔑」「嫉妬」
なぜ不向き?
カーネーション自体は母の日の定番ですが、色によって花言葉が異なります。黄色のカーネーションは一見明るく元気な印象ですが、花言葉は「軽蔑」や「嫉妬」などネガティブ。知らずに選んでしまうと、感謝のつもりが逆効果になってしまうこともあります。色選びにも十分な配慮が必要です。
※もちろん、「不向き」とされている花でも、お母さん自身がそれを好んでいるなら問題ありません。大切なのは、贈る人の好みや気持ちを考えて選ぶことです。マナーを知ったうえで、あとは相手を想う気持ちを第一に花を選びましょう。
花を長持ちさせるポイント

せっかく贈ったお花。できるだけ長く美しい状態で楽しんでもらいたいですよね。ここでは、切り花や花束を長持ちさせるための基本的なケア方法を、わかりやすくご紹介します。
花瓶の水はこまめに交換する
水の中には時間が経つにつれて雑菌が繁殖します。雑菌が増えると茎が腐りやすくなり、花も早くしおれてしまいます。1日1回は水を交換するのが理想です。
ポイント:
- 水を交換する際に花瓶も軽く洗うと、より清潔に保てます。
茎を斜めにカットする(切り戻し)
水の吸い上げを良くするために、茎の断面は斜めにカットするのが基本です。斜めに切ることで水に触れる断面積が広がり、水をたっぷり吸いやすくなります。
おすすめのタイミング:
- 水替えのときに1~2cmほど切り戻すと、より効果的です。
補足:
- ハサミは清潔で切れ味の良いものを使いましょう。クラフト用や紙用のハサミは潰れてしまうのでNGです。
栄養剤を使う
花屋さんでもらえることが多い「切り花用栄養剤」(フラワーフード)を水に溶かすと、栄養補給&抗菌効果のW作用で花が長持ちします。
ポイント:
- 水に溶かして使うだけなので簡単
- スーパーや100円ショップでも購入可能
飾る場所にも配慮する
花は飾る場所によっても寿命が変わります。直射日光が当たる場所や、冷暖房の風が直接当たる場所は避けましょう。
理想の環境:
- 室内の風通しが良く、明るすぎず、涼しい場所
- テーブルの上や玄関先など、目に入りやすい場所も◎
傷んだ花や葉は早めに取り除く
花束の中にしおれた花や腐りかけた葉があると、周りの花にも悪影響を及ぼすことがあります。見つけたら早めに取り除くのがポイントです。
効果:
- 雑菌の繁殖を抑える
- 花全体の見た目も美しく保てる
気温に合わせて水温も工夫
暑い季節は冷たい水、寒い時期は常温の水がおすすめです。水温を環境に合わせて調整することで、花へのストレスを減らし長持ちさせることができます。
まとめ
母の日といえばカーネーションが定番ですが、それ以外にも感謝や愛情を伝えられる素敵な花はたくさんあります。花言葉や色、香り、花の持ちなどを考慮すれば、お母さんにぴったりな一輪がきっと見つかるはずです。
また、選ぶ際には不向きとされる花にも注意し、長く楽しめるようなお手入れの工夫も忘れずに。大切なのは、花そのもの以上に“気持ち”が伝わること。ぜひ、あなたらしい花の贈り方で、今年の母の日をより特別な一日にしてください。